いちばん小さな大魔王!せかんどし〜ずん:りゅう兄のうわき現場 作:コントラポストは全てを解決する
「ねえねえりゅう兄、これから何処行くの?」
「ショッピングモールの喫茶店。麻弥さんと待ち合わせしてるんだ。てか、あこの方は良かったのか?俺について来て。燐子とゲームしてた方が楽しいだろ」
「あこはりゅう兄がうわきしないように見張ってるの」
「だから俺のは浮気じゃないんだけどなー……」
あこから見たらうわきだよ。だからうわきなの。主の発言は絶対だってこないだドラマで言ってた。だからあこの言ってる事は正しい。
「あ、麻弥さーん!」
りゅう兄がまやさんを見つけて駆け出した。あこもそれについて行く。
まやさんと出会えてりゅう兄は嬉しそうだ。…………なんか、あことでーとしてる時より嬉しそうじゃない?どういうことなのりゅう兄。あこ聞いてないよ。……ふたまたか。まさかふたまたしているのか。
「麻弥さん今日はなんのケーキ食べますか?なんでも良いですよ。あ、そういえば最近春限定ケーキが──」
「あの神楽さん。あこさんが凄い怖い目でこちらを見ているのですが……」
「ん、どうしたあこ?あ、ちゃんとあこの分のケーキも頼むからな。大丈夫だぞ」
りゅう兄、そういう事じゃないんだよ。あこが聞きたいのはまやさんとりゅう兄の関係。ついに本格的にうわきし始めた事についてゆっくりお話したいな。で、どんな関係なの?ふたまたしてるの?ねえ。ねえ(威嚇)
「ふー!」
「なんかあこさん、威嚇してません?」
「可愛い……」
「神楽さん?」
「あ、いえ。なんでもないっす」
あこの闇のオーラにひれ伏すが良い。
「ほらあこ、一番高いケーキ頼んで良いから。機嫌直せって」
「…………あこショートケーキがいい」
「了解了解」
一番高いケーキなんて頼めないよ。りゅう兄からはお小遣いも貰ってるのに、そんな悪い事できない。まやさんに使ってあげて──ってそうじゃなかった、りゅう兄のうわきを見張らなきゃ。さあ、来い!今のあこならお外でもりゅう兄を正座させられるよ!
「麻弥さんはいつものでいいですか?」
「あ、今日は春セットも追加で」
「了解です」
……いつもの?
りゅう兄、なんでそんなまやさんと通じあってるの?いつもので通じるって事は、それだけここに来てるって事だよね。まさかりゅう兄、隠れてまやさんとでーとしてたの?許さん、許さんぞりゅう兄!
「りゅう兄とまやさんってどんな関係なの?」
「え、普通に友達だけど」
ほう。友達とな。そんなに通じあっといて友達?思い上がるなざっしゅ!我は騙されんぞ!
「あとは……アイドルとそのファン?」
「神楽さんはただのファンじゃないですよ」
「はい。ちゃんとわかってますよ」
「はい!」
ほう。ほう!(威嚇)
ただのファンじゃないと言ったな、それはすなわち特別な関係だと言うこと。ついに本性を顕にしたなりゅう兄。うわきはダメだってあれほど……。
「ジブンは、まだ神楽さんの事諦めてませんから。特別に想ってます」
「?……ありがとうございます」
「ふー!」
「おぉぉ、どうしたあこ。さっきより威嚇して……」
まさか、リサ姉以外にりゅう兄を好いている人がいたとは。まだいたのか。りゅう兄を狙っている人。りゅう兄は渡さない。これより最重要要注意警戒人物の更新を開始する。
それはそれとして、りゅう兄、やっぱりうわきしてたんじゃん。ちゃんとげんちは取ったからね
「りゅう兄、正座」
「え、いや、ここ外なんだけど」
「 正 座 ! 」
「いぇすマム」
りゅう兄を椅子の上に正座させたあと、あこはみっちり話を聞いた。けど、りゅう兄は何も分からないと言った様子で首を傾げていた。どうやらまやさんの一方通行らしい。
この後もりゅう兄にたくさん話を聞き、最終的にりゅう兄を解放するのは一時間後となった。
威嚇しているあこちゃんが可愛い回