笑ってはいけない装者24時   作:あいうえおうどん

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第6話 『引き出しネタ1』

エ「着きました。ここが皆さんのオフィスです。自分の名前の書かれているところに座ってください」

 

切「およー!本家と一緒の配置デース!」

 

調「だから本家とか言っちゃだめだよ」

 

マ「ってことは、引き出しネタも健在よね…」

 

ク「まぁ。そうだろうな」

 

 

『開始から一時間三十分。怒涛の笑いの刺客たちから一時開放され、6人は羽を休める』

 

 

響「そういえば、クリスちゃんってずっとその恰好なの?」

 

ク「一刻も早くこのフリフリしたヤツとはおさらばしたいが、あんにゃろう…。早く着替えさせろ…!」

 

翼「別にいいではないか。雪音にピッタリだ。かわいいぞ」

 

ク「なッ!?」

 

響「あ〜クリスちゃん、翼さんにかわいいって言われて照れてる〜!!かわいい〜!」

 

ク「あぁッ!?おいバカっ!一旦殴らせろッ!」

 

エ「どうしたんですか?騒いで」

 

 

クリスが響に殴りかかろうとした時、エルフナインが部屋に入ってくる。

 

 

エ「クリスさん!暴力はダメですよ!!」

 

ク「人の尻を散々叩かせといてどの口が…」

 

エ「というか、クリスさん。いつまでそんなコスプレしてるんですか!着替えてください。付いてきてください」

 

ク「いやこれを着ろって言ったのはそっちだろ……」

 

 

十分後、

クリスが普通の格好に着替え直し部屋に戻ってきた。

 

 

『開始から二時間。いよいよあのネタとの長い戦いが始まる』

 

 

響「そろそろ、引き出し、やった方がいいんじゃない?」

 

切「遂に来たデス!引き出しネタ!」

 

マ「そうね。せっかく用意もしてくれてるんでしょうし、やらないと可哀想ね」

 

響「ではでは、私が言い出しっぺだからこの立花響が先陣を…」

 

翼「いや、待て立花。それなら私が先達を引き受けよう」

 

ク「それなら、あたしに行かせろ。先輩」

 

調「クリスさん。それを言うなら」

 

切「アタシ達が先にやるデース!」

 

マ「いやいや待て待て待ちなさい。調と切歌を先にだなんてやらせられないわ。それなら私がやるわ」

 

他5人「「「「「どうぞどうぞどうぞ」」」」」

 

マ「え、……ふふっw」

 

 

デデーン

『マリア、OUT』

 

マ「皆、図ったわね……っ!」

 

 

響「いやぁ。図ったというか私は、別に何も考えてなかったケド…」

 

翼「あぁ。私もだ」

 

ク「あたしはなーんとなく読めていたがな」

 

調「お笑いの基本中の基本」

 

切「デスデス!」

 

マ「はぁ。やられたわ。…まぁいいわ。どうせ全員やるんだから順番なんて関係ないッ!いくわよッ!」

 

 

【上段の引き出し:何もなし】

 

 

マ「ふぅ…。中々に緊張するわね…」

 

 

【中段の引き出し:ヘッドホン(?)】

 

 

マ「何これ?ヘッドホン?」

 

調「一見普通のヘッドホンだけど…」

 

翼「着けてみたらどうだ?」

 

マ「えぇ。………何も聞こえないわ」

 

切「壊れてるデス?」

 

マ「まさかそんな………あ、」

 

翼「ん?どうした?」

 

マ「い、いえ。何でもないわ。最後の引き出しを開けるわ」

 

 

【下段の引き出し:ヘッドホン×2】

 

 

マ「…ふふっw」

 

 

デデーン

『マリア、OUT』

 

マ「いやいや、まさか、嘘でしょww……いたっ!」

 

 

翼「結局なんなんだ?」

 

マ「こ、これは……、その………多分、私が、いや私?私の中の人?が収録中に壊したヘッドホンね」

 

 

デデーン

『立花、雪音、翼、月読、暁、OUT』

 

響「いやいやそんなの笑うよwww…いたっ!」

 

翼「まさかのあのヘッドホンかwww…ッ!」

 

ク「流石、アタシ達のドンwww…いっ!」

 

調「もう少し壊してなかったっけ?ww……痛!」

 

切「でも3つでも相当デスwww…あだッ!」

 

 

マ「まさか、こんなものが入っているだなんてね……」

 

 

【このヘッドホンが後に大事件を起こすとは、この時の全員には知る由もない】


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