メリッサ・シールドのヒーローアカデミア 【台本式Ver】 作:へたくそ
出久は今、頭の中が真っ白だった。女性に耐性が全くと言っていいほど無い出久がメリッサにキス(頬だが)されて呆然とするしか無かった。
というか出久は頭の中のメリッサの唇の感触を振り払うためにヒーローノートに載っていることを思い出すのでいっぱいいっぱいにしているが、メリッサの事が中々頭から離れてくれなく、メリッサと引子が待つリビングに行けないでいた。
年頃の男子が、あんなことをされては仕方ない事なのだが、いつまでもこの部屋に留まっている訳にいく訳にもいかない。
イズク「はぁ…、行くしかないか…」
仕方ないと思いおつつ、何時もより重い脚と何時もよりうるさい鼓動を感じながら二人の待つロビングに向かった。
イズク「……」
メリッサ「……」
インコ「……」
三人が食事をとっているが出久とメリッサはさっきの事があり顔を合わせれないでおり、引子は二人の雰囲気を感じ取ってはいるがどうすればいいのか分からずにいる。誰も喋らずただ箸の音だけが鳴るこの状況をどうやって破るか考えていた中でメリッサが最初に口を開けた。
メリッサ「い、引子さん!このお味噌汁とても美味しいです!今度私にも教えてもらっていいですか?」
インコ「あら、そんなに気に入ってもらえて何よりだわ!もし良かったら他にも教えてあげるわよ?」
メリッサ「本当ですか?ぜひお願いします!前から日本食には興味があったんです!」
メリッサの一言で話が盛り上がったので出久は一安心しながら食事を始めた。
そんな時ケータイが鳴った。見てみると「飯田くん」の文字。出久は席を立ち廊下に出た。
イズク「もしもし緑谷です。どうしたの?飯田君」
イイダ「もしもし緑谷君!君は今日時間はあるか!?」
イズク「あるけど、急にどうしたの?」
イイダ「うむ、I アイアイランドの事を他の皆で話してな。あの時は上手くいったとはいえ危ない状況だったからな、もっと力を付けないといけないという事になって皆で訓練をしようという話になったのだが、緑谷君もどうだろうか?」
イズク(クラスの皆んながいるってことはメリッサさんと会わせるいい機会だ。)
「うん!いいよ!集合時間と場所は?」
イイダ「13時に1-A組の教室に集合だ!」
イズク「分かったよ!それじゃまた後で!」
そう言うと出久は電話を切り、話が盛り上がっているがっているリビングに戻る。
話が盛り上がっている中遮るのは少し申し訳ないがそこにいるメリッサに話しかける。
イズク「ごめんメリッサさん、少しいいかな?」
メリッサ「ん?どうしたの?デク君」
イズク「実は今飯田君から電話があって、この後クラスの皆で訓練をする事になったんだけ、メリッサさんも一緒にどうかな?」
メリッサ「本当に!?ぜひ行きたいわ!」
メリッサは一週間ぶりに会うクラスの皆と会うのが余程楽しみなのか出久の手を握り、笑顔を向けてきた。
さっきの事もあり出久はかなり意識してしまっているが、メリッサは楽しみでそんな事は気にして無いらしい。
それを見た出久もメリッサと皆んなが再会するのが楽しみになって来た。
11時半頃
イズク「それじゃ行ってくるねお母さん」
インコ「行ってらっしゃい。そうだメリッサちゃん、今日の晩ご飯一緒に作ってみない?お味噌汁の作り方教えるわ!」
メリッサ「い、いえ!そんなにお世話になる訳には…、一晩だけ泊めてもらうだけで…」
インコ「何を言ってるのよ、メリッサちゃんみたいな子が一人でホテル暮らしなんて見逃せないわ!それに娘ができたみたいで嬉しいの。だからおばさんの為だと思って、ね?」
メリッサ「引子さん、でも…」
メリッサは出久の事を心配そうな目で見ている。恐らく出久の迷惑になるんじゃ無いかと思っての事だろうが、出久がそんな事を思うはずもなく
イズク「ごめんねメリッサさん、母さんのためだと思ってもう少しうちにいてくれないかな?」
逆に出久はメリッサの迷惑になるんじゃ無いかと勘違いしてくるらいだった。
出久の言葉を聞いてメリッサは嬉しそうに、そして少し恥ずかしそうに
メリッサ「それじゃ、もう少しだけ…お世話になります」
インコ「メリッサちゃんさへ良ければずっとうちにいてくれればいいのに」
引子が冗談混じりに言う。メリッサは本当にそうなればいいなと思った。
母がいなく、父もあんな事になってしまった今、緑谷宅は本当の家のような居場所になりつつあっているのだ。
メリッサは心が温かくなるの感じていると
インコ「そうよ!メリッサちゃんが出久のお嫁さんになってくれればいいのよ!」
その言葉に出久は吹き出し、メリッサは顔を真っ赤にしてボンっと音を立てた。
一体何を言ってるんだと思った出久は
イズク「ちょっとお母さん変なこと言わないでよ!メリッサさんだって困ってるよ!」
インコ「何言ってるのよ出久、こんな可愛くていい子なんてもういないわよ!ここで捕まえておかなくちゃ!どうかしらメリッサちゃん、うちの出久もそんなに悪くないと思うんだけどどうかしら?」
出久は確信した。この人間違いなく楽しんでる。そして全部が嘘じゃなく、メリッサがうちにいてれれば良いと言うのは本当の事だろうから余計にたちが悪い。ニヤニヤしている引子にメリッサは回答に困っている。
インコ「どうかしら?」
イズク「ちょっとお母さん。メリッサさんも困ってるから…」
インコ「そうかしら?メリッサちゃんは出久みたいな弱気な子はダメかしらね?」
メリッサ「い、いえ…デク君は弱気じゃないですし…、ダメという訳じゃ…」
インコ「あらあら出久聞いた?逃しちゃダメよ?」
イズク「だからそんなんじゃないってば!」
出久と引子のやりとりを見ているとメリッサが「家族」を感じていた。
どこか優しく、どこか懐かしい。そんな雰囲気にメリッサは
メリッサ「そう…なれたら良いな…」
引子と出久が言い合っている中、顔を赤くし微笑みながら放った一言はメリッサの心の中と、幸せな部屋の中に静かに消えていった。