いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場   作:コントラポストは全てを解決する

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Part2 ハイスペックキス魔:日菜ちー

「竜君キスさせてー!」

「はーこれだから最近の若いもんは……」

 

 こころが泊まった翌日。日菜ちーが家に遊びに来た…………と思っていたのだが、どうやら遊びに来た訳ではないらしい。家に来たと思ったら、いきなりりゅう兄にキスをせがんでいた。りゅう兄も困惑してる。

 

「あのですね日菜先輩、俺の恋人はあこなんですよ。あこ以外とキスするのなんてありえないんです」

「えーでも1回キスしてるじゃーん」

「してるじゃーん、じゃないです!ダメなものはダメ」

「えー」

 

 うわき者のりゅう兄でも、さすがに日菜ちーのお願いは聞けないらしい。まあ、当然だよね。りゅう兄の恋人はあこなんだから。りゅう兄とちゅー出来るのはあこだけなのだ。

 

「まあ、いいや。それより竜君、タロット占いやらない?」

「唐突ですね。まあ、いいですけど」

「それじゃあ行ってみよー!」

 

 日菜ちーはそういうと、どこから出したのか分からないタロットで占いを始めた。

 

「俺宝くじの当選番号が知りたいです」

「タロット占いはそういうのじゃないよ〜」

 

 りゅう兄欲深い……(ちょっと引いた)

 

「なんだ、違うのか。あこにいっぱいゲーム買ってあげられると思ったのに」

 

 りゅう兄大好き(大好き)

 

「よーし……それじゃあ…………ムム……これは!」

「何かありましたか」

「竜君に不吉な予感が迫ってる……しかも大きい」

「マジすか」

 

 どうしよう。りゅう兄に危機が迫ってる。あこが何とかしないと…………。りゅう兄の主はあこだ。だからあこが何とかしなければ。

 

「で、回避方法は?あるんですよね」

「もぉ〜竜君せっかちだなぁ〜」

「はよ」

 

 日菜ちー早く。早くりゅう兄を助ける方法を教えて。

 

「回避方法は、キス……だね」

 

 あこの出番だ!

 

「あ、でも恋人以外でね」

 

 えー……。なんで恋人以外なの……てゆうかそれうわきじゃ……。ダメだよりゅう兄、今月もう十一回うわきしてるんだからね。これ以上はあこも見過ごせないよ。

 

「恋人以外か、じゃあこころに……」

「「ちょっとりゅう兄(竜君)」」

 

 何うわきしようとしてるの。こころとは昨日寝たからいいでしょ。それに恋人以外だったらお姉ちゃんがいるよ。お姉ちゃんだったら特別に見逃してあげる。だからお姉ちゃんを選んで。

 

「竜君、あたしがいるでしょー」

「えー、日菜先輩はちょっと」

「何それ傷つくんだけど」

 

 日菜ちーがキレた。

 

「だいたい竜君はさー、いつもいつも乙女心がわかってないんだよー」

「彼女持ちの俺には関係ないですから」

「はーこれだから恋人持ちは……」

 

 日菜ちーがりゅう兄みたいな事言ってる。でも、りゅう兄が正しいと思う。あこがいるりゅう兄にとって、他の女の子なんて関係ないよね。あこがいれば十分だもん。よし。

 

「もー竜君は──」

「はぁ……日菜先輩、もう良いですから」

「な、何が?」

「最初から仕組んであるんでしょ?そのタロットカード」

「ナ、ナンノコトカナー」

 

 日菜ちー、すっごい棒読みだ。そっか、最初から仕組んであったのか。という事はりゅう兄の危機は嘘ということになる。良かった……りゅう兄安全なんだね。

 

「日菜先輩」

「あ、あははは!」

 

 りゅう兄が怒っている。珍しく怒っている。すごいジト目だ。

 

「お邪魔しましたー!」

 

 日菜ちーは帰った。結局何しに来たんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ、まったく日菜先輩は……」

「りゅう兄、日菜ちーは何しに来たの?」

「うーん……俺をからかいに来たんだと思う。まあ、帰っちゃったけど。はあ……気晴らしにクッキーでも焼くか」

「あこ、チョコクッキー食べたい!」

「はいよ」

 

 りゅう兄がクッキーを作ってくれた。美味しかったです。

 

 

 

 

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