いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場   作:コントラポストは全てを解決する

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Part5 めがねアイドル:ファン0号

「ねえねえりゅう兄、これから何処行くの?」

「ショッピングモールの喫茶店。麻弥さんと待ち合わせしてるんだ。てか、あこの方は良かったのか?俺について来て。燐子とゲームしてた方が楽しいだろ」

「あこはりゅう兄がうわきしないように見張ってるの」

「だから俺のは浮気じゃないんだけどなー……」

 

 あこから見たらうわきだよ。だからうわきなの。主の発言は絶対だってこないだドラマで言ってた。だからあこの言ってる事は正しい。

 

「あ、麻弥さーん!」

 

 りゅう兄がまやさんを見つけて駆け出した。あこもそれについて行く。

 まやさんと出会えてりゅう兄は嬉しそうだ。…………なんか、あことでーとしてる時より嬉しそうじゃない?どういうことなのりゅう兄。あこ聞いてないよ。……ふたまたか。まさかふたまたしているのか。

 

「麻弥さん今日はなんのケーキ食べますか?なんでも良いですよ。あ、そういえば最近春限定ケーキが──」

「あの神楽さん。あこさんが凄い怖い目でこちらを見ているのですが……」

「ん、どうしたあこ?あ、ちゃんとあこの分のケーキも頼むからな。大丈夫だぞ」

 

 りゅう兄、そういう事じゃないんだよ。あこが聞きたいのはまやさんとりゅう兄の関係。ついに本格的にうわきし始めた事についてゆっくりお話したいな。で、どんな関係なの?ふたまたしてるの?ねえ。ねえ(威嚇)

 

「ふー!」

「なんかあこさん、威嚇してません?」

「可愛い……」

「神楽さん?」

「あ、いえ。なんでもないっす」

 

 あこの闇のオーラにひれ伏すが良い。

 

「ほらあこ、一番高いケーキ頼んで良いから。機嫌直せって」

「…………あこショートケーキがいい」

「了解了解」

 

 一番高いケーキなんて頼めないよ。りゅう兄からはお小遣いも貰ってるのに、そんな悪い事できない。まやさんに使ってあげて──ってそうじゃなかった、りゅう兄のうわきを見張らなきゃ。さあ、来い!今のあこならお外でもりゅう兄を正座させられるよ!

 

「麻弥さんはいつものでいいですか?」

「あ、今日は春セットも追加で」

「了解です」

 

 ……いつもの?

 りゅう兄、なんでそんなまやさんと通じあってるの?いつもので通じるって事は、それだけここに来てるって事だよね。まさかりゅう兄、隠れてまやさんとでーとしてたの?許さん、許さんぞりゅう兄!

 

「りゅう兄とまやさんってどんな関係なの?」

「え、普通に友達だけど」

 

 ほう。友達とな。そんなに通じあっといて友達?思い上がるなざっしゅ!我は騙されんぞ!

 

「あとは……アイドルとそのファン?」

「神楽さんはただのファンじゃないですよ」

「はい。ちゃんとわかってますよ」

「はい!」

 

 ほう。ほう!(威嚇)

 ただのファンじゃないと言ったな、それはすなわち特別な関係だと言うこと。ついに本性を顕にしたなりゅう兄。うわきはダメだってあれほど……。

 

「ジブンは、まだ神楽さんの事諦めてませんから。特別に想ってます」

「?……ありがとうございます」

「ふー!」

「おぉぉ、どうしたあこ。さっきより威嚇して……」

 

 まさか、リサ姉以外にりゅう兄を好いている人がいたとは。まだいたのか。りゅう兄を狙っている人。りゅう兄は渡さない。これより最重要要注意警戒人物の更新を開始する。

 それはそれとして、りゅう兄、やっぱりうわきしてたんじゃん。ちゃんとげんちは取ったからね

 

「りゅう兄、正座」

「え、いや、ここ外なんだけど」

「 正 座 ! 」

「いぇすマム」

 

 りゅう兄を椅子の上に正座させたあと、あこはみっちり話を聞いた。けど、りゅう兄は何も分からないと言った様子で首を傾げていた。どうやらまやさんの一方通行らしい。

 

 

 

 

 

 この後もりゅう兄にたくさん話を聞き、最終的にりゅう兄を解放するのは一時間後となった。

 

 

 

 

 

 




威嚇しているあこちゃんが可愛い回
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