NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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ここら辺からスクスタのストーリーと少し変わった内容が入ってきます
峻くん、荒れます


第113話

「…………………………………」

 

歩夢【大っ嫌い!!】

「…………………くそっ……………」

1人、部屋の中で明かりもつけずに…壁にもたれかかっていた。

 

「…一週間、母親が出張…とはな…空気読んでやがるよ…ほんと…」

そう、今俺は家に1人…。

そして…学校に行かなくなって3日目だった。

やる気も起きないまま…気がつけば心に穴が空いたようだった。

 

 

「………」

何を思ったのか…立ち上がり、身支度をし家を出る…時刻は既に20時30分…。

隣の家の玄関をチラッと見るが…気にも止めずに俺はそのまま家を後にした。

 

 

 

────────────────────────

 

【歩夢 視点】

 

バタンっ。

「…えっ?…今の…峻くんの家の音…こんな時間に…どうしたんだろう…」

 

確か…峻くんのお母さん…一週間家を空けるって言ってたけど…。

 

「…って、もう峻くんのことなんか…どうだっていいのに…」

 

頭の中で考えた彼のことを忘れるように顔を振り、ベッドで寝る

 

 

 

「……………………………なんで…」

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

俺は訳もなく…お台場に来た。

こんな時間だから当然やってる店も少ない…というか、人もそんなにいないし…。

 

「…何しに来たんだろ…」

あてもなく歩いていると…。

 

 

ドンッ。

 

【い、った~…】

【おいおい、大丈夫か?】

【お兄さん、どうするの~…?

うちのダチ怪我しちゃったじゃんかよ~?】

「……………………」

 

正直、相手にする気もない。

無視してその場を立ち去ろうとするが…。

 

【何逃げてんだよ】

さすがに3対1…不利…だが…。

 

「…うっせーよ…機嫌悪いんだ…関わんな」

【あ、やんの?】

【程々にしとけよ~w】

【こいつ、言っとくけど空手の段持ちだ─────】

 

 

 

次の瞬間、土手っ腹を蹴りあげた俺。

八つ当たりのように殴り…そして、蹴りかかる。

 

「くそが…………くそが…っ!!!」

【や、やめっ…】

【ば、化け物…っ……】

 

我を忘れて喧嘩をしてたからか…。

【喧嘩か?】

周囲がざわつき始めた。

 

「…ちっ…」

これ以上は面倒事になりそうだ…そう判断した俺はその場をあとにしようとした。

 

 

 

 

「…お騒がせして…すいません」

騒ぎを気にしていた野次馬に頭を下げ…俺はその場を去った。

 

 

 

────────────────────────

 

【歩夢視点 23時頃】

 

バタンっ。

 

(あっ…帰ってきた…こんな遅くに…どこに行ってたんだろ…)

ベランダから隣の部屋を見てみるが…明かりはついてない。

 

 

「…知らないっ」

そう言って私はすぐに眠りについた。

 

 

 

────────────────────────

 

 

【次の日 虹ヶ咲学園】

 

愛「今日も峻と歩夢は欠席…か…」

2人が来なくなって…もう3日か…。

 

愛「…2人の分のノート取っておこっ」

そう思い、ノートを取り始めた時だった。

 

 

【なぁ、知ってる?…昨日この近くで喧嘩があったんだってよ】

【あ、知ってる…しかもウチの学園の生徒が起こしたって噂だよ…?】

 

愛「……………………(まさか…ね…)」

そう思いつつも…ペンを走らせていた手は少し震えていた。

 

 

──────────────────────

 

 

【部室】

 

せつ菜「はいっ、ボランティアの件でお電話をしたのですが…!」

同好会のメンバーは峻の言ったことを無視してボランティア希望者への電話をしていた。

 

峻に怒られてもいい、その覚悟で全員が協力して電話をしていた。

 

璃奈「…峻さん…今日は来てくれるかな…」

愛「…多分、授業にも出てなかったから今日も…」

 

 

果林「…峻…」

エマ「歩夢ちゃんも…」

 

その時、部室の扉が開かれた。

 

かすみ「せ、せんぱ────────」

栞子「失礼します」

 

かすみ「…なんだ、しお子か…」

栞子「…その様子だと、来てないようですね…上原さんと峻さん」

 

彼方「連絡入れても返事こないし…」

しずく「…今何してるのか気になるのですが…」

璃奈「どうすることも出来なくて…」

 

栞子「…あの人のことですから…無理して…多分あまり食事もとってないのでしょう…」

かすみ「…ありえそう…しお子、鋭いね…?」

栞子「見てれば分かります…体を壊してなければいいのですが…」

 

彼方「それに歩夢ちゃんも…」

栞子「…連絡は?」

璃奈「何も無い…」

 

かすみ「かすみん達…峻先輩と歩夢先輩の様子を見に行ったんですけど…ホームルーム終わったら…歩夢先輩、直ぐに出ていったらしくて…」

エマ「どこか具合が悪いんじゃいかって思って…保健室に行っても居なくて…」

 

愛「…んー…サボり…な、訳ないよなぁ~…歩夢だし…」

果林「かすみちゃんじゃあるまいし…連絡も無しにサボることなんてしないと思うわよ」

愛「そーだよねー…」

 

かすみ「ちょ、ちょっとーー!!

かすみんだって、サボりませんよー!」

エマ「…栞子ちゃんも…心当たり、ないよね…?」

 

栞子「心当たり………」

愛「あるみたいだね……しおってぃー、話してよ」

 

いつになく、真剣な表情の愛を見て…ため息をついて栞子は話し始めた。

 

 

栞子「実は…数日前に…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果林「…そう、そんなことが…」

栞子「お互いの気持ちが…ぶつかってしまった…という所でしょうか…」

 

愛「んー…歩夢の方もショックはあるだろうし…しゅんしゅんの方も…ショックは大きいよね…」

かすみ「でもでも…かすみん…どっちも間違ってることは言ってないと思います…」

 

エマ「…うん、歩夢ちゃんの気持ち…私は分かるよ…」

璃奈「私も…そう、かも…」

 

しずく「ですが…諦めてもいいという中途半端な気持ちでは…出来ることも出来なくなってしまう…というのは確かにその通りです」

 

果林「えぇ…イメージは大事だと思うわ

妥協を良しとしまう気持ちが少しでもあれば…無意識に引っ張られちゃうもの…」

彼方「今がその頑張りどきってこと…だよね…寝てなんか居られないよ~…っ」

 

栞子「皆さん…」

せつ菜「難しい問題ですね…

峻さんの言ってることも…歩夢さんの言うことも分かります…

ただ、私個人の本音を言わせてもらえば…歩夢さんも峻さんもいない部室は…張り合いがこれっぽっちも感じられません…」

 

エマ「うん…ここ数日…気が散っちゃってたね…」

愛「ちゃんと見てくれる人が居ないと…これでいいのかって迷っちゃうよね…」

かすみ「かすみんも…相談したいこと…沢山あります…

邪魔しちゃ悪いかなって…ずっと、自分の心にしまい込んでいました…」

 

栞子「…それは、峻さんが1番わかってると思いますよ…

皆さんの声が聞きたい…顔が見たい、と…今は気持ちが追いついてないだけです…きっと、直ぐに戻ってきてくれますよ」

 

せつ菜「…はい、私たちのことを思っての行動だ…ということは皆さん理解しています

でも…やっぱり…峻さんが必要です」

果林「歩夢も…同じ気持ちよ」

 

栞子「…きっと、峻さんが聞いたら…自分を責めるでしょうね…」

璃奈「謝ることなんて…ない、のに」

 

しずく「私たちは…どんな事があっても先輩を信じて、許します

…今は、建設的な前向きな話をしましょう!」

栞子「…そう、ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

机に置かれた部長ノートを手に取り…そっと表紙を撫でた栞子。

…彼女の頭には…1つの考えがあった。




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