名探偵コナン&金田一少年の事件簿の犯人たちの事件簿   作:三柱 努

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立ちはだかる巨大な壁も、見方を変えたら大きな扉!
今日の事件は名画とキッド。宝石以外が狙われがちだ。
たった一つの真実隠す。見た目は平気、中身はドキドキ。それは犯人!


怪盗キッドと四名画(?)(コナン)(リクエスト?)

私は画家の及川武頼。

かつて、寝たきりの妻の治療費のために描き上げた「紅蓮」「金色」「純白」の3つの絵があった。

だが義父は4作品目を高く売りつけるために私に「青嵐」を描くように強要した。妻を亡くした私に描けるわけのないモノを。

 

もし描けたとしても、そんなものは偽物。3作品と並んで展示されるわけにはいかない。

だからこそ、私は怪盗キッドに盗まれたことにして青嵐を消失させることにした。

 

 

 

『分かるわ。その気持ち!』

 

 

 

 

 

ん? 

何か聞こえたような・・・

 

 

 

 

 

 

『偽物と本物の絵画が並んで展示されるくらいなら、怪盗キッドを利用して消失させるべき! その気持ち、分かるわ!』

 

 

 

 

 

 

まずは怪盗キッドに偽物を盗んでほしいと依頼し、私自身は歴史・鑑定担当学芸員として展覧会に潜入した。ガバガバ審査だから楽々潜入。

そして記者会見当日。怪盗キッド参上! ・・・したのも束の間、キッド退散。

えっ!?

そのせいで警備強化。変な高校生探偵乱入という悲惨な結果に。

やっぱりキッドは召喚するべきじゃなかった。

 

ならば第2の矢。偽物を飛行機から落っことす作戦。

整備士の頬を金で叩いて、飛行機の貨物室の外扉に爆弾を仕掛けさせる。

私は偽物の固定用ベルトを外しておく。これだけで偽物は勝手に飛行機から落っこちてくれるってわけだ。

BOM!

気圧の影響で貨物室から次々と飛び出していく荷物・偽物絵画。爆破で吹き飛んだ扉がエンジンにダイブ!

 

へっ!?

 

飛行機は制御不能で墜落の危機・・・マズイ。完全に計算外。

幸い、機長の素晴らしい操縦捌きによって飛行機は不時着。

空中に投げ出された偽物絵画は子供が回収していた。しかもほぼ無事。

 

仕方なく、私は展示会の最中に偽物を燃やすことを決意。美術館のセキュリティ強化策として、通路に向日葵の模型を配置し、その中に隠しカメラを設置する策を提案。

模型に油を撒けば、通路を導火線にして偽物を一気に燃やすことができる。

 

だがそんな提案をしている最中、キッドから新しい暴走メッセージが届いた。

どうやら5枚目を盗む予定らしい。

『5枚目? 花鳥風月は4部作なのに?』

キッドの余計な暴走は警戒レベル急上昇案件。事態の悪化が目に見えている。

 

私達7人の侍と相談役と警察の面々は、5枚目警護のために損保ジャパン日本興亜美術館に向かった

犯行予告時刻の日没までにひまわりを安全な場所に移すため。そして、この移送のチャンスに5枚目をぶっ壊すため。

 

『ちょっ、待・・・何かおかしい』

 

美術館で実行するのは『偽物と本物が入れ替わっていたように見せかける作戦』。

『5枚目は盗んでおいた』という偽のキッドカードを作り5枚目に張り付けておき、本物かどうかを鑑定するために私の工房に運びこませ、あとは煮るなり焼くなり好きにする。

とはならなかった。

「その必要はありませんよ、館長」と、しゃしゃり出てきた警備員。

そしてキッドカードを取り出し、5枚目を本物と保証して盗んでいった。

・・・・

もう何が何やら。喜んでいいのか悪いのか混乱してきた。

 

その後、怪盗キッドから5枚目と百億円を交換する小学生みたいな交渉が持ち掛けられ、日本屈指の財閥がアッサリと取引開始。

そして金に目がくらんだキッドは取引に失敗。5枚目は無事に返還された。

 

こうなったら仕方ない。

展覧会中止のために主催者を殺す!

