NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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せつ菜ちゃんの胸に顔を埋めて鼻からCHASEしたい。


117話

【3日後の部室】

 

「…足りない、か…」

パソコンの画面を見て…俺は顔を曇らせた。

 

エマ「ごめんね…役に立てなくて…」

「謝らないで…みんなの協力はほんとに心強かったよ」

エマの頭を撫でながら…俺は部室を見渡した。

 

「…歩夢…は?」

せつ菜「先程までいましたが…状況を察して…生徒会室に行ったかと…」

「…そうか、か…」

 

かすみ「………っ…」

しずく「かすみさん…泣かないでください…」

「…」

俺は静かにかすみを抱きしめた。

 

「…よく頑張ってくれた…みんな

でも、俺は絶対スクールアイドルフェスティバルを…いつか、開催させる…だから…今回は…」

そう、俺と同好会のメンバーで…今回は''諦める''と言う話で結論付いた。

…栞子が言うように…学生が1000人ものボランティアを集めること自体が…無謀、だったのだろうか…。

…認めたくは…無かったが…。

 

「…生徒会室に…行こう」

その言葉の後…ゆっくり俺たちは部室を出た。

 

 

────────────────────────

 

【時同じくして】

 

 

栞子「…配信の用意、完了しましたよ」

歩夢「何から何までごめんね、栞子ちゃん」

 

栞子「気にしないでください、生徒のために尽力するのが生徒会室の仕事ですから」

歩夢「うん…今の私の気持ち…精一杯伝えるね!」

栞子「はい、時間はこちらで指でお伝えするので…15分でお願いします」

 

歩夢「うんっ…私…伝えