いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場   作:コントラポストは全てを解決する

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気づいたら1ヶ月経ってた!すまんぴ


Part19 ご主人様仲間:パレオ

「あこ宇田川!竜介神楽をかけて勝負しなさい!」

「あれちゆちゃん、また遊びに来たの?」

「シット!遊びに来たんじゃないわよ!あなたを貰いに来たの。それとCHU2よ!何度言ったら分かるの竜介神楽」

 

 友希那さんをスカウトしてたチュチュという子がやって来た。りゅう兄のギターの腕を気に入ったらしくて、今まで何度かあこに勝負を仕掛けて来ている。ちなみに言うとあこがちゃんと勝つ(ドヤ顔)

 

「今日という今日は、あこ宇田川に勝って竜介神楽を──」

「れおなちゃんもいらっしゃい。あ、最近できた駅前の洋菓子店でマカロン買って来たんだ。どうぞ」

「ありがとうございます。いつもいつもすみません」

「ちょっと!竜介神楽、うちのパレオをたぶらかさないでくれるかしら」

 

 そうだそうだ。りゅう兄なに新しいうわき相手作ってるの。りゅう兄にはあこがいれば充分でしょ。早くその女から離れて。

 

「まあいいわ。あこ宇田川!今日はこれで勝負よ!」

「……人生ゲーム?」

「わー子供っぽーい」

「竜介神楽!あなたは黙ってなさい!」

 

 人生ゲームって……音楽関係ないじゃん……。

 

「いやーそれにしても、ちゆちゃんもお熱だねー。俺の何がいいんだか」

「ふふっ。竜介さんのギター、私は結構好きですよ?」

「れおなちゃんみたいな可愛い子に言われると照れるなー」

「もう。お上手ですね」

 

 …………。

 

 なにいちゃついてるの。りゅう兄、早くその女から離れて。その女からは他の人達より危ない匂いがする。ていうか前まで神楽さんだったのに、なんで竜介さんになってるの。りゅう兄、いつの間にそこまでうわきしたの。

 

「あ、そうだ。れおなちゃん、前言ってたお菓子作り教室だけどさ、いい材料が昨日入ったんだ。今日やってかない?」

「本当ですか!やりますやります!」

 

 りゅう兄と料理できるのはあこの特権だった筈なのに……なんで……。リサ姉ならともかく、正月に出会ったばっかのぽっと出の女なんかに……。

 

「あこ宇田川!次はあなたの番よ!ルーレットを回しなさい!」

「はあ……」

 

 仕方なくあこはルーレットを回す。出た数は六で、進んだら六万円貰えた。あこは人生ゲームなんてしてる場合じゃないのに……。早くりゅう兄のうわきを止めなきゃ。れおなとかいうぽっと出からりゅう兄を引き剥がさなきゃ。

 

「クッキーを作る時は室温に注意するんだよ。あんまり高すぎると、生地のバターが溶けちゃうからね」

「わかりました。室温に注意っと」

「そしたら次は、生地を好きな形に切り抜いて──」

 

 りゅう兄とれおなが隣あってお菓子作りをしている。れおな、なにりゅう兄にピッタリくっついてるの。お菓子作るだけなんだからそんなくっつかなくていいでしょ。もっと離れて。りゅう兄の半径2m以内に入らないで。

 

「あこ宇田川!早くルーレットを回しなさい!」

「ねえ、もうあこの勝ちで良くない?ちゆ、借金してるじゃん」

「ま、まだ分からないじゃない!勝負はこれからよ!」

 

 れおなの事が気になりすぎて、あこの闇のオーラが溢れ出そうだ。そろそろ我慢出来なくなってきた。

 

「あとは生地をオーブンに入れてクッキーは完成だ。次にアイスクリームだが、今回は時短のためドライアイスを使う」

「ドライアイスですか?」

「そ。これ使うと一分でアイスが出来るんだ」

 

 りゅう兄が取り出したドライアイスを、れおなはりゅう兄の隣でまじまじと見ていた。だからなんでそんな近いの。もっと離れてって言ってるでしょ。

 

「あこ宇田川!何してるの。早くしなさい!」

「あこもうゴールしちゃうよ?いいの?」

「ま、まだまだこれからよ!」

 

 これからって……ちゆ、借金が九千万あるじゃん。それに対して、あこは一億稼いだんだよ?もうあこの勝ちでいいじゃん。あこ早くりゅう兄の所に行きたい。

 

「コーンフレークを砕いたらワイングラスに適量入れて、コーヒーゼリーに、今作ったアイスクリームと、さっき焼いたクッキーを乗せてミニパフェの完成だ」

「わー!こんな簡単にパフェが作れるんですね。参考になりました!チュチュ様ー、見てください!パフェですよパフェ!」

 

 やっとれおながりゅう兄から離れた。早くりゅう兄の所に行ってれおなの匂いを取らなきゃ。他所の女の匂いが染み付いちゃったら大変だ。

 

「りゅう兄、お風呂入って来て」

「え、でもまだ風呂洗ってないぞ?」

「シャワーだけで良いから。一時間ちゃんと入って来て」

「一時間は長くないか?」

「なに。あこの言う事聞けないの?」

「あいあいさー」

 

 よし。これでれおなの匂いが──

 

「竜介さん、どこ行くんですか?」

「ちょっとお風呂に」

「お背中お流しします!」

「パレオ!?」

 

 ──は?(ド低音)

 

「いやいや悪いよ」

「まあそう言わずに♪裸の付き合いとも言いますし」

「いやー、さすがに付き合ってもない女の子と一緒に入るのは……。それにれおなちゃん、まだ14でしょ?いかんよ、すぐ男の人に裸見せちゃ」

「では水着を着ましょう」

「…………まあそれなら」

 

 ちょっとりゅう兄。

 

「ちょ、ちょっとパレオ!あなた何してるの!」

「何って、親睦ですよ?あ、チュチュ様も一緒に入りますか?」

「そ、そんなのはしたないわよ!」

 

 ねえ、なにあこのりゅう兄にいろじかけしようとしてるの。それで、なんでりゅう兄は満更でもなさそうなの。どういうことなの。なんでりゅう兄はすぐうわきするの。

 

「りゅう兄、正座」

「え、いやでも、お風呂は?」

「正座」

「いぇすまむ」

 

 りゅう兄とれおなをお風呂に入れさせないため、あこはりゅう兄を、れおなとちゆが帰るまで正座させた。りゅう兄が悪いんだからね。

 ちなみに勝負はあこが勝った。

 




チュチュ様は可愛いな。

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