私は可燃性液体のホスフィンを贈り物に偽装して、キッドカードを添えて財閥の相談役に送り付けた。失敗した。

 

 

そして始まった展示会。

絵画に異常があれば各種センサーが働いて即座に防火防水ケースが作動し、脱出シューターで運ばれるという、炎と水の対策がパーフェクトな美術館。

荷物の持ち込みも金属探知して、客が危険物を持ち込むことは不可能。

だけど内部への警戒ガバガバだから、私は普通にホスフィン持ち込むことができた。

 

だけど、そんな矢先に“この中に裏切り者がいる”というメッセージなのに、何故かみんなには通じないキッドカードが発見される。

キッド出現のため、打ち合わせ通り展示会は中止となり観客の避難開始。

これでひとまず今日は偽物が本物に並んで展示されることだけは防がれた。

これは好機。作戦始動。電気制御室へ向かった私は、配電盤にホスフィンをぶっかけて美術館を停電させた。

さぁ、あとは通路に火をつけて美術館ごと偽物を燃やすだけ。

ファイヤー!

瞬く間に燃え広がる通路。

停電のせいで防災システムはダウン。『停電時こそ作動しろよ』

あとは脱出シューターを妨害して、私は普通にエレベーターで脱出。

外に出たら緊急脱出用保管庫で本物5枚を回収するだけ・・・

 

「6枚しかない!」

6枚もある!?

『3枚ですらない!?』

衝撃の光景。それは2枚目のひまわりだけ不在で、5枚目がしっかり無事に残っているという現状だった。

偽物と本物が並んで展示される事態が避けられたのだから、私の勝利に間違いは無いが・・・放火だけで崩壊するって、どんだけ脆い美術館なんだ。

 

なんて胸をなでおろしていると突然、無線に通信が入った。

それは空港でいつの間にか消えていた工藤新一からの通信。

「あなたは初めから、二枚の〈ひまわり〉を破壊することが目的だった」

えっ!? バレた!?

『いや、違うぞ』

 

そこから咲き乱れる工藤新一の名推理。

証拠は、私のパソコンのデータ。二枚の〈ひまわり〉を破壊するための全計画書だった。

『携帯電話の受信履歴じゃなくて?』

 

そして2枚目のひまわりは無事に戻り・・・

 

 

 

 

こうして、謎は全て解かれた。

 




いかがでしたでしょうか? 『怪盗キッドと四名画』
犯人の及川武頼です。

言いたいことはたくさんある。
まず、私の事件が不可能犯罪で申し訳ない。
何故なら私のトリックは、ピンと張った釣り糸に布を被せ、その中に絵があると錯覚させてから犯行に及ぶもの。
ですが、その釣り糸の先は扉の鍵のボルトにひっかけておくわけ・・・ですが。
その扉、何度も開閉するんですよね。絵があるかどうか警察がカメラ越しに監視している最中にも。
つまり、一切動いてはいけない釣り糸の先を、何度も動かさなきゃならないんですよ。
えっ? その間は片手に持っておいて、もう一方の手で犯行を行えばいいんじゃないかって?
無理でしょ。義父を部屋に入れて、スタンガンで気絶させて、トランシーバーと携帯電話を胸元に忍び込ませて、ドアを破った後で邪魔にならない部屋の隅に移動させるのを。
片手で? その場から動かずに?

ということで、事件簿から見限られたのは理解できる。




だが、それよりも重要なことがある。




この事件簿には、宮台なつみの需要があるのか?

しかも彼女のからの次回の事件リクエストの条件まで来ているぞ?



『最終回にふさわしい事件』








・・・マジで?



※ということで、次回のリクエスト条件は
最終回に相応しい事件になります。
本作が最終回という話ではなく、最終回に相応する事件、もしくは最終回に関する事件ということです。
ご応募、お待ちしております。
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