いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場   作:コントラポストは全てを解決する

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Part17 ぶらっくほーるぶれっどいーたー:モカちん

「リー君〜、お腹空いた〜」

「はいはい、ちゃんとパン用意してますよー」

「あ〜ん」

「横着だなー……」

 

 モカちんが家に来た。そしてりゅう兄にパンを食べさせて貰っている。モカちんずるい。あこもりゅう兄にあーんでパン食べさせて貰いたい。

 

「ねえねえリー君〜」

「なんだ」

「なんでもな〜い」

「そうか」

 

 なんか恋人みたいなやり取りしてる。ちょっとモカちん、りゅう兄はあこのだよ。りゅう兄もりゅう兄で何楽しそうな顔してるの。うわきだよ。

 

「ねえねえリー君〜」

「今度はなんだ」

「パンおいひ〜」

「最近沙綾に教わり直して来たからな。美味しくて当然だ」

「そっか〜」

 

 さーやにパン作りを教えて貰った日。それはあこもよく覚えてる。さーやがついちゃいけない嘘をついた日だ。りゅう兄にあこと別れろって言って……思い出しただけで悲しい気持ちになってきた。

 

「リー君を家に持ち帰れば〜、毎日このパンが食べられるんだよね〜。ねえねえリー君〜──」

「モカの家には行かないからな」

「え〜」

 

 モカちん、なにりゅう兄をさらおうとしてるの。りゅう兄は渡さないからね。りゅう兄はこの家でずっとあこと一緒にいるんだから。

 

「別に俺がいなくたって沙綾ん家があるだろ。けちるなよ」

「いや〜バイトだけじゃ辛くて〜」

「じゃあもっと時給いい場所探せ。モカならある程度の事は出来るだろ」

「リサさんと離れるのやだ〜」

「リサ姉も大変だな……」

 

 モカちんはわがままだ。

 

「なんでモカちゃんはリー君の彼女じゃないんだろうね〜」

「俺がモカを好きにならなかったからな。俺の恋人はあこだけだ」

「え〜でも〜モカちゃんだって負けてないよ〜。リー君と相性バッチリだし〜」

「馬鹿言え。モカが家に来たらエンゲル係数がエラいことになるだろうが」

「えー、ショック〜。およよ〜」

 

 あこもモカちんの食費気になる。どれくらいかかってるんだろ。二万円くらい?

 

「リー君って〜ほんとあこちん以外の女の子見てないよね〜。眼中に無いって感じ〜」

「まあ、恋愛的な意味ではどうでもいいな。もう初恋もかなっちゃったし」

「刺されちゃえ〜」

 

 りゅう兄にはあこがいればいいもんね。

 

「リー君は幸せものだね〜」

「まあ、幸せだな」

「そんなリー君にお知らせで〜す」

「なんだ」

 

 お知らせ。なんだろう。

 

「明日リサさんがここに来るってさ〜。良かったね〜」

「…………は?」

 

 ……え?りゅう兄とリサ姉って、確かあの時からそんなに会ってないんだよね。た、大変だ。リサ姉はりゅう兄が好きだし、もしかしたらまた告白されちゃったり………。

 

「頑張ってね〜」

「はぁ……マジか……」

 

 明日は修羅場だ(確信)

 

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