いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場 作:コントラポストは全てを解決する
「竜介いるかー」
「おお、巴じゃん。どうしたの。来るなら連絡くれれば良いのに」
「抜き打ちチェックだ。とりあえず洗濯カゴの中見せろ」
「おまっ……姑かよ……」
お姉ちゃんが来た。来たんだけど、なんか怖い顔してる。お姉ちゃん、なんでそんな顔してるの?あこ何かしちゃった?
「……洗濯カゴは…………あこと竜介で分けてるのか」
「ああ。一緒に洗うのはさすがにあこも嫌がるだろうって思って」
「もうりゅう兄。あこは一緒でも良いっていつも言ってるじゃん」
「いやでもなー」
りゅう兄はわかってくれない。あこはりゅう兄の匂いが欲しいのに。だけどりゅう兄はいつも洗濯物を別にしちゃう。
りゅう兄の匂いがついた服……きっと着たら温かい気持ちになって幸せなんだろうな。それで匂い嗅いで……ふへへ。
いけない、我を取り戻さなければ。
「家事はちゃんとやってるのか?あこに変なもん食わしてたりしてないだろーな」
「最近はあこと分担することがほとんどだな。あ、でも、料理は二人一緒にやってるよ。あこが準備して、それを俺が調理する。共同作業だ」
「夫婦かよ」
夫婦だって。嬉しい。お姉ちゃんからはあことりゅう兄がそんな風に見えてるんだ。
「とまあ、こんな感じであことは上手くやってる訳だが、まだあるか?」
「他に……。あ、窓の縁…………は普通に綺麗だな。うーん……他に……」
お姉ちゃん、さっきから何してるんだろ。怖い顔してたと思ったら、急に窓の縁を指で擦って。なんだか、こないだ漫画で見たこじゅうとというものに似ている。
「あ、夜。夜はあこを満足させられてるか」
「おめーさては中身美咲だろ」
「で、どうなんだ?」
夜…………?夜中のりゅう兄は凄いよ。歯磨きしても、もう一回歯磨きをすることを条件にアイス食べさせてくれる。しかも手作りアイス。もうコンビニのアイスには戻れない。
「まあ、あこは満足そうにしてる。……多分」
「あこはどうなんだ?竜介との夜に満足してるのか?」
「うん!」
「……そうか」
お母さんの所にいたら、夜中にアイスなんて絶対食べれない。でも、りゅう兄といればそれが出来る。りゅう兄最高。…………なんか、りゅう兄の良さがアイスだけみたいな言い方になっちゃった。りゅう兄は優しいし、あこについてきてくれるし、最近は頭も撫でてくれるから大好きだよ。とりあえずりゅう兄の汗が染み込んだ服が欲しい。ベッドの上で優勝したい。
「あこは幸せか?」
「幸せだよ!りゅう兄大好き!」
「竜介はどうだ?」
「もちろん、幸せだよ」
りゅう兄との生活はちょー幸せだ。文句なんて一つも出てこない。りゅう兄はあこの運命の人だからね。全てが相性抜群なのだ。
「はあ……。しゃーない。帰るか」
「おう。いつでも来いよ」
こうしてお姉ちゃんは帰って行った。結局何をしに来たんだろう。