メリッサ・シールドのヒーローアカデミア 【台本式Ver】 作:へたくそ
本編の前に、この一つ前の投稿は波動ねじれのヒーローアカデミアにあげるつもりでしたが、間違えてこちらに上げてしまいました…面目無い…
午前の授業を終えて、出久はメリッサに食堂で待っている様に連絡しようとした時
メリッサ「デクくーーーん!!」
イズク「め、メリッサさん!?」
ウララカ「あ!メリッサさんだ!こんにちは〜!」
メリッサ「こんにちは!麗日さん!いきなり来ちゃってごめんね?何だかワクワクしちゃって!」
そう言いながらメリッサは出久の席に向かって歩いてきた。
その顔を見るに、自分がはしゃいでいる事には気付いているようだが、どうやら昼食の事が楽しみで来てしまったらしい。
イズク「大丈夫ですよ、そんなに慌てなくても。迎えに来てもらっちゃってすみません」
メリッサ「私が勝手に来ちゃっただけなんだけどね」
ヤオモモ「メリッサさん、今回はお誘いいただきありがとうございます」
メリッサ「こっちこそ!私どうしても皆ともっと話したくて!」
アシド「うちもメリッサさんと話したい!て言うか聞きたい事いっぱいあるんだ!!」
メリッサ「私もたくさん聞きた事あるの!みんなすごくいい個性だからね!」
メリッサがやはりコミニティーケーション能力は高い。
それ故に一回しか会った事のない人でも見ての通りの会話ができる。
今は芦戸のフレンドリーさもある様にも見えるが、出久がメリッサとすぐに打ち解けあった事を考えると、やはり高いと言える。
イズク「それより皆、早く行かないと食堂込んじゃうよ?」
メリッサ「それもそうね!早くいきましょ!」
メリッサはようやく皆と一緒にご飯を食べれると言う事ではしゃいでいる。
そして一緒に麗日や芦戸もはしゃいでいた。
食堂に向かう途中、女子陣の後ろを男子陣が歩いた。
メリッサの様子を見るに、自分が皆んなとの仲介役にならなくても良いと思い、出久は安心していた。
カミナリ「なぁ緑谷、お前本当にメリッサさんと何もないのか?」
イズク「何もないよ。メリッサさんはサポーターを作るのが大好きな人だからね。時々暴走しちゃうみたい」
セロ「それってなんか緑谷に似てるよな。緑谷も時々ぶつぶつ言ってるしな」
イズク「そ、それは癖で…」
カミナリ「それにしても本当にメリッサさんと仲良いよな、緑谷って。今日の一緒に学校来てたろ?」
イズク「あ、うん。たまたま駅で会ってね」
出久とメリッサが同じ屋根の下で暮らしている事は隠す事にしている。
メリッサは気にしないと言ってるが、そうはいかないとオールマイトからも言われてる。
話しているうちに食堂に着き、皆が座れる様な広い場所をとる。
そして、そこでメリッサの暴走とそれに合わせて出久の癖が暴走して、昼食どころでは無くなったのはまた今度話事にしよう。
昼食を終え、午後の授業も終わり放課後なる。
メリッサは授業が終わると、すぐに出久に連絡をとる。
内容は校門の前で待っていると言うもの、そのメールを送ると出久からすぐに返事が帰ってきた。
内容を確認すると、今メリッサの教室に向かっていると言う事なので、待ってて欲しいと言うものだった。
出久が迎えに来てくれるという事にメリッサは少し口元が緩む。
メリッサは迎えをワクワクしながら帰る準備を始める。
すると今度はメリッサのケータイに電話が入る。画面には引子の名前が写っていた。
メリッサ「はいもしもし、メリッサです。どうしたんですか?引子さん」
インコ『いきなりごめんね?今日の帰りなんだけど、お使いを頼まれて欲しいの。メールでリスト送るから出久と一緒に買ってきてもらえないかしら?』
メリッサ「分かりました!デク君にも伝えておきますね!」
インコ『よろしくね?あ、そうそう。今日の帰りは遅くなってもいいから出久と少しデートしてきたらいいわ。お使いはそのついででいいわよ』
