朝、瑠亜と一緒に登校していた。学校に着き、教室に入ると、殺せんせーがいた。ちなみに、殺せんせーとは殺せない先生の略である。
「おはようございます。殺せんせー」
「にゅや、柊君に神崎君。おはようございます」
何事もなかったかのように挨拶をした。通り過ぎる時にナイフで斬ろうとしたが、手元にはナイフがなかった。殺せんせーを見ると、ニヤニヤしながら紙にナイフを包んでいた。見えなかったぞ。
クラス全員が揃い、ホームルームを始めた。
「起立」
日直がそう言うと、みんな椅子をしまい、立ち上がった。
「注目」
今度は、手に持っていた銃を殺せんせーに向けた。
「礼」
そう言うと、手に持っていた銃を一斉に発砲した。
「そのままでいいので出席をとります。磯貝君」
「はいっ!」
発砲したまま名前を呼ばれ、僕達はそれに返事した。5分くらい経つと、みんなが発砲するのをやめた。
「今日も命中弾はゼロ………皆さんもまだまだですねぇ…ヌルフフフ」
顔をシマシマにしながら言った。腹立つなぁ。
「なぁ雪羅。俺卒業までに殺せる自信がないんだけど」
「あははは……それは僕も思ったよ…」
瑠亜の言葉に苦笑いするしかなかった。だって当たらないんだもん。
「さて、1時間目は数学でしたね。皆さん準備してください」
はーいと返事をした。水を飲もうと水道に向かうと、渚君が寺坂君達に呼ばれた。暗殺の計画でも立てるのかな?そうこう思っていると、1時間目の始まりを告げるチャイムが鳴った。
昼休み。瑠亜と話していると、渚君が暗い表情をしていた。
「どうかしたか?」
瑠亜が気にして声をかけた。しかし、渚君は
「なんでもないよ」と言って何処かへ行ってしまった。何があったのだろうか。
5時間目。僕は眠気と戦いながら国語の授業を受けていた。
「それでは、今から皆さんに短歌を描いてもらいます。できた人から見せに来てください」
そう言うと、みんなに縦に長い紙を渡した。
しばらくすると、渚君が席を立った。
「にゅや!もうできたのですか?」
渚君が先生の元へ歩いて行った。しかし、渚君の紙には何も書いていなかった。紙の裏にナイフを隠し持っていた。先生の元に着くと、渚君は殺せんせーを刺そうとした…が、難なく腕を掴まれて無力化された。
「言ったでしょ……もっと工夫して殺しに来なさいと」
そう言うと、渚君が先生に抱きついた。まぁ大胆。
「おい!待てっ!」
瑠亜が立ち上がった瞬間、渚君と先生の間で何かが爆発した。
「よっしゃぁ!100億ゲット!」
そう言い寺坂君が叫んだ。何これ?みんなが渚君の元に駆け寄った。
「寺坂君、これは一体どう言うことなの?」
「あ?おもちゃの手榴弾の中に火薬と弾を入れて爆破させたんだよ」
「渚君を利用して?」
さっきから雪羅の機嫌が悪くなっている。どうやら、寺坂君達の行動が気に入らなかったらしい。それもそのはず。雪羅は仲間を見捨てる奴は許さないからな。俺も渚の元へ向かうと、渚は透明な何かに包まれていた。何だこれ?
「実は先生、月に一回脱皮をします。この皮は手榴弾の爆風を防ぐこのなど容易いことです」
上を見上げると殺せんせーがいた。しかし、顔の色はいつもの黄色ではなく
「ところで……」
見るまでもなく
「寺坂、村松、吉田………首謀者は君達だな?」
真っ黒だった。