いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場   作:コントラポストは全てを解決する

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Part34 りゅう兄の親友:美咲

「ねえ、竜介。もし日本が一夫多妻制だったらって考えたことある?」

「一夫多妻制かー。俺はいいと思うけど」

 

 家に美咲がやってきた。

 奥沢美咲──こころと同じバンドにいる子だ。下ネタが大好きで、よくりゅう兄を自宅に招いては下ネタ談義をしている。多分あこの盗聴に気づいてる子。注意。

 

「まあ、あんたの場合、一夫多妻になったら好きな人に加えてこころも手に入るから良いよねー。人生勝ち組じゃん」

「こころをお金で見たらいかんよ。同じ『人』として、友達としてだな」

「あーはいはい。わかってるわかってる。話変えよっか。竜介を好きな人って何人いるの?告白何回された?」

「50から数えてない。でも、心の底から俺が好きって人は少ないと思う」

「どういう事?」

「単純に彼氏持ちっていうステータスが欲しくて俺に告ったり、告白ゲームだったりとかさ。まーそういうアレよ」

「なるほどねぇ」

 

 彼氏持ちってステータスなの?あと告白ゲームってなに?さっぱりわからない。

 

「竜介を好きな人で1番最初に出てくる人って誰?」

「リサ姉かなー」

 

 なんであこじゃないの。

 

「へー意外。なんで?」

「だって俺と付き合うためだけにクリパで対バン仕掛けて来たんだぞ?労力パないって」

「まーそうだけどー。いやークリパは本当に凄かったよねー。学校新聞で見出し飾ってたじゃん。あのライブ」

「痴情のもつれで開いたライブなだけになんだか申し訳ない」

 

 確かにちじょーのもつれだ。りゅう兄が悪い。

 

「結局ハーレム作れたらこのライブもなかったんだよねー」

「案外一夫多妻制もいいのかもな。皆ハッピー」

「あたしも竜介ハーレム入りたいなー。将来安定してそう。あとお小遣いいっぱいくれそう」

「金かよ」

 

 りゅう兄はお小遣いいっぱいくれるよ。月3、4万ぐらい。あこは使いきれなくて貯金してる。

 

「竜介ってどうやって生活してるの?」

「バイトと仕送りと、最近は爺ちゃんの残してくれた資産をちょっとずつ使わせて貰ってる。まあ、俺が就職するまで待つかなって」

「竜介は何になりたいの?」

「うーん……普通にサラリーマンで良かったんだけど、最近は芸能界に足を踏み入れそうでな」

「テレビデビューしちゃうの?」

「どちらかと言うと裏方かなー。スタッフとかADとか。でもタレント方面もワンチャンあるかもしれない」

 

 りゅう兄、テレビ出るの?あこも出たい!

 

「タレントかー。竜介にギャグセンスがあるかどうか……」

「ないなー。やっぱ裏方方面か」

「まあ、ギャグセンスなんかなくても最悪身体張ればいいじゃん。リアクション芸人として」

「ま、そうかもな」

 

 身体張る……熱々おでんだ!

 

「…………まさかとは思うんだけどさ、あんた千聖さんを落としたりとかしてないよね?」

「ないだろー。俺そこまでの事してないし」

「いやーあのリアリストさんの事だから、変なところで竜介を気に入ってるかもよ」

「ないない」

 

 ま、まさか、ちさと先輩までりゅう兄のうわき相手に……。た、大変だぁ……。

 

「花音さんはとっくの昔にあんたにメロメロだしねー。はぁ、なんでこんなモテんだか。好きすぎてお姉ちゃんになるとか。そんな事ある?」

「花音先輩にはなんというか、頭が上がらない。あの人聖人過ぎるんだよな」

「分かる。絶対泣かせたりなんかさせないって気持ちになるよね。あの人には不思議な魅力がある」

 

 花音は敵だ。要注意警戒人物だから気をつけなければならない。

 

「魅力なんて皆にあるよ。皆が皆、それぞれの魅力があるんだ」

「あたしにも?」

「ああ、そうだな。美咲は俺から見て、親友っていうかけがえのない魅力がある」

「はぇーびっくり」

 

