【朝】
「…ん、んん…っ」
歩夢「…おはよ♪」
目が覚めると…横で歩夢が微笑んでいた。
「…あ、そうか…昨日…」
歩夢「ふふっ、峻くんったら…ずっと抱きしめていたんだよ?♪」
「…恥ずかしいな、なんだか」
歩夢「私は…嬉しかったよ♪
凄く落ち着いたし…よく眠れた、かな…♪」
「…朝飯…食べてく?」
歩夢「うんっ♪」
数日前の険悪なムードが嘘のように…俺と歩夢は一緒に朝ごはんを食べた。
歩夢「…あっ、そうだっ」
「…ん?」
歩夢「…ううん、なんでもないよっ♪」
「…そう、か?
…もうお互い隠し事は…無し、だからな?」
歩夢「えへへ…じゃあ言うねっ…好きっ♪」
「…な、なんだそりゃ…」
歩夢「思ってること言っただけだもん♪」
「…あははっ、歩夢らしいや」
歩夢「…やっと笑ってくれた♪」
「えっ…?……あっ…」
歩夢「笑った方が峻くんらしいよ♪」
「…う、うっさい…!」
歩夢「ふふっ、困った顔も可愛いよ♪」
「わ、わかったから…!
ほら、食べて学校行くよ!」
歩夢「はーいっ♪」
と言ってるが…ニコニコしてる歩夢を見てると…安心するのは俺も同じだった。
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【通学路】
かすみ「あっ……せ、先輩!…それに、歩夢先輩も!!」
しずく「しゅ、峻さん~っ!!」
「おわっ…あ、危ないよ…しずく…」
愛「やっと登校したと思ったら~…仲良しですな~♪」
歩夢「そ、そんなんじゃないよ!///」
菜々(せつ菜)「良かった、いつも通りの2人ですね♪」
「…みんな、朝…部室に少し集まれるかな?」
「「「はいっ♪」」」
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【部室】
「…ごめん!」
俺は集まってくれた同好会のメンバーに頭を下げた。
エマ「おかえりなさい、峻くん♪」
彼方「待ってたよ~峻くん~♪」
果林「穴開けた分…しっかり働いてもらうわよ~?」
璃奈「居なかった間、寂しかった」
しずく「ようやく部室も賑やかになりますね♪」
かすみ「先輩先輩っ、かすみん達もボランティア集めしてたんですよっ褒めてくださ~い♪」
せつ菜「巻き返しはここからですよ!」
「…あぁ、俺には…みんなが居るからな…最後まで出来ることをしよう!」
「「「おーーっ!♪」」」
愛「…ねぇ、峻…ちょっといい?」
「…愛?…あぁ、分かった」
俺と愛は部室を抜け出し2人きりになった。
かすみ「あれ、そういえば歩夢先輩は?」
せつ菜「あぁ…なんか生徒会長のところに行ってくるって言ってましたね?」
果林「生徒会長…?…歩夢がなんで…」
彼方「もしかして…期限の引き伸ばしをお願いしに行ったとか~…?」
エマ「もう期限まで…5日しかないもんね…」
しずく「峻さんも…気がついたら…また焦りますかね…」
璃奈「…あ、れ…峻さんは?」
同好会のメンバーがキョロキョロ見渡すが既に峻の姿は無かった。
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愛「…話があるの」
「…うん」
愛「…峻…歩夢以外の人と…喧嘩…した?」
「……」
隠す訳にも…いかない、よな。
「…ごめん…あの時は…完全に頭に血が上ってた…」
愛「…そっか」
「…怒らないのか?」
愛「正直に話してくれたから…許す
…でも、これだけは約束して…峻が傷つくの…私は見たくない」
「…愛」
静かに俺を抱きしめた愛。
愛「峻は私の……ううん、私たちにとって…必要な人、なの…
だから…ずっと居て…」
「…あぁ、ありがとうな…愛」
おでことおでこを重ねた俺と愛。
愛「…辛かったんだからね」
「ごめんな、寂しい思いさせて」
少し笑いながら…俺は愛のおでこにキスをした。
愛「…こういう時、口にするものじゃないの?///」
「して欲しかったのか?」
愛「…言いたくない…///」
「…そろそろ、戻ろうか?
みんな気がついてる頃だろうし…」
愛「…待って!///」
「…愛?」
愛「…っ!///」
一思いに唇を合わせた愛。
よろめきながらも何とか受け止めた。
愛「…おかえり、しゅんしゅん…っ♪///」
「…あぁ、ただいま…愛」
いつも通りの明るい笑顔で話す愛。
それを見て…自分も同好会に戻ってきたんだなと実感した。
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【生徒会室】
歩夢「ありがとう、栞子ちゃん」
栞子「いえ、やはりお2人は仲が良いのがお似合いですので」
歩夢「…差し出がましいんだけど…もうひとつ…お願いがあるの」
栞子「…それを言いに…こちらに?」
その質問に歩夢はこくんと頷いた。
歩夢「…私も…私なりに…ボランティアの人たちを集めたいの!
…だから…私1人でライブしたいの!…作詞も作曲も…全部…!」
栞子「…上原さん」
歩夢「わかってるの…本当は峻くんにもいって一緒に考えてやった方がいいって……でも、私も…峻くんの役に立てるって証明したいの!」
栞子「…くすっ、分かりました…撮影係ならお手伝いしましょう」
歩夢「ホントにっ!?…あ、でも……講堂ってそんな簡単に使えないよね…」
栞子「…あぁ…それなら…ちょうど3日後…講堂の空きがありますが…流しそうめん同好会が使うと申請してきてたのですが…」
歩夢「な、何とかならないかな…っ!?」
栞子「…15分で大丈夫ですか?」
歩夢「うん…っ…やってみるよ!」
栞子「分かりました。
…ですが…作詞は今からでは…」
歩夢「作詞はできてるよ♪
…ズル休みしてる時に…私が思ったことをそのままフレーズにしてみたの
曲は…Aqoursの梨子ちゃんにお願いしたの」
栞子「なるほど。
…3日で準備…出来ますか?」
歩夢「出来るよ…栞子ちゃん…だって、私にはみんながついてるから!♪」
真っ直ぐ栞子を見た歩夢の目には…決意がみなぎっていた。
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