メリッサ「ちょ、ちょっと引子さん!そ、それは流石に恥ずかしいというか、まだ早いというか…」
インコ『あらあら、メリッサちゃんは満更でもないないのね?』
メリッサ「あまりからからかわないでくださいよ、もう…」
インコ『ごめんなさいね?つい。でもメリッサちゃんなら私は大歓迎よ?出久だってメリッサちゃんの事気にしてないわけではないと思うわよ?』
メリッサ「そ、それは…」
インコ『今はこのままでいいと思うわ。でもねメリッサちゃん。会ってまだ少ししか経ってないけど、本当の娘の様に思っているわ』
メリッサ「引子さん…」
インコ『だから頑張りなさい。貴方が幸せになれ様に。私は応援しているわ!』
メリッサ「ありがとうございます、引子さん。私、頑張ってみます!」
インコ『その意気よ!それじゃデート楽しいんできてね?』
メリッサ「は、はい!」
電話を切った後、メリッサの顔は赤くなっていた。引子にあんな事を言われては仕方ない。
それにしても引子に自分の気持ちがバレバレなのは薄々感じていたが、本当にバレているとは思わなかった。
それにしても出久とデート、お使いの片手間ではあるが楽しみじゃないはずがない。
女子学生で、放課後デートというモノに憧れない女子はいないだろう。
何をしようか、どこに連れて行ってもらおうかと考えていると出久が来た。
イズク「お待たせしました。メリッサさん、さっき母さんから聞いたと思いますが、お使い大丈夫ですか?」
メリッサ「私は全然大丈夫よ!そ、それと…そのついででいいんだけど…」
イズク「はい、それも聞いてますよ。この街を案内するように言われているので。今日はゆっくり歩いて回りましょうか」
メリッサ「ありがとう!デク君!私すごい楽しみ!」
この会話、忘れないで欲しいのだが放課後になって間もない教室でしているのだ。
そう、二人は人前でこの会話をしているのだ。それを聞いている者達…というか非リアの男子が思う事はただ一つ
(((爆発しろ!)))
イズク「…っ???」
メリッサ「どうしたの?デク君」
イズク「いえ、少し寒気が…」
メリッサ「風邪?大丈夫?今日は早めに帰ろうか?」
イズク「いえ、大丈夫ですよ。それより暗くなる前に行きましょうか」
メリッサ「うん!」
終始イチャイチャされた男子達は血の涙を流していた。
男子達が悔しがっているのを尻目に、女子達は逆に盛り上がっていた。
女子は恋話に花を咲かせる者だ。
それに、今日転校してきたメリッサに話しかける口実ができた。
話しかけてたくてもそう簡単に話しかけれるものでもないが話の種があるなら話は別だ。
女子生徒1「ねえねえ、メリッサさんと話していたの1Aの緑谷君だよね?」
女子生徒2「うん!どういう関係なんだろ!」
女子生徒3「付き合っている様な感じじゃなかったから、もしかして…」
女子生徒2「間違いないよ!メリッサちゃんすごく生き生きしたのん!」
女子生徒1「それじゃ明日聞いてみよう!メリッサちゃんと話したかったし!」
メリッサと出久の知らない所で、メリッサの好感度が上がっていた。
出久とメリッサは電車を乗り継ぎ街に来ていた。
イズク「メリッサさんは何処か行きたい場所はありますか?」
メリッサ「そうね。服とかは気になるかな。実はこっちにあまり持ってきてなくて」
イズク「そうですか。それじゃまずはデパートに行きましょうか。あそこなら沢山お店があるので」
出久はいつも行っているデパートに案内する。そこは出久の知る限り一番でかいデパートだ。
どちらかというと女性客の方が多いので、メリッサ人も満足して貰えるだろう。
出久達のいる所から歩いて10分ほどかかる。
イズク「そういえばメリッサさん。クラスの方とは馴染めそうですか?」
メリッサ「うん。少し時間はかかるかもしれないけど。やっぱりこの時期に転校してくると皆んな話しかけづらいみたいで」
イズク「そうですか。少し心配だったので安心しました」
メリッサ「私も少しはアウェイになるのかなって思ってたけど、思ったほどじゃないから大丈夫よ!」
デヴィッドの事もあり、メリッサの事を心配していた出久であるが、元々メリッサに非は無いとクラスメイトは理解していた様だ。
それにI アイランドでメリッサに対する視線が厳しくなったのは、被害を受けた当事者というのが大きかったらしい。
故に被害を受けていない者からのメリッサの視線は、メリッサが思う様なものではないのだ。
イズク「そういえば、メリッサさん。母さんが言った事は言え、本当に良かったんですか?」
メリッサ「何が?」
イズク「うちに住むっていう話です。オールマイトからの許可も一応貰ってはいますが…」
実はメリッサが脱水で倒れたあの日、引子がこのままうちに住まないかと言い出したのだ。
理由は単純。さっきも言っていたが、引子がメリッサを本当の娘の様に思っているからだ。
その提案にメリッサは少し迷い気味にだが「はい」と答えたのだが、出久はどうしてもその歯切れの悪さが気になっていた。
メリッサ「あぁ!その事ね!もしかしてデク君嫌だった?」
イズク「いえ!まさかそんな!でも、その、一応僕も男ですし。メリッサさんも母さんに気を使って断らなかったんじゃないかなって」
メリッサ「そんな事ないわよ?私はデク君と一緒にいるのは楽しい、引子さんもとっても良くしてもらっているから。どちらかと言うととても居心地が良いの。でも迷惑をかけるんじゃないか心配だったの。そうしたら、『迷惑をかけない子なんて可愛くない。かけられるから可愛いと思えるのよ』って引子さんに言われちゃって。だから引子さんから、このまま居て欲しいって言われた時はとても嬉しかったわ」
メリッサはとても楽しそうに笑っていた。
I アイランドにいた時、父デヴィッドが憧れだと語ったあの時の様な笑顔だった。
それを見て出久は安心した。メリッサはもしかしたら自分と引子に気を使っていたのではないかと。
それにクラスにちゃんと馴染めているのかも、ずっと気になって今日の授業はいつもより集中できなかった。
しかしそれが自分の考えすぎだと分かった。出久はそれが何より嬉しかった。
イズク「それは、本当に良かったです。それじゃオールマイトにも伝えないといけませんね」
メリッサ「ん?何を?」
イズク「メリッサさんがうちで暮らすっていう事ですよ。もしかしたらって言う事は話しましてはいましたけど」
メリッサ「あぁ、その事ならもうおじさまに話しているわよ?おじさまには悪いけど、見つけてもらった部屋もキャンセルして貰ったわ」
イズク「いつの間に…」
メリッサ「お昼に、デク君の教室に向かう途中にオールマイトの所に寄って話してきたの」
イズク「そ、そうですか。でも一応僕の方からも連絡を入れておきますね」
出久がオールマイトにメールを送信したところで丁度デパートに着いた。
イズク「あ、メリッサさん着きました。メリッサさんにとっては小さく感じるかもしれませんが」
メリッサ「そんな事はないわ!流石に私だってI アイランドの方が大きすぎると言うのは分かっているもの」
イズク「そう言ってもらえて良かったです。それじゃ行きましょうか」
その後、出久とメリッサはそれかたデートを楽しんだ。出久はどう思っていたのかは分からないが、少なくともメリッサはそう思っていた。
自分の気持ちについ先日気が付いたメリッサは、これから自分がどう行動すれば良いのか分からなかったが、引子が後押しをしてくれたため、今回は出久との距離を縮めようと思っていたが、つい夢中になってしまい出久の事を連れ回してしまった。
しかし、出久もそれを快く受け入れていたのでメリッサもそれに甘えていた。
服も出久に見て貰って、三着ほど購入した。これは次のデートに着て行こうと決めながら
そして日も落ち、暗くなってきたので頼まれた物を買い、帰るという事になった。
メリッサ「今日は楽しかったわ!それより本当に良かったの?服のお金出してもらちゃって」
イズク「気にしないでください。今日の朝、母さんにお金を渡されたんですよ。だから気にしないでください」
メリッサ「引子さんに…そっか」
イズク「??」
メリッサは出久に買って貰ったという事が嬉しかったのだが、それが引子に渡されたお金だと知ると少し落ちんでしまった。
勿論嬉しいことに変わりはない。引子にも感謝している。しかしどうせなら全部出久から…と我がままになってしまうのも無理もない。
それが恋と言うものだ。我がままになってはいけない。しかし我がままにならずにはいられないのだ。
イズク「メリッサさん?どうしたんですか?」
メリッサ「ううん!何でもないの!後で引子さんにもお礼しなきゃね!」
イズク「あ、い、いや。それは大丈夫ですよ!母さんも気にしないで使って来なさいって言っていたので!」
メリッサ「でも、」
イズク「大丈夫です!それに僕から言っておきますので!」
メリッサ「そ、そう?それじゃお願いね?」
イズク「はい!それじゃ買い物終わられて早く帰りましょうか」
出久とメリッサは近くスーパーで頼まれた買い物をする。買い物自体はものの20分で終わり、帰路についた。
家に着いたのは19時前、外は少し明るいが日もほとんど落ちていたので丁度良い時間だった。
イズク「ただいま〜」
メリッサ「今戻りました〜!」
インコ「あらあらおかえりなさい。お使い頼んじゃってごめんね?出久、悪いけど買って来たのも冷蔵庫に入れておいてくれる?」
イズク「分かったよ」
二人が帰って来たのを引子が出迎えてくれた。
引子から見て二人はもう恋人のそれに近いが、まだそこまで行っていない事に少しむず痒いものを感じた。
引子は出久に買って来た物をしまう様に頼む。それはメリッサに今回のデートの成果を聞くためだ。
インコ「それでメリッサちゃん、今回のデートはどうだった?ちゃんと楽しめてこれた?」
メリッサ「はい!でもちょっと私はデク君を連れまわしすぎちゃって…。あ、それよりもありがとうございました。デク君からはお礼は言わなくても良いと言われたんですけど、流石にお金を出して貰って言わない訳にもいかないので」
インコ「お金?何の話かしら?」
メリッサ「え、引子さんが今回の為にデク君にお金を渡したって、そのお金でこの服を…」
インコ「お金?出久には何も渡してないわよ?出久にも頼んだのはメリッサちゃんに伝えた後だし。あ、そう言う事ね。出久も隅に置けないわね〜」
引子はすぐに気が付いた。この服を買ったお金は間違いなく出久のお金だ。
そんな出久が自分のお金ではなく渡されたお金で買ったと伝えたのは照れ隠しだろう。
そして、どうやらメリッサもその事に気付いたらしく、顔を赤くしながら服の入ったバックをギュッと抱きしめていた。
メリッサはそこで、何故出久があんなにも慌てていたのかも理解した。
そう思うとあの時少しだけガッカリしていた事もバカバカしくなる。
それと同時に嬉しくてどうしようもなく顔がにやけてしまう。
こんな顔を出久に見られる訳にはいかないが、嬉しくてこのニヤつきが治らない。
それを横で見ていた引子は
インコ「本当に出久も隅におけないわね〜」
そう小さく呟いた。
その呟きはメリッサの耳に届く事なく、メリッサはずっとその服を大事そうに抱きしめていた。
その後、5分ほど経っても二人ともリビングに入ってこないので、気になった出久は玄関に向かう。
そんな出久にしばらく顔を合わせる事のできなかったメリッサであった。