名探偵コナン&金田一少年の事件簿の犯人たちの事件簿   作:三柱 努

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シャープな推理で謎を解く。愛も事件も原点変わらず。
今日の事件は仮面ヤイバー。お前の罪を数えよう。
たった一つの真実隠す。見た目は平気、中身はドキドキ。それは犯人!



仮面ヤイバー殺人事件(コナン・アニオリ)

俺は本田修。

仮面ヤイバーが大好きな弟を持つ普通の大学生。

だが弟は懸賞で当たった仮面ヤイバーのサイン色紙をひったくられ、その犯人を追いかけて交通事故に遭い死んでしまった。

 

いいや、今回のあれは明らかに殺人事件。そう、あれは殺人だ。

サイン色紙を狙ったという状況から考えて犯人は仮面ヤイバーのファンに間違いない。

 

そして苦節1年半。俺はついに弟のサイン色紙を持つ犯人、三島にたどり着いた。

この1年半、とにかく仮面ヤイバー漬けの毎日だった。

元々俺はガンマニアなのに、今では仮面ヤイバー知識やヤイバーコスプレの完成度が超級。

 

 

 

さてトリックの準備をしよう。

今回のトリックは「仮装パーティーでドッキリ企画。俺を銃殺して三島は自殺。だけど銃はすり替えておいたのさ」だ!

 

まずは三島と仲良くなる。苦痛だけどこれが必須。

次に防弾チョッキ、実弾入りモデルガン、空砲モデルガン、レーザーポリスのコスプレ衣装。俺は今回、拳銃を持っていても不自然じゃない唯一のキャラ“レーザーポリス”のコスプレをするからな。

そして“撃たれたフリをする装置”を用意する。

 

そう。このトリックの要。三島にドッキリ仕掛け人の共犯を信用させるために、俺は銃で撃たれた演出をする必要がある。

本番は実弾だから仕掛けは要らない。だけど練習の時には必要。

モデルガン発射と同時に、銃で撃たれたように服が破裂する装置。

 

 

・・・・・・・・ガンマニアを舐めるなよ!

作ってみせるさ。演じて見せるさ。完璧な撃たれたフリを!

 

 

 

そしてパーティーの10日前の打ち合わせで「お前のバイクだせぇな」とクラブの皆の前で悪口を言って三島と喧嘩をする。

あとは本番当日、パーティー参加前に三島と落ち合って拳銃をすり替えるだけ・・・

 

 

「「「レーザーポリスだぁ!」」」

三島と会う前に子供たちに囲まれた。そりゃそうだよな、子供たちのヒーローのコスプレしてるんだから。俺の事をドラマ撮影に来た本物のキャストだと思っているようだ。

裏目。復讐までに磨かれた俺のコスプレ完成度がこんな形で輝くなんて。

危ない危ない。俺ってば今、実弾入りのモデルガン持ってるから。もし触られたりなんかして、発砲してしまった日には別の事件が起きてしまう。

でも流石に。流石にそんなお行儀の悪い子はいないよな。

「かっこいいなこの拳銃」「触るな! 」

危なっ。変な△頭が拳銃触ろうとしてきた。アラレ!

初対面の大人への距離感が、現代っ子にしてはパーソナルスペース狭い!

 

 

そんなハプニングを乗り越えて、俺は無事に三島と合流。最終確認すると言って拳銃を受け取り、密かに交換。

あとは先に仮装パーティーに乗り込むだけ。

 

 

いた。あの▲頭の子供。ヒョウ!?

も、だけど・・・もっとヤバイのがいた。名探偵毛利小五郎。

クラブの仲間の堤くんがさも知り合いのように紹介してきたけど

こいつに毛利小五郎なんて知り合いはいない! ハズ・・・だよな?

「珍しいな。お前仮面ヤイバーの恰好しかしないのに」

堤くん、そこに気付きましたか。そう俺、今まで培ってきた仮面ヤイバーの仮装の完成度を無駄にしてます。事件当日に限ってイレギュラーな行動、怪しまれそう。

だけどまぁ実際・・クラブのみんなのコスプレチョイスが怪人ばっかりという怪しすぎる空間だから、紛れるかなとは思う。ワンチャン。大丈夫、だよな?

 

 

「本田ァア!」

そんな時にやけに演技力の高い三島がドスの利いた怒声と共に登場。おま、まだ俺が混乱してる最中。

「殺してやる」と拳銃を向けてくる三島に対して、俺はどうにか心を落ち着けながら打ち合わせ通りポジションチェンジ。

みんなが見やすいように、という名目だけど、実際には流れ弾がみんなに当たらないように。

背後に誰もいない所に到着したら、あとは銃弾が来るのを待つだけ・・・

 

だ、大丈夫だよな? ここに来て俺すごく不安。

もちろん毛利小五郎が居合わせていることもそうだけど、今更不安は三島の射撃能力。

だって実弾入りの拳銃って反動で銃身がブレるから・・・防弾チョッキの場所以外に撃たれたら・・・それこそ頭とか

「死ね!」

BAN!

 

 

こうして俺は撃たれた。心臓の部分。正確!

防弾チョッキ着てるから無事だけど、痛い。めっちゃ痛い。これ肋骨絶対折れた。

三島も自分の頭に向けて銃弾を放ち、無事に俺の殺人は成功。

 

 

その後、当たり前だけど警察が到着。

この怪人だらけの異様な光景にたじろぐ刑事さんたち。

ま、自殺で決まりだから。今回、名探偵も目の前で三島の自殺シーン見てるから。形だけの事情聴取で済む。

「刑事さん、本田を早く病院に連れて行ってやりたいんです」

堤が俺を心配して刑事さんに直談判してくれた。

「そうですな。防弾チョッキを着ていたとはいえ、肋骨にひびが入っているかもしれん」

刑事さん今更。配慮が悪すぎ。俺、痛いの我慢しながらドキドキだったんですからね!

でもこれで安心して入院できr・・・

 

「ふにゃ」

 

? 変な声と共に、眠ったように倒れる毛利小五郎。

まさかの発動。眠りの小五郎!

 

急!

そして咲き乱れる毛利小五郎の推理の数々。もちろん俺の骨折ガン無視で。

トドメに決定的な証拠、△頭の子供の指紋が三島の持っていた拳銃、つまり俺がすり替えた拳銃に付着していたこと。

それはつまりパーティー直前に、三島の銃を俺が持っていたという証拠だった。

 

 

こうして謎は全て解かれた

 

 

 




いかがでしたでしょうか? 仮面ヤイバー殺人事件。

心臓に悪い! いや、心臓の付近に間接攻撃は受けているけれど、そこじゃない。
もちろん毛利探偵の出現も心臓に悪かった。

だけど今更ながら・・・三島の自殺が危なかった。
あの時の三島は右手で拳銃を持って右のこめかみを撃っていたんだ。

でもその時、三島の右側にパーティー参加者がたくさん集まっていたんだ。
三島の頭部を貫通した流れ弾、そっちに飛んでた。
誰かに当たっていたらヤバかった。運よく誰にも当たらなかったけど。
脳漿くらいは誰かにかかってしまっていたかもしれない。
そう思うとかなりグロいな。
子供たちへのトラウマになっていたかもしれない。

そう。俺の敗因になった▲頭の子供の心に、俺の骨折のヒビよりも痛い傷を、な。
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