碧side
まさかクロに殴られるなんて思ってもみなかった。
クロの中ではあたしは完全に加害者。
今はもう幼馴染っていう形すら保てないに等しいと思う。
及川「碧、ご飯食べれる?」
碧「……いらない」
本庄「碧……」
及川「(連れてきたは良いけど皆過去を知ってるからこそ何も言えないんだよな……
誰か碧を救える人がいれば…)」
コンコンッ
岩泉「誰だ?」
及川「さぁ…?はーい!」
ガチャ
影山「あ、あの……」
及川「何で飛雄ちゃんがいんのさ。」
影山「あの…碧さんの、顔、つーか、目が、昔の俺と似てて…。
中学時代の俺と……。苦しそうで、辛そうで…」
及川 岩泉 国見 金田一「「「「!!」」」」
碧「……影山くんは何か辛いことがあったの?」
影山君のことは他の人から聞いた。『コート上の王様』って呼ばれてたらしい。
きっといい意味じゃないのは分かってた。
理由を聞けば、眉間に皺が寄った。
それをこの場で言わそうとするなんて、あたしはつくづく最低だな。
だからごめんね、聞かない方が良かったね、そう言おうとした。
影山「…俺の自己中はトスのせいで、皆に迷惑かけて、楽しくないバレーをさせました。」
碧「え……」
影山「でも、金田一が、謝んなって言ってくれました。」
金田一「!」
影山「俺も謝んねぇ、って。辛いことはあったけど、今こうして話せるし、
俺にも金田一達にも、仲間がいます。碧さんにも、いるんじゃないすか?」
碧「影山君は……強いね。」
影山「?あざす、」
碧「影山君の過去を話してもらったんだからあたしも話さないとフェアじゃないね。」
あたしは自分の過去を話した。
今までは思い出すことさえ辛かったのに、今は何故か躊躇なく話せた。
及川「(碧の表情が柔らかくなってる…。)まったく、バカの力は偉大だね。」
影山「及川さん、サーブ教えてください」
及川「何で今の流れでそうなるんだよ!嫌だね!教えなーい!!」
碧「ケチめ」
岩泉「ケチ川だな。」
及川「新たなあだ名作らないでよ!!」
碧「影山君ここでご飯食べてかない?及川の恥ずかしい話とかないの?」
影山「んぬ、……」
及川「ちょっと碧!?飛雄も考えなくていーから!!
てゆーか及川さんのことだったら岩ちゃんが1番知ってんだからね!
俺ら阿吽とか呼ばれてるし!ね!岩ちゃん!」
岩泉「記憶にねぇな。」
及川「岩ちゃん!?」
そんなたわいのない話をしながら、あたしも少しカレーを食べた。
そんな中及川が言った。
及川「クロ君たちのこと、諦めちゃダメだよ?」
碧「…?うん、」
及川「(分かってんのかな〜…)」