メリッサ・シールドのヒーローアカデミア 【台本式Ver】   作:へたくそ

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2 理由

I アイランドの事件から一週間、デヴィッド・シールドがヴィランに手を貸したというニュースは全世界に広まった。

それはヒーロー側にも、ヴィラン側にも大きな衝撃を与えた。

 

 

 

 

メリッサ「一週間ぶりね!デクくん!!」

 

イズク「メ、メリッサさん!?なんで日本に!?」

 

オールマイト「それは私から説明しよう!」

 

 

 

 

メリッサが日本に来た理由は、メリッサがUAの1年A組の生徒と出会って日本のヒーローにも興味が出たため、残りの学生生活をUAで過ごすという事になった。

そして卒業した後は日本の企業からオファーを受けているのでメリッサはサポート科のインターンに行く事にもなってる。

 

 

 

オールマイト「と、言う訳だ緑谷少年!」

 

イズク「な、なるほど。それにしてもいきなり過ぎてびっくりしましたよ。連絡してくれれば良かったのに」

 

メリッサ「私から内緒にしてって頼んだの!折角だから驚かせようと思ってね!」

 

イズク「そうだったんですか。それにしてもまた会えて嬉しいです!あ、みんなにも教えなきゃ!あ!でも皆にも内緒にして驚かせようという計画みたいだしブツブツ…」

 

 

 

出久はメリッサに会えた事が余程嬉しかったのか何時もよりテンションが高くオールマイトとメリッサも若干困った顔をしていた。

 

 

 

 

オールマイト「そうだ、緑谷少年。大事な話があるんだ。」

 

イズク「は…!え?大事な話ですか?」

 

オールマイト「ああ、ちょっとした手違いがあってホテルの予約が取れていなくてね。メリッサを緑谷少年の家に今日1日だけ泊まらせてあげてはくれないだろうか。」

 

イズク「ぼ、僕の家にですか!?流石にそれはまずいんじゃ…」

 

オールマイト「確かに若い男女を同じ屋根の下で1日を過ごさせると言うのは教師としてはダメなのだが、私は緑谷少年を信用しているし、メリッサも信用している。それに私と一緒にいては色々と危険すぎるので君に頼みたいんだ」

 

メリッサ「ごめんね?デクくん。いきなりこんな押し付けしちゃって。私はおじ様が言った通りデクくんの事を信用してるから大丈夫だけど、デクくんにも事情があるなら無理しなくてもいいよ?」

 

イズク 「僕は大丈夫ですけど、でもオールマイト。僕じゃなくても麗日さんとか頼んだ方がいいんじゃないですか?」

 

オールマイト「私も連絡したんだが、皆用事があってね。君しか頼れないんだ。」

 

イズク「分かりました!そういう事でしたら受けさせてもらいます!メリッサさん、よろしくお願いします!」

 

メリッサ「ありがとうデクくん!こちらこそよろしくね?」

 

オールマイト「それでは私は用事があるのでこれで!はーっはっはっは!」

 

 

 

オールマイトは笑いながらもの凄い勢いでジャンプした。

あまりにも強い風圧で目を瞑り、目を開けたらオールマイトはもう何キロか先の上空にいた。

メリッサは急ぐオールマイトを見て、とても大事な用事があるのねっと言うが出久はオールマイトが活動限界に近づいていると分かっていた為、少し濁した返事をした。

 

 

 

イズク「それじゃウチに行きましょうか」

 

メリッサ「ええ、それにしてもデクくん少しガタイ良くなった?」

 

イズク「そうですか?自分じゃよく分からないですけど、毎日トレーニングしてますから!」

 

メリッサ「この一週間で凄い変化…、これなら前より個性の力を出せたりするの?」

 

イズク「いえ、個性の出力は5%のままです。少し筋肉が付いてもあまり出力は上げれないんです」

 

 

 

 

メリッサと出久は家に着くまで個性の話や、今まであったUSJでの出来事などの話をした。

メリッサはその事対してのコスチュームの提案などをした。出久はその提案に目を輝かせながら話を聞いていた。

そうこうしているうちに緑谷宅に着いたのだが

 

 

 

インコ「いいいいいい出久!そそそそその綺麗な子は誰なの!?」

 

 

 

緑谷 引子は果てし無く動揺していた

 

 

 

イズク(しまった。連絡するのを忘れていた…)

 

メリッサ「あ、あははは…」

 

 

 

メリッサも引子の動揺具合に苦笑いをするしかなかった。

その後出久とメリッサで説明をして納得してもらい、メリッサを泊める事を許可してもらった。

メリッサと引子は女同士という事もありすぐに打ち解け、夕食を食べながら昔の出久の話で盛り上がっていた。

出久はもちろん隣で羞恥心を抑えながら食べる他なかったでのあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メリッサ「お風呂ありがとうございます。とても気持ちよかったわ!」

 

インコ「それは良かったわ。ささ、出久も入ってらっしゃい、お湯が冷めちゃうわ」

 

イズク「いいけど、もう僕の話はしないでよ…?」

 

インコ/メリッサ「「さぁ??」

 

 

 

二人は余程仲良くなったのかニヤニヤにしながら出久に返事をした。

これはもう何を言っても無駄と感じたのか出久は諦めた顔をして風呂場に向かって行った

 

