虹ヶ咲スクールアイドル編です!!
温めてきたネタをやっと解放できる…!!
なんとなく予測できて人も居たかな?
Aqoursな日々同様こちらも頑張って投稿します!
…そこは…まるで母親の羊水の中のような。
大海原のようなところだった。
浮くことも無く…
沈むことも無く…。
ただただ、ゆらゆらとさまよってるような感覚だった。
(…死の境界線…って、やつか…?)
意識はあるような…ないような…。
目は開いている感覚はする。
しかし、周りは真っ暗でどこにいるのかすら分からない。
声も出ないし…ただただ自分の中で分かってることは…。
(…ドラマとかで言う…生と死の間を…さまよってるのか…)
しかし、自分の中でどこか諦めていた気持ちがあった。
(……きっと、もうすぐ…この意識も遠のいて…俺は…)
……あぁ、せっかくなら…みんなの顔を…最後に見たかったな…。
自虐そうに笑う……最期なんてこんなもの、か……と。
「……き……………よ…………」
─────声がする。
…生き返れるのか…俺は…………。
…出来ることなら……俺、は………!
「起きてよ!峻くん!」
「…………………………………」
見知らぬ天井。
そして知らない部屋と…知らない女の子。
…ここは…どこ、だ…?
「……………誰…?」
「もうっ、何を寝ぼけてるの?歩夢だよっ?」
「……あー……」
「朝ごはん出来てるってお母さんが言ってたから…着替えて来てね♪」
「…………うん」
そう言うと歩夢という女の子は部屋を出てしまった。
ベットから体を出すと…違和感はすぐに気がついた。
明らかに身長は違うし…顔も、力も違う。
携帯を開く。
幸運にもロックの解除はフェイスIDだった。
…多分、パスコードなら分からなかっただろう。
自分の連絡帳を開く。
「…宮之原…峻…(みやのはら しゅん)」
こいつの名前はそういう名前なのか。
そして、さっきの子の名前が…上原歩夢、と言うらしい。
「…しまった、早く向かわないと」
右も左も分からないまま、部屋を出ることにした。
────────────────────
洗面台にある鏡を見て吃驚した。
「…前髪は目にかかってて暗い印象だし…
何より…体はひょろひょろだし…」
髪の毛をおでこの上まであげる。
…普通に髪の毛切ればそこそこ顔は整ってるのに…。
と言っても…この宮之原という男の素性は全く分からない。
もちろん、母親と挨拶したが…全く違う人だった。
何が起こっているのか…自分でも分からなかった。
怪しまれないように、普通に朝ごはんを済ませて上原と言う女の子と学校に向かうことに。
恐らく、この子は…宮之原って奴の幼馴染なのだろう。
「…なぁ、歩夢?」
「あっ、歩夢っ!?///」
「……え、なんか変な事言ったか…?」
「う、ううん!なんでもないよ!(…お、おかしいな…峻くん…前までは歩夢ちゃんって呼んでたのに…それに…いつも通りなはずなのに…どこか顔が男らしくなったというか…///)」
「……うーん………」
携帯をまた開く。
あの意識が無くなったのが…6月12日だったはず…。
しかし、携帯の日付は4月5日を指していた。
「(2ヶ月も違いがある…)…と、すれば…」
検索サイトで…パラレルワールドと検索してみる。
【パラレルワールドとかwww】
【厨二乙ww】
【シュタイ〇ズ・ゲートですか?w】
掲示板のようなサイトにはそのようなコメントが書かれていた。
…まぁ、そうなるよな。
こんなの漫画の世界だけって思うよな。
…しかし、俺は確信が持てた。
今…俺は冴木 悠という意識だが…、宮之原 峻という男の中に居る。
…転生…って、やつか?
………でもまたなんで…。
「峻くん、電車来たよ!」
「(ゆりかもめ線…どこに向かうんだ…お台場、か?
…まぁ、善子達と行ったから土地勘はあるけど…)あぁ、乗ろう」
電車の中でも、検索を続ける。
冴木 悠という男。
そして、あの日に死亡した…または事件事故にあった人。
…しかし、全然ヒットしなかった。
(そもそも…俺という存在が…無い…?)
つまり…俺がこの姿のままで…Aqoursのみんなと会っても…誰?となるということだ。
…それって…残酷すぎないか…。
「峻くん?降りるよ?」
「あぁ、分かった」
電車を降りて歩くこと数分…。
大きな建物の前に着いた。
「(これ…学校か…?)…虹ヶ咲…学園」
見た目は…まんま東京ビッ〇サイト……。
しかし、校舎の前には虹ヶ咲学園と書かれていた。
(俺…一体どうなっちまうんだ…?)
ただただ…校舎の前で立ち尽くす俺だった…。
今回はこの辺で!
次回から色々出てきます!!
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