 あこはどんな魅力があるのだろうか。

 

「あんたもキザったらしい事言うねぇ。あたしを落としたっていい事ないよ?」

「そんな事しようとは思ってないよ。俺の中だと貴重なんだからさ、友達って。幼馴染はいっぱいいるけど、普通の友達ってあんまいなかったから」

「で、その幼馴染の大半があんたに惚れてたと」

「有咲とかひまりとか巴とかはセーフだったし……」

「市ヶ谷さんもこないだ、あんたが好き的な事言ってたよ」

 

 なぬ。

 

「パパ大好き的な?」

「普通にLoveの方でしょ」

「小さい頃はよちよち歩きながら俺の後ろをついて来たあの有咲が?」

「あんたもその頃はよちよち歩いてたでしょ」

「まあ確かに」

 

 有咲が、りゅう兄を、好き?安全地帯だと思ってたのに……。酷いよ……。

 

「しかし、なんで有咲が……。俺そこまでの事した覚えがない」

「聞いたけど、小さい頃から市ヶ谷さんの面倒見てたんだって?両親が事故死して、それからずっと」

「ああ。有咲も俺も両親がいないから、せめて俺が有咲のパパになれたらって思ってて。有咲がまっすぐいい子に育ってくれたから俺は嬉しい」

「パパに恋愛感情を抱く悪い子に育ってるけどね。あ、パパってそっちのパパ?」

「やめろ。あこがいるんだから」

 

 どういう事?

 

「まあ、有咲が幸せの道をまっすぐ進めてるなら俺から言うことはない」

「なら、市ヶ谷さんと付き合った方がいいんじゃない?」

「情けで付き合ったら有咲が悲しむだろ。本気で惚れ込んだ時以外、俺は有咲と付き合わない」

「ほーん、なるへそ」

 

 本気で有咲に惚れ込むまで…………絶対付き合わないってわけじゃないの?あこ、いつか捨てられちゃう?

 

「ま、今までの話、全部ハーレムなら片付いてたんだけどね」

「一夫多妻様様だな」

「罪な男だねぇ。あんた」

「股がけせずに1人に決めたんだから良いだろ」

 

 股がけ……あこ以外にりゅう兄の恋人がいたら…………それは嫌だな……。

 

「市ヶ谷さんの話の下りで思ったんだけどさ、普通に付き合うとしたら市ヶ谷さんだったんじゃないの?幼馴染で、あんたの事が好きで、巨乳で、ツンデレで。紛うことなきヒロインじゃん」

「巨乳とツンデレは関係なくないか?」

「あるでしょ。ヒロインの絶対条件だよ?」

 

 あこ、巨乳じゃないしツンデレでもない……。あこはヒロインじゃなかった?どうしようりゅう兄に捨てられちゃう……。

 

「巨乳ツインテツンデレ幼馴染とか絶滅危惧種──ほぼ絶滅種だよ?うわー勿体ない」

「勿体ないって、お前なー」

「あたしだったら市ヶ谷さんを選ぶね」

 

 貧乳はヒロインになれないの?なんて残酷な世の中……。

 

「いやだってあれだよ?セックスの時にパイずりしてくれるんだよ?最高じゃない?おっぱいサイコー」

「だからあこがいるからやめろって」

「いやー市ヶ谷さんの乳、揉んだらすごいよ?あたし揉んでみたい」

 

 有咲のおっぱい……あこも揉んでみたい。きっと柔らくて暖かいんだろうな。

 あこも大きいおっぱいが欲しい。りゅう兄が喜んでくれそう。ぱいずりっていうのもしてみたい。

 

「竜介、ほんと勿体ないことしたねー」

「俺はあこといれて幸せだからそれでいいの。はい、この話はおしまい」

「えー、今日はまだ全然下ネタ言えてないしなー」

「今度美咲ん家行った時に聞いてあげるから。それで我慢して」

「ま、それでいいけどさー。あ、最後に1ついい?」

「なんだ」

「ちんこ見せて」

「は?」

 

 え?

