いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場 作:コントラポストは全てを解決する
リサ姉がうちにやってきた。りゅう兄と気まずそうな雰囲気で話してる。大人な雰囲気過ぎてあこは近寄れない。ぐっ……闇のオーラが……。
「……久しぶり」
「ひ、久しぶり。一ヶ月ぶりくらい、か?ま、まあ、お菓子でも食べて」
「うん」
修羅場だ……あこの目の前に修羅場が広がってる。
「竜介、あこと最近どう?」
「まあおかげさまでって感じ。幸せだよ」
「そっか。倦怠期……なんてのはないよね。二人には」
りゅう兄とあこはずっとらぶらぶだよ。けんたいきもないよ。りゅう兄はあこをすごく大事にしてくれる。りゅう兄大好き。
「それで、今日はどうしたの?なんかあったのか?」
「ちょっとさ、竜介に相談があって」
「……事による」
「あはは……。そんな警戒しないでよ。取って食おうってわけじゃないんだし」
リサ姉の相談……なんだろう、りゅう兄が欲しいって言うお願い以外ならなんでも大丈夫だけど……。
「前みたいな関係に、戻れないかなってさ」
「…………ライブ前の状況にリセットって事か?」
「あー……そうじゃなくて、前みたいに、一緒に料理したりする、普通の関係に戻りたいなって。ほ、ほら……竜介、アタシを気遣ってか全然会ってくれないし……」
「そっちの意味か……」
そういえば、りゅう兄と付き合い始めてからリサ姉がうちに来なくなった気がする。でも、りゅう兄も気まずいよね。あこも今気まずい。
「もう嫌なんだ……。大切な幼馴染と疎遠になるの」
「そっか…………うん。わかった。戻ろう、昔みたいに」
りゅう兄とリサ姉が微笑みあった。それは、いつか花音とりゅう兄が見せた幸せの笑顔だった。まずい。りゅう兄のうわきが始まる。
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「いやーこうしてリサ姉と一緒に料理するのも久しぶりだねー」
「言ってくれればいつでもするのに」
「じゃあ、週一くらいで来る?」
「いいの?」
毎週……。人生の楽しみにしているりゅう兄との料理の時間が減っちゃう……。大事な大事ないちゃいちゃタイムができるのに……。言い方は悪いけど、他の女にりゅう兄を取られちゃった。
「全然良いよ。離れてた分一緒にいよう」
「竜介……。いいの?そういう事言われると勘違いしちゃうよ?」
「そ、それはちょっと……」
リサ姉、もしかしてりゅう兄の事諦めてない?なんで?去年の対バンライブに負けたからりゅう兄を諦める約束でしょ?
「冗談だよ。もう、竜介もそんな身構えないで」
「心臓に悪い……」
良かった……冗談か。さーやみたいなついちゃいけない嘘だけど、リサ姉だから特別に正座はなし。
「何番目でも良い。でも、いつかあこに……。うん、頑張ろう」
…………リサ姉?