NEXT Rainbow!!   作:A×K

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ついに来ました…不穏回…

作者から言えることはただ1つ…。

【丸太は持ったな!?】
※心して読むこと!という意


第110話

【説明会当日】

 

この日の天気は…生憎の曇り空だった。

しかし、そんな天気とは裏腹に俺の心は晴れ晴れしていた。

 

ここまで準備してきた説明会…絶対に成功させて、スクールアイドルフェスティバルに繋げる…その一心だったからだ。

 

「おはよう、歩夢」

歩夢「おはよう、ついに説明会当日だね」

エマ「緊張して…あんまり寝れなかったな~…ふぁ…ぁ」

 

璃奈「私も…少し眠い…」

彼方「逆に彼方ちゃんは…お目目しゃっきりさんだよ~♪」

果林「ほらほらっ、みんなどーんと構えましょうよ?」

 

愛「そうそう、あとはせっつーを応援するって事だし~♪」

せつ菜「今更ですが…私が進行役で…いいのでしょうか?」

「当たり前だよ、俺はせつ菜にやって欲しいからな」

せつ菜「峻さん…///

はいっ、分かりました!」

 

かすみ「せつ菜せんぱ~い♪

いざとなったらかすみんが代役を買って出ますよ~♪」

「よし、なら一発ギャグでもやってもらおうかな?」

 

愛「おっ、かすかすの一発ギャグ見てみたいかも~♪」

かすみ「かすかす言わないでくださいよー!」

 

愛「えー、可愛いのに~?」

かすみ「うぐっ…か、かすみんが可愛いのは知ってますが…かすかすはダメです!」

せつ菜「あっ、そういえばμ'sとAqoursの皆さんからメッセージが来ましたよ!…説明会、期待してるよ!と!」

彼方「今更だけど…スクールアイドルフェスティバルの為に1000人来てくれるって…凄いよねぇ♪」

 

エマ「一緒に頑張ってくれる…新しい仲間だね♪」

果林「せっかくなら、説明会の後に交流会とか開きたかったわ~♪」

「あはは、椅子とか追加しなきゃいけないからさすがに今からは────────」

 

 

ゴロゴロ………ピシャァ!!!

 

しずく「わっ!!!」

かすみ「ひっ…!!」

愛「きゃ、きゃーーーっ!!」

 

歩夢「かみ、なり…?」

せつ菜「近かったですね……峻さん?」

 

「はぁ、はぁ…っ…大丈夫…だから…」

璃奈「すごい汗…」

彼方「お水…飲む…?」

 

「あ、あぁ…貰うよ…」

水を半分ほど飲み干し…俺は一息ついた。

 

「…よし、そろそろ行こうか…」

歩夢「大丈夫…?」

「柄にもなく緊張してる時に雷なんて…な…大丈夫だから、行こ?」

歩夢「う、うん…」

 

 

そして俺たちは部室を出て行動に向かうのだった…

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

【講堂】

 

 

重い扉を開けた先に見えた光景は────────

 

 

 

 

 

思ったものと違う景色だった。

 

 

 

 

エマ「……えっ…どういう…こと?」

彼方「…ガラ、ガラ……………」

 

 

 

 

果林「1000人どころか…100人も居ないじゃない…」

璃奈「…えっ、と……ま、まだ…開始時間…じゃない…?」

 

その質問にしずくが首を横に振った。

しずく「いいえ、時間通り……です」

歩夢「それじゃあ……そ、そうだっ

ボランティアの人達に開始時間を伝え間違えたとか…っ?」

 

 

 

 

せつ菜「今来てる人達もいるので…その可能性は薄そうです…」

かすみ「電車が止まってたり…渋滞が起きてるって可能性は…っ?」

 

 

 

 

 

愛「調べてみたけど…遅延も渋滞もないね……」

「………………………………………………………………」

 

講堂の景色を見て怪訝な顔をしているのは自分でもわかっていた。

俺は言葉を発することなく携帯のメールをチェックしようとした…その時だった。

 

 

栞子「みなさん、おはようございます」

「…………栞子」

 

栞子「誠に残念なお知らせですが…本日の説明会参加人数は…ご覧の人達で全員です」

かすみ「そんなことないもん!!もっとくるよ!!」

 

歩夢「そ、そうだよ!1000人の人達がボランティアに協力するって登録してくれたんだよっ!」

しずく「遅れてるだけですよ!…これで全員なはずありません!」

 

愛「…あっ、み、みんな…これを見て!」

璃奈「どうしたの…?」

 

 

 

愛「峻の代わりにメールチェックしたんだけど…説明会には行けませんが頑張ってくださいって感じのメールがこんなに…」

 

彼方「……みんな…協力してくれるって言ってくれたのに…どういう事なの……」

「…………………………ちっ…」

 

 

 

自分の杞憂なら…なんて思ってたことが現実になり…俺はただ舌打ちをするしか無かった。

栞子「…峻さんも同じことを…思ってますね

私も…杞憂だと思ってました…しかし、これが現実なんです」

 

「…説明してみろ、栞子」

 

栞子「…はい

ボランティアとは…こういったことがよくあるんです

これは私の経験でもあります

応募した時の熱意は本気でもよくよく考えると割に合わない

面倒だと思う人が…圧倒的に多いんですよ」

 

歩夢「……そんな……」

栞子「応援したいという気持ちは本物でしょう

でも、実際に苦労が伴うともなれば消極的になってしまうものです」

 

栞子「…誰かにやって欲しい、きっと誰かがやってくれる

私ひとりが参加しなくても大丈夫……誰しもがそんな風に思ってしまうのです

 

気持ちだけで、熱意だけで人を動かすことが出来たらどんなにいいでしょう

…ですが、しっかりと受け止めてください

これが現実なんです」

 

「……………………………………………………」

栞子「そんな顔しないでください…あなた方の想いに応えてこれだけの人がわざわざ集まってくれたんです

私からすると…これだけの人数が集まってくれたことに驚きです」

 

「…あぁ、説明会は…きちんとこなす」

栞子「忠告しておきますが…ボランティア集めについては期日まできちんと待ちます

ですが…諦めるという選択肢も…頭の中に入れて置いてください」

 

「……あぁ、ボランティア集め…してやるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて、威勢のいいこと言っていたけど…。

見栄を張ってるだけだった。

 

 

 

 

 

 

本当は策も何もないのに…………俺は…………………。




ここから峻くんのちょいワル感と主人公つえー感が増していきます


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