暗殺教室 白緑の2人   作:two-on

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3.説教の時間

 

真っ黒になった先生は怖かった。女子の数名が涙目になっていた。

 

「君達は少し度が過ぎたようですね」

 

先生は少しずつ寺坂達に近づいて行った。その間に雪羅が割り込み、寺坂の胸ぐらを掴んで平手打ちした。

 

「お前ら………何やったかわかってるの?」

 

雪羅は完全にキレていた。それを見た殺せんせーは焦っていた。自分の良いところを持ってかれたからな。

 

「何でこんなことをしたの?」

「し、知らねぇよ。俺たちは関係ない!」

「関係ないわけないよ。さっき自分で手榴弾の説明してたじゃん」

 

雪羅がそう言うと、寺坂達は何も言わなくなった。気が済んだのか、雪羅は手を離し、渚の元へ行った。

 

「大丈夫?」

「うん………大丈夫」

 

そこに殺せんせーが寄ってきた。そして、渚君の肩を叩いた。

 

「渚君、先程の行動。満点です!殺気を立たせずに近寄ってこれるなんて凄いですねぇ…しかし

 

殺せんせーは寺坂君達に顔を向けた。

 

「あなた達は渚君を」

 

次に渚君に顔を向け

 

「渚君は自分を大切にしなかった。そんな人に暗殺する資格はありません」

 

そう言うと殺せんせーは授業を再開した。

 

「なぁ、雪羅」

「うん……あまりにも酷かったからつい………」

「久しぶりにお前がキレたの見たわ」

瑠亜が笑いながら言った。やかましい。

 

 

 

放課後、僕は殺せんせーに呼ばれた。何かしでかしたかな?

 

「失礼します」

「こんにちは柊君。君を呼んだのは少しお話がしたいからです」

 

そう言い、殺せんせーがタピオカミルクティーを机の上に置いた。

 

「話ってなんですか?」

「渚君の暗殺………どう思いましたか?」

「………一言で言うと凄かったです。自分が犠牲になるとわかっているのに恐怖すら感じなかった。渚君には多分………素質があるんだと思います」

「そう………渚君には自分を犠牲にする暗殺の素質があります。しかし、それは間違っています。自分を犠牲にする暗殺者などプロとは言えません」

 

そう言い、殺せんせーはタピオカミルクティーを飲み干した。

 

「………でも、なんで僕に話したんですか?」

「君も同じ“目”をしていたからですよ」

 

そう言い僕を手入れし始めた。

 

「さっきは渚君が誘われていましたが、あれが柊君だった場合受け入れていたでしょう。先生としては危険なことをして欲しくありません」

 

手入れし終わり、触手が頭から離れた。鏡を見ると、七三分けされた僕が映っていた。

 

「………何ですかこれ?」

「ちょっと遊んでみました」

 

ニヤニヤしながら殺せんせーが言った。少し苛立ったのでナイフを投げた………が、当たることは無く、床に落ちた。

 

「無闇に撃っては標的には当たりませんよ。しっかり狙いを定めなければ」

 

そう言い、僕の額に銃口をくっつけた。

 

「………話は終わりですか?」

「えぇ、もう良いですよ」

 

僕は椅子から立ち上がり、殺せんせーに『さよなら』と一言言って帰った。

 

校舎を出ると、倉橋さんがいた。

 

「どうしたんですか?もう5時ですけど」

「あ!雪羅君!ちょっと自習しててね。気付いたらこんな時間だったんだ」

 

そう言い笑顔で答えた。可愛い。

 

「もう遅いですし、送りますよ」

「ほんと?じゃあ、お言葉に甘えて」

 

夜の山はとても暗かったが、スマホのおかげで足元が見やすかった。スマホを作った人に感謝だな。

 

「そういえば、何で雪羅君はあんな遅くまで学校にいたの?」

「殺せんせーと話をしてたんですよ。なんか、渚君と僕は似てるって言われて………」

 

さっきまでの殺せんせーとの会話の内容を全て倉橋さんに話した。

 

「雪羅君は優しいからいつかしそうだよね」

 

苦笑いしながら倉橋さんが言った。僕ってそんなもんなの?しばらくすると倉橋さんの家に着いた。

 

「じゃあまた明日ね!」

「はい、さようなら」

 

手を振り返しながら自分の家へ帰った。

 

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