『太刀の勇者ののし上がり』の投稿日にちは、『元太刀の勇者は立ち直れない』が完結次第投稿したいと思います。
魔王達が決起した翌日。再び議事堂に神々と熾天使達が集まり、ネメシス、創造神が書類に目を通していた。
「やはり起こってしまったか……」
「そりゃそうですよ、あの後熾天使セラフィムが自ら監獄に出向いてわざわざケンカを吹っかけたんですから。そりゃ魔王達もキレますよ」
創造神とネメシスがため息を付いていると、セラフィムが立ち上がって神々に申し出た。
「魔王達はやはり処刑すべきです。私も監獄にて暴行を受けました!こんな蛮行が許されて良いのでしょうか!?」
セラフィムが強く主張すると、創造神が。
「ではセラフィムよ、誰に暴行を受けたと言うのだ?」
「はい。アンドロマリウスという新参者です」
名前を聞いた途端、ネメシスの顔が引き攣った。
「えっ、えぇ……?」
「掟を司る女神ネメシス様、どうなされました?」
「いっ、いえ……ですが天使が危害を加えられたのは事実です。けど、全員処刑するのですか?その場にいなかった魔王達も?」
「そうですね、どうせ居てもゴッドンの無駄使いでしょうし」
セラフィムの言葉を聞いた途端、カチンと来たネメシスは。
「随分な事をおっしゃいますね。コレを聞いた途端、魔王達がおめおめと黙って処刑されるとお考えなのですか?」
「そんなの神器で拘束するなりなんなりですればいいではありませんか」
バキッ!
ネメシスは我慢出来なくなったのか、ペンをへし折った。
「そんな考えだから悪男神ロキや悪女神メディアが現れるんですよ!!ならこれはどうです!?天使と悪魔のガチンコ対決をするというのは?」
「えっ、ちょっとネメシス」
「創造神様は黙ってて下さい。天使が勝てば魔王全てを処刑。魔王が勝てば処刑免除……悪くない話じゃないですか?掟を司る女神ネメシスの権限を行使して勝とうが負けようが全て許可します!!」
そう啖呵を切ると、天使や神々達がザワザワと騒ぎ出す。
「何を馬鹿な!」
「女神様とは言え冗談が過ぎますぞ?」
「やれやれ感情的になられては困りますなぁ?」
「あらあら?まさか、神の使いでもある熾天使がまさか魔王如きにビビってるんじゃないですか〜?」
ネメシスが天使達を挑発すると……。
「「「「なんだとゴラァァァァッ!!」」」」
セラフィムは騒ぎ出す天使達を宥め始める。
「ここまで言われたら我々天使も黙っては居られませんね。その勝負受けましょう」
「分かりました、決戦は1週間後。決戦の場は……統一神界のヴァルハラ闘技場にて開催します!」
「良いでしょう、我々が圧倒的に勝利するという事をお約束します」
「では、私は魔王達にこの事を説明してきますので、失礼します」
そう言い放ち、ネメシスは監獄に向かって行った。
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監獄辿り着いたネメシスは、門番に話を通して中に入って行く。そして……。
「お久しぶりです、リュウジさん」
「ネメシス……何しに来た?」
魔王達が屯する運動場にてネメシスは俺に訳を話し出した。
「実は……熾天使セラフィムの件なんですが……?」
「あー、あのクソ天使だろ?なんだ?俺達を処刑しに来たか?俺達は今から全員で脱獄しようとしてるんだけど?」
俺がネメシスにそう言うと、魔王達がネメシスを囲うように近付いて来た。
「貴方はリュウジさんの元担当女神でしたね?今更何をしに来たのです?」
「せやせやっ!乳もんだろか!ワレェッ!!」
「ちっ、違いますっ!リュウジさん、聞いて下さい!皆さん、私は貴方方の味方ですよ!?なので脱獄は待って下さいっ!!」
慌ててネメシスがそう言い放った瞬間、魔王達がビタっと立ち止まる。
味方?
「ネメシス、どういう事だ?説明してくれ」
「もちろんです。出来ればこの監獄に収監している魔王達を集めて下さい」
「分かった」
ネメシスの指示により、俺達はネメシスの前に集められた。朝礼台に登ったネメシスは事情を話し出した。
「────っと言う事で、熾天使12人vs最強の悪魔12人でのガチンコ対決が決まりました。勝手に決めてしまって申し訳ございません。ですが、こうでもしなければ貴方方魔王さん達は無条件で処刑されてしまいます」
なるほどな、ネメシスは服役してる俺達魔王を生かすために天使共に啖呵を切ってまでここまでしてくれたと言うことか……。
「それで?決戦は?」
「決戦は1週間後、統一神界という場所のヴァルハラ闘技場にて開催します。その間にリュウジさん達には、選りすぐりの12人を集めて下さい」
「分かった、という事だ、皆はどーする?黙って処刑されるか?」
俺が魔王達に尋ねると……。
「上等だオラァッ!!」
「やってやんよ!さっさと連れてけやぁっ!」
「天使共を皆殺しにしてやろうぜぇっ!!」
魔力を高めながらビリビリと殺気立つ魔王達は、拳を振り上げる。
「話は決まったな、ルールは?」
「はい。ルールとしては、【12人のうち、7人が勝利する】事で勝敗が決まります」
「ふーん。だけど俺達は自分の武器や能力は封じられてるんだぞ?素手でやんのか?」
「いえ、決戦の間は皆さんの能力も解放されますし、武器が欲しいのであれば私が責任を持って用意します」
「分かった。俺達はこれからメンバー選抜を行う」
「分かりました。では、私はこれで失礼します」
そう言い残し、ネメシスは帰って行った。
「という訳だから、皆、一旦自分の牢屋に戻ってくれ」
俺がそう言うと、アザゼルはそそくさと戻って行き、他の魔王達も自分の牢屋に戻って行った。だが、運動場にベルゼブブとモロクが残っていた。
「ベルゼブブとモロク、どーしたの?」
「水臭いですね、メンバーを選ぶなら私の七つの大罪の知識が必要でしょう?」
「おうよ、ソロモン72柱の知識なら俺だって詳しいぜ?」
「マジでか!?それは助かる!んじゃ今から行こうぜ!」
俺はベルゼブブとモロクに連れられてメンバー選出に向かって行った。
元ネタは終末のワルキューレです。