元太刀の勇者は立ち直れない   作:ボトルキャプテン

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第5話 奪われる者から奪う者へ

──その後、『魔物』に退化した俺は勇者に立ち直るのではなく、【魔王】になる決心し、朝日が昇ると同時にフラフラと街を歩いていた。そして【人間】を辞めてある代償に気付いた、武器屋、魔法屋、教会、薬屋に【入れなくなった】という事だった。俺のアイコンに注意という文字が映し出された。

 

※あなたは【魔物】の為 武器屋、魔法屋、教会、薬屋、冒険者ギルドに入る事は出来ません※

 

「そりゃそうだよな、今は魔物だもんな、見た目は人間なんだけどな〜、まぁ今更仕方ねぇか……ギルドにも入れないしラファン村に戻るか」

 

俺は再びラファン村に戻って来た、そしてまた初心者用のダンジョンの洞窟に戻って来た。すると仲良くなったゴブリン達が何やら騒がしく、俺はゴブリン達に訳を聞いた。

 

「おい、どうしたんだ?」

「ギャギャ!!」

「何?盾の勇者がやって来て奥に住み着いてた『双頭の魔犬』が殺られたって?ふーん。そっか」

 

って事は尚文とラフタリアちゃんがここに来たのか……まぁ今じゃどうでもいい情報だな。って事はここにはボスクラスのLvの魔物はもくいないって事だな。

 

俺は考えながら石に座り込んだ、ゴブリン達は突然黙り込んだ俺の様子を伺う。

 

武器、食料が買えないのが問題だな、それは後回しに考えるとして、戦力はゴブリンがいるが50前後しかいない……ならどうする?

 

ゴブリン達が狼狽え始めた途端、俺は閃いた。

 

あっそっか……俺は【魔物】なんだし他所から奪えば良いんだ!!。買えないんだもん他人から奪うしかねぇよな?

 

「おい、作戦を考えたぞ。お前ら、ラファン村を襲え!」

「ギャギャ!?」

「あの村は所詮初心者用の村だ、誰も困らねぇよ。そう言えばお前らはどうやって繁殖するんだ?」

 

俺はゴブリンの生態について聞いてみた、どうやらゴブリン達は時々人間の女をさらって無理やり妊娠させるようだ、繁殖力は絶大で弱い人間の女を利用して子供を産ませているそうだ。

 

これはいい事を聞いたな。

 

「1人2人さらっても効率わりぃな、ラファン村にいる女全員奪うぞ」

「ギャギャギャ!!」

「安心しろ、冒険者は俺が殺す、夜になったら行くぞ」

「ギャ!」

 

───────────────────────

 

 

数時間後、夜が来てラファン村の村人達は寝床に付いていた。姑息にも俺はそこを狙いを付け、ゴブリン達と共に再びやって来た。俺はヒソヒソとゴブリン達と会話する。

 

「行くぞ……男は容赦なく殺せよ?」

「ギャ!」

「野郎ども、突撃だ!!」

 

「「「「ギャギャー!」」」」

 

キャー!

ゴブリンだ!

逃げろー!

 

ラファン村の村人はあちこち火をつけられて逃げ惑っていた。

 

おーおー、逃げろ逃げろ。

 

するとこの間の倉庫の主人が鉈を片手に現れた。俺は金棒を担ぎながら倉庫の主人に近付き、声をかけた。

 

食べ物を貰ったお礼をしなくてはならないな。

 

「あんた……は……?」

「この間はどーも、野菜美味しかったですよ」

「頼む!!助けてくれ!娘だけには手を出さないでくれ!」

 

主人は泣きながら膝をついて俺に祈願するが、俺はニコリと笑って金棒を振り上げた。

 

「おい、誰がドブネズミだって?」

「へ……?」

「あんた、俺にドブネズミって言ったよな?悪かったな、ドブネズミで」

「すっすいません!すいません!あの時は悪かった!頼む、娘と妻だけは助けてくれ!!」

「野菜をありがとう、そして……この村は、俺達がもらった」

「ひぃぃぃぃ!!」

「死ね」

 

俺は金棒を振り下ろした。

 

ゴキッグシャ!

 

キャー!いやー!

おとーさーん!

あなたーー!

 

俺は主人の奥さんと娘さんらしき悲鳴を無視しながらゴブリン達に指示をした。

 

「おい、さっさとこの女達に種付けしちまえ。暫く大人しくしてたんだ、お前らご無沙汰なんだろ?」

「ギャギャッギャー!」

 

ゴブリン達は喜びながら村の女達を小屋の中に引きずりこんで行ったすると騒ぎを嗅ぎつけたのか冒険者達がゾロゾロと現れた。

 

「おっと、お客さんだな?」

「ゴブリンを操ってるのはお前か!?」

「あー……そうだよ?」

「この外道め!」

 

冒険者達は武器を俺に殺意を込めながら武器を構えた。今の俺には何を言っても届いてなかった。

 

所詮この世界も弱肉強食。強ければ生き残り、弱ければ……死ぬだけだ。

 

俺は金棒を構えながら冒険者達に答えた。

 

「なんとでも言えよ、俺は魔物だから な!!」

 

俺は喋りながら冒険者を次々と殺していった、中には女の冒険者もいた。

 

ラッキー、これは好都合だ。

 

「み……ん……な……」

「お仲間はみんな死んじまったぞ?どうする?お前も一緒に死ぬか?」

「ひぃ……た……たすけ──」

「おいおい、助ける訳ねぇだろ?。あんたら女には”大事な仕事”があるんだからな。頑張って丈夫なゴブリン産んでくれよ?おい、連れてけ」

 

「ギャハー!!」

「ギャハハ!!」

 

ゴブリンは女の冒険者を気に入ったのかゲラゲラと不気味な笑みをした。そのまま手足を引っ張りながらダンジョンの中に入っていった。俺は女冒険者の顔を眺めてみると、死んだ様な顔をしていた。

 

あーあ、女の子も考えるのやめちゃった感じかな?まぁ俺には関係ないけどね……。

 

いやー!離してー!

 

他の女の冒険者達や村の女達も、次々小屋やダンジョン中に引きずり込まれて行った。

 

俺の大体予定では100は産んでもらわないとこっちの戦力繁殖が悪いんでね、頑張って貰わなければ……。

 

ラファン村を2時間弱でゴブリンと俺により占拠された。翌朝、俺はラファン村の村長の家に住み着く事にした。ゴブリン達は飽きること無く女達を犯し続けている、いつの間にか悲鳴すら聞こえなくなってきた。その間、俺はフカフカのベットに座りながら酒を飲み、今後をどうするか考え始め、紙に『必要な人材』を書き始めた。

 

正式のラスボスになるには【原作の女神・メディア】が邪魔になってくる。まずは奴をどうやって誘き寄せるかだな……。マインやヴイッチ2号が黒幕だってのは分かってんだ。ならマイン達を奪って自由を奪っておけば奴は歯痒くなって出てくるはずだ。

 

「前回は多少は和解して仲良くしてたが、今回は申し訳ないけど俺の生贄になってもらうぞ……ククク……」

 

俺の【魔王】になる為の第1歩を踏み出した。

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