NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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スクスタストーリーより早い仲直り回?


第115話

(…あれ…)

 

目を開けると真っ白な世界に居た。

…確か…俺…あぁ、栞子からの差し入れ食べて…シャワー浴びて寝ちゃったのか…。

 

 

【そーゆー所は冷静に考えられるのにな~…】

「…誰だ?」

悠【おっす、久しぶり】

「…悠…」

 

悠【悠って…お前も悠だろ…】

「…そうだった」

悠【意気消沈って感じだな~…らしくないぞ?】

「…って言われても…」

 

悠【あのな、確かに自分の思うように行動しろとは言ったけど…なんか視野が狭まっていないか?】

「…そんな、こと…」

悠【いーや、あるよ…現に…同好会…だっけ?

信頼もしてないし…1人で背負い込むなや】

 

「…じ、自分だってそうだったじゃんかよ!」

悠【…ん】

 

そう言って悠は自分の手首を見せてきた。

「…あっ」

悠【これが仲間を信用してる証拠】

 

手首には…リストバンドが嵌められていた。

「……」

悠【…また千歌のやつ…綺麗に洗って付け直してくれて…

…お前も貰ったんだろ、同好会のメンバーから大事なもの】

「…貰ってない」

悠【…言い方を変えれば、貰うのを拒んだ…か

1人で全部どうにかしようと思って張り切るのは結構…だが

お前にも俺にも…周りには大事な仲間が居るんだ、そこだけは分かってあげろよ】

 

「……」

悠【…ま、見栄を張るのが男…なのかもな】

「…まだ…」

悠【ん?】

「まだ…間に合うかな?」

悠【あぁ、全然間に合うさ…だから、いつも通り…な?】

「…分かった」

悠【ん…じゃあ、そろそろ現実世界にでも戻ろうか】

 

そう言うと辺りが眩しく光り…俺は静かに目を開けた。

「…ホント、変な夢…」

ポツリと呟いた俺…時計を見ると時刻は8時半。

 

「…俺が俺に説教されるとか…ぷっ…変なの…」

普通に誰かに話したところで到底信じて貰えないような話だろう。

 

「…俺らしく…でも、仲間を信じて…か」

難しい事じゃないのに…なんで分かんなかったんだろう…。

「…それだけ…追い詰められてたってこと…か」

────情けない。

と、思ったが…そう考えるのもこれで最後にした。

 

 

「…まずは…謝ろう、みんなに…」

頭を冷やすために、俺はベランダに出た。

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

 

歩夢&峻「………あっ」

隣のベランダには既に先客が居た。

 

服装を見るからに…お風呂あがり、と言った所か。

 

 

「…………………………」

歩夢「……………………………」

しかし、どちらも話を切り出せずに…そのまま空を見上げるしか無かった。

 

 

────────────────────────

 

【歩夢 視点】

 

峻くん…まだ、怒ってるかな…。

話したいのに…なんで、こんなに緊張しちゃうの…。

 

言わなきゃ…ちゃんと…っ。

 

 

ガラガラ…ピシャッ。

 

「…あっ…」

部屋に…戻っちゃった…。

 

 

「……そう、だよね…まだ…怒ってる…よね…」

心が痛むのか…私はベランダの手すりに顔を伏せた。

 

「…もう、峻くんは…私のこと…」

その時、またベランダの窓が開く音がした。

 

──────────────────────────

 

 

【峻 視点】

 

 

「……ほら」

俺は歩夢の体にパーカーを渡した。

 

歩夢「えっ……?

…い、いいよ、こんな…っ…!」

「ダメ……それに…歩夢に風邪ひいて欲しくないから…」

 

恥ずかしいのか俺は頬を掻きながら視線を外す。

歩夢「…ほん、とに、っ…ばかっ…!」

「…泣くなよ」

歩夢「ばかっ…ばかぁっ…!」

「…ごめん、俺…ほんとにどうかしてた」

歩夢「…っ……う、ううっ…!」

「…こっちに…来てくれるか?」

歩夢「…私だって…行きたかった、もんっ…!

ホントに嫌いになんて…なれないよ…っ!」

 

感極まった歩夢はベランダを去り…急いでこちらの部屋に来た。

歩夢「峻くん…っ!!」

泣きじゃくったまま…歩夢は俺の胸に飛び込んできた。

 

 

歩夢「私…っ…峻くんに、酷いこと…言っちゃった…っ…!」

「…それを言ったら…俺だって…手を振りほどいた時…痛くなかったか?」

歩夢「…痛く、ない…けどっ…ずっとずっと…心が痛くて…っ…寂しくって…っ…!

もう、峻くんと…離ればなれになるって思うと…悲しくって…!!」

 

…俺はただただ…歩夢を抱きしめた。

この数日…彼女には辛い思いをさせてしまった。

こんなことで、傷を癒せるか…分からないけど…。

 

「…歩夢」

歩夢「峻…くん…///」

そのまま…どちらからともなく…俺と歩夢は唇を合わせた。

 

歩夢「…やっぱり…好き、なの…峻くんの事…///」

「…歩夢…」

歩夢「…今日は…離さないで…///

峻くんの…傍に…いたいの…///」

「…あぁ、分かった…俺も…人肌恋しいや…」

 

そう言って歩夢の頭を撫でた。

歩夢「峻くんの手…なんだか懐かしいや…///」

「…歩夢の匂いも…なんか懐かしいや」

歩夢「えへへ、気がついたら…いつも通りになってるね…♪///」

「…だな」

 

 

 

歩夢「…明日…」

「うん、一緒のこと考えてると思う」

歩夢&峻「謝りに行こっか(♪)」

 

 

 

月夜の下俺と歩夢は同じことを言って同じように笑いあった。




雨降ってなんとやら…
結局この2人は仲良しが似合うんです!

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