エ「着きました。ここが皆さんのオフィスです。自分の名前の書かれているところに座ってください」
切「およー!本家と一緒の配置デース!」
調「だから本家とか言っちゃだめだよ」
マ「ってことは、引き出しネタも健在よね…」
ク「まぁ。そうだろうな」
『開始から一時間三十分。怒涛の笑いの刺客たちから一時開放され、6人は羽を休める』
響「そういえば、クリスちゃんってずっとその恰好なの?」
ク「一刻も早くこのフリフリしたヤツとはおさらばしたいが、あんにゃろう…。早く着替えさせろ…!」
翼「別にいいではないか。雪音にピッタリだ。かわいいぞ」
ク「なッ!?」
響「あ〜クリスちゃん、翼さんにかわいいって言われて照れてる〜!!かわいい〜!」
ク「あぁッ!?おいバカっ!一旦殴らせろッ!」
エ「どうしたんですか?騒いで」
クリスが響に殴りかかろうとした時、エルフナインが部屋に入ってくる。
エ「クリスさん!暴力はダメですよ!!」
ク「人の尻を散々叩かせといてどの口が…」
エ「というか、クリスさん。いつまでそんなコスプレしてるんですか!着替えてください。付いてきてください」
ク「いやこれを着ろって言ったのはそっちだろ……」
十分後、
クリスが普通の格好に着替え直し部屋に戻ってきた。
『開始から二時間。いよいよあのネタとの長い戦いが始まる』
響「そろそろ、引き出し、やった方がいいんじゃない?」
切「遂に来たデス!引き出しネタ!」
マ「そうね。せっかく用意もしてくれてるんでしょうし、やらないと可哀想ね」
響「ではでは、私が言い出しっぺだからこの立花響が先陣を…」
翼「いや、待て立花。それなら私が先達を引き受けよう」
ク「それなら、あたしに行かせろ。先輩」
調「クリスさん。それを言うなら」
切「アタシ達が先にやるデース!」
マ「いやいや待て待て待ちなさい。調と切歌を先にだなんてやらせられないわ。それなら私がやるわ」
他5人「「「「「どうぞどうぞどうぞ」」」」」
マ「え、……ふふっw」
デデーン
『マリア、OUT』
マ「皆、図ったわね……っ!」
響「いやぁ。図ったというか私は、別に何も考えてなかったケド…」
翼「あぁ。私もだ」
ク「あたしはなーんとなく読めていたがな」
調「お笑いの基本中の基本」
切「デスデス!」
マ「はぁ。やられたわ。…まぁいいわ。どうせ全員やるんだから順番なんて関係ないッ!いくわよッ!」
【上段の引き出し:何もなし】
マ「ふぅ…。中々に緊張するわね…」
【中段の引き出し:ヘッドホン(?)】
マ「何これ?ヘッドホン?」
調「一見普通のヘッドホンだけど…」
翼「着けてみたらどうだ?」
マ「えぇ。………何も聞こえないわ」
切「壊れてるデス?」
マ「まさかそんな………あ、」
翼「ん?どうした?」
マ「い、いえ。何でもないわ。最後の引き出しを開けるわ」
【下段の引き出し:ヘッドホン×2】
マ「…ふふっw」
デデーン
『マリア、OUT』
マ「いやいや、まさか、嘘でしょww……いたっ!」
翼「結局なんなんだ?」
マ「こ、これは……、その………多分、私が、いや私?私の中の人?が収録中に壊したヘッドホンね」
デデーン
『立花、雪音、翼、月読、暁、OUT』
響「いやいやそんなの笑うよwww…いたっ!」
翼「まさかのあのヘッドホンかwww…ッ!」
ク「流石、アタシ達のドンwww…いっ!」
調「もう少し壊してなかったっけ?ww……痛!」
切「でも3つでも相当デスwww…あだッ!」
マ「まさか、こんなものが入っているだなんてね……」
【このヘッドホンが後に大事件を起こすとは、この時の全員には知る由もない】