 

「いやなに?風の噂で聞いたんだけど、竜介ってデカマラらしいじゃん。ちょっと見せてよ」

「やだよ。なんで友達に、しかも女の子の美咲に見せなきゃいけないんだ。お父さんに見せて貰え」

「いやーうちのお父さん粗チンでさー、見るに耐えないって言うか」

「お父さん……」

 

 でかまら……そちん……?何語?あこ日本語以外は分からないよ。

 

「一生のお願い!この通り!」

「頭下げてもダメだ。ほら、今日はもう帰れ」

「はぁ……仕方ないなぁ。あ、竜介、ちょっと立ってくれる?」

「良いけど、はい」

 

 美咲はりゅう兄を立たせた。一体何を──

 

「えい」

「あ、ちょ──」

 

 美咲はりゅう兄のズボンを下ろした。りゅう兄のりゅう兄が美咲の目の前に現れる。美咲は恥ずかしそうに──いや、ものすごく興味深そうな目をしながらりゅう兄のりゅう兄を見ていた。

 

「デカ……。え、嘘でしょ?平時でこれ?ちょっと勃たせてみていい?」

「お前……」

「いやもうここまで来たら良いかなって」

「よくねーよ」

 

 りゅう兄はりゅう兄のりゅう兄を仕舞った。美咲はとても残念そうな顔をしている。

 

「いやー……えー、もうちょっと見たいなー」

「見世物じゃないから」

「勃ったところが見たいんだって。お願いしゃす!」

「ダメなものはダメだ。ほら、さっさと帰れ」

「一応あたし客人なんだけどなー、ほら、敬って」

「敬いって言うのは受け取るものであって媚びるものじゃないぞ」

 

 美咲も一応お客さんだし……あ、でも、このままだとりゅう兄のりゅう兄が危ない。あこ以外にりゅう兄のりゅう兄が見られるのは出来れば避けたいかな。

 

「竜介、一緒にお風呂入ろ」

「俺のちんこ見たいだけじゃねーか」

「セックスさせてあげるから。ほら、前にセックスの時動けなくてストレスって愚痴ってたじゃん。竜介が動いて良いから、ね?ね?」

 

 りゅう兄、えっちの時に動けないのそんなに嫌なの?どうしよう、まんねり対策もしたいしりゅう兄が動いてもいい事に……うーんでもあことりゅう兄にはしゅじゅー関係があるし……悩ましい。

 

「花音先輩呼ぶぞ」

「花音先輩と3Pしたいの?あたしは別に良いけど」

「もしもし花音先輩?ちょっと助けて欲しいんですけど」

「え、何?マジで電話してる系?待って待って、あたしがハロハピで詰む」

 

 花音を呼んだら美咲は止まるのだろうか。さんぴーってなんだろう。なんだか花音は嫌がりそうな気がする。いや、もしかしたらのってくるかもしれない。さんぴーがなんだか分からないけど、花音は優しいからやってくれそうだ。

 

「花音先輩に来て貰う事になった。迎えが来るまでここで待ってろ」

「あたし終わった……」

「まあ、自業自得だな。しっかり反省することだ」

 

 りゅう兄は美咲を抑えこむことに成功した。花音が来た時、美咲はどうなってしまうのだろうか。すごく怒られそうな気がする。花音が怒ったらどんな顔をするんだろう。なんだか、ずっと笑ってそうだ。

 

「あたしはただ竜介のちんこが見たかっただけなのに……」

「それがいけねーんだっつの」

 

 美咲は反省する気ゼロのようだ。一体なぜ美咲はそこまでりゅう兄のりゅう兄に興味を持つのだろうか。りゅう兄を好きな人は今までいっぱい見てきたけど、りゅう兄のおちんちんが好きな人は初めて見た。

 

 

 

 その後、美咲は花音に連れられて帰って行った。やっぱり花音は怒っていたし、怒った花音は怖かった。ずっと笑っていたのが怖かった。

 

 

 

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