その後はいずくが予想していた通りに昔の出久の話で二人は盛り上がった。

 

 

 

 

 

 

出久も風呂から上がり二人は出久の部屋で話をしていた。

 

 

 

メリッサ「引子さんとてもいい人ね!デクくんの昔の話を沢山してくれたわ!」

 

イズク「そ、それは良かったです、」

 

 

 

出久が苦笑いをしたのを見てメリッサは少しだけ申し訳なくなったが、出久も本気で嫌がってないようで少しほっとしたような顔をした。

しかし、その後すぐにメリッサの顔を悲しそうになった。

出久はそれに気がついたが、何も言わなかった。いや言えなかった。

 

 

その理由は何となく分かっていたからだ。メリッサが日本に来た理由を。

それは間違いなくI アイランドの事件だろう。メリッサの父であり、平和の象徴であるオールマイトの元サイドキッカーでありオールマイトの4つの代表的なコスチュームを開発した天才的博士、デヴィッド・シールドがヴィランに手を貸したと言う事だ。

 

勿論この事件は世界中に広まった。それは当然の如くメリッサでのアカデミーでも広まった。

それはメリッサにとっては耐え難い事だった。確かに結果だけを見るとデヴィッドはヴィランに加担した。しかしそれはオールマイトの力を取り戻したいが為にだ。偽のヴィランを雇い研究していた装置を取り戻す為に計画を立てた。その計画は途中までうまくいっていたと思っていた。しかしそれは大きな勘違いだった。

 

装置を取り戻すまで良かった。しかしデヴィッドが知ったのはUAの生徒が、ヒーローが、メリッサが命がけで偽物だったはずのヴィランと戦っていたことだ。ヴィランが本物と知り、絶望した。しかし今までやってきた事が消えるはずもなくデヴィッドはそのまま逮捕された。

 

周りの人からは今までとは違う『あの』デヴィッドシールドの娘と言う目で見られる。

17歳とは言えメリッサにそれを耐えれる精神はない。

 

 

 

 

『その為メリッサは、日本に逃げてきた』

 

 

 

 

出久は何となく察していた。

それ故に引子と仲良く話していたの見て安心していたのだが、やはり心に傷を負っているのだと改めて分かった。

 

 

 

メリッサ「ありがとうねデクくん」

 

イズク「いえ、家で良かったらいつでも…」

 

メリッサ「そうじゃなくて、何も聞いてくれなくて。本当は分かってるんでしょ?私が逃げて来たって」

 

イズク「……」

 

メリッサ「ごめんね、意地悪な聞き方して。でも、どうしても耐えれなくて。そんな時に日本の方からオファーが来て、それを理由にUAに転入させてもらったの。こんな話をしてごめん。私もう寝るね?おやすみなさい」

 

 

 

メリッサは寝ようと出久の部屋から出て行こうとした時

 

 

 

イズク「…確かに、メリッサさんが逃げた事に変わりはないと思います」

 

メリッサ「……!!」

 

 

 

もしかしたら出久なら自分を慰めてくれるかもしれないと思っていた。自分は逃げて来たわけではないと言ってくれるのだと。

しかし出久は逃げて来たという真実を突きつけて来た。それにメリッサは唇を噛んだ。そして自分を恥じた。

自分はただ甘えていた。何もせず逃げて出久の優しさ縋っているだけの弱虫だ。間接的にでも人を助けたいと言ったのにこのザマだ。

それが許せなくて辛くてどうしようもなくて救われたくて。でも自分は…

 

 

イズク「でも、それでもいいと思います」

 

メリッサ「…え?」

 

イズク「メリッサさんも言いましたよね。ヒーローを助ける存在になりたいって。でもそんな貴方を誰が助けるんですか?ヒーローは困ってる人を助け、メリッサさんはそのヒーローを助ける。そんな貴方が逃げちゃいけないなんて言われていいはずがない。思っていいはずがない。誰にだって助けられる権利も逃げる権利もある。そうして皆んなが皆んなを支え合ってこの社会は成り立っている。だから…」

 

 

 

出久はそこで少し間を置く。どうしても言わなきゃいけない言葉を。

あの日、オールマイトの言葉に救われたように、次は僕が救うんだと。

 

メリッサは涙を浮かべた顔で目を瞑る出久を見つめながら言葉を待った。

自分がヒーローを助ける存在になる為、求めてはいけないと思っていた言葉を。

 

 

そして出久は目を開け言った。まっすぐ、ただまっすぐメリッサの目を見て。

 

 

 

 

「だから!僕が貴方を救います!」

 

 

 

その瞬間メリッサの目から大粒の涙が溢れ出て来た。

メリッサがいくら留めようとしても止めどなく溢れたくるのだ。

嬉しかった。たった一週間でもこんなに辛いなんて思いもしなかった。いかに自分が脆いかを知った。

でも耐え続けなければと思っていたのに。

それを出久はたった一言で全てを壊してくれたのだ。

 

 

 

メリッサ「デクくん…、デクくん…!」

 

 

 

メリッサは出久に抱きついた。

出久も今度は優しく抱きしめ返した。

子供をあやす様に優しく。

 

 

 

 

 

 

そのまま二人だけの空間で、メリッサの静かな泣き声と共に、長く短い夜が始まった。

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