幼馴染、再会   作:AO.K

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20話 壊れてく

及川side

 

やっぱり今までのことは大山ちゃんの仕業だって確信した。

碧は自分の過去を他人にそんな簡単に話さない。

俺たちだって1年たってようやく聞けた過去だったし。

 

研磨「おばさんとおじさんが事故って……本当…?碧…」

 

黒尾「何で言わなかったんだよ…!?」

 

大山「不運な事故だったらしいよね…

お父さんは即死でお母さんは碧ちゃん庇って死んじゃったんだものね…」

 

碧「ッ、るさい…」

 

大山「引越しの最中だったんでしょ?」

 

碧「黙れ…ッ」

 

大山「ホント、可哀想だったね、碧ちゃん…」

 

碧「うるさい黙れ!!」がっ!!

 

大山「きゃ!?」

 

碧は大山ちゃんの胸ぐらを片手で掴んだ。

その目は血走っていた。

 

碧「さっきから人の過去をベラベラと…!!

どこから知ったか知らねぇがテメェなんかがあたしの親の話すんな!!

あたしは可哀想じゃない!!」

 

黒尾「やめろ碧!」

 

碧「離せ触んな!!何であたしのことテメェにとやかく言われなきゃいけねぇんだよ!

お前が誰かにやらせたんだろ!!手紙に入ってたカミソリもガラス割ったのも!

柚季に当たってたらどう責任とんだよ!!テメェは… パンッ! っ、…!?」

 

黒尾「いい加減にしろ、碧…!」

 

碧の白い頬を叩いたのはクロ君だった。

これ俺の勘だけど…今この状態でクロ君が殴っちゃヤバいことになるんじゃ…

あぁ、まずい。皆の不信な目が碧に向いてしまう。

碧自身だって今周りが見えてない…!

 

大山「わ、私なにもしてないのに……っ」

 

そう言ってクロ君の後ろに隠れる大山ちゃん。

これは完全に仲を引き裂きに来てる。

 

碧「お前みたいな奴があたしの何知ってんだよ!!」

 

黒尾「やめろ碧!!大山さんに謝れ!」

 

研磨「ちょ、クロ…」

 

あ、…これはダメだ。

 

碧「……謝る?あたしが?なんで?

何も知らないクロが急に入ってきて謝れとか意味分かんないんですけど」

 

黒尾「胸ぐら掴んであたしは悪くありませんってか?冷静になれよ

つーか何も知らないって、お前が教えないんだろ?」

 

及川「ストーップ。ここは及川さんが仲裁に入るからね。碧のことは全部知ってるから。

冷静になるのはクロ君もでしょ。碧は一旦俺が連れてくから。行くよ、碧。

それと青城の皆も一緒でいいね?」

 

碧「……コクリ」

 

本庄「私達も行くわ。知ってるからね。」

 

及川「分かった。とりあえず、別々にご飯にしようか。

青城とユース組は今日は他に行こう。」

 

今回は大山が仕掛けてきたことでアイツは加害者だけど、

碧も胸ぐらを掴んだりして加害者同様。

どっちが悪いとかはつけられない。

だからこそ他の人の価値観による。

今この場から離れるのは正直危険だと思う。

大山が残ってる人にあることないことを言って思うように動かしそうだから。

でも……

 

碧「……ッ、」

 

碧の今の顔を見たら先に優先すべきはコッチだと思った。

クロ君……幼馴染とはいえ、碧を傷つけるのは許さないよ…?

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