いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場 作:コントラポストは全てを解決する
あこの友達に、弦巻こころという子がいる。家がお金持ちで、願えばなんでも叶えて貰えるらしい。まあ、あこはそんな大きなお願い出来ないけど。
りゅう兄のうわき相手で、あこが一番警戒してる子だ。家に来る度にりゅう兄と添い寝してる。あと、たまにおでことおでことくっつけて何かを確かめあってる。何をしているのかは分からないけど、なんか通じあってて恋人っぽい。あこもそういうの欲しい。ちゅーとえっちだけじゃ物足りないよりゅう兄。あのおでこ合わせにはちゅー以上の力があるとあこは見てる。かっこいい。
「ねえねえこころ」
「何かしら?寝れないの?」
「ううん、そうじゃなくて。こころはさ、りゅう兄が好きなの?」
「ええ、大好きよ。愛してるわ」
りゅう兄には恋人がいるのに、そんなの気にしてないところがこころらしい。あこなんてがんちゅうにないのだろうか。それはそれで悔しい。
「こころはりゅう兄の恋人になりたいの?」
「うーん……難しい質問ね」
「そうなの?」
こころは少し思い悩んでいた。あこはそんなに難しい質問をしちゃったのかな。あこだったらりゅう兄の恋人になりたいかを聞かれたら、即行で首を縦に振る。だってりゅう兄好きなんだもん。
「あたしはね、竜介が幸せならそれでいいの。竜介があたしと好き同士になって、それで幸せになってくれるならあたしは何も言わないわ。けど、そうじゃなかったらあたしは竜介から離れるわ」
「りゅう兄次第ってこと?」
「ええ、そうね」
りゅう兄の幸せだけを願って…………なんだろう、あこより恋人っぽいこと言ってる。あこはもしかして欲張りだったのだろうか。い、いや、あこも正しいはず。第一、りゅう兄はわがままを言う人が好きだったはずだ。だからあこでも大丈夫……なはず。
「でも、そうね……わがままを言ってしまえば、竜介といつまでも一緒にいたいわ。あこの様に一緒の家に住んで、一緒のご飯を食べて」
「そ、そっか。も、もしさ、りゅう兄があこじゃなくてこころを恋人にしたいって言ったら……」
「…………ふふっ。どうするかしらね」
…………やっぱり、こころは要注意警戒人物だ。今のこころ、あこから見ても可愛いかった。なんだろう今の微笑み。りゅう兄には絶対見せられない。取られちゃう。
「りゅ、りゅう兄はあこのだからね」
「ええ、わかってるわ。二人の幸せ、ちゃんと願ってるわね。それじゃあ、そろそろ寝ましょうか」
「わ、分かった。おやすみなさい」
「おやすみなさい」
もしかしたら、いつかりゅう兄の恋人があこからこころに変わっちゃう日が来るのかもしれない。そんなの絶対嫌だ。あこも負けないように頑張ろう。
あこは決意を固めて眠りについた。
翌朝、起きたらりゅう兄がこころの布団で寝てた。りゅう兄は寝ぼけて間違えたと言っていたが、本当はどうなの?なんであこの布団じゃなかったの?とりあえず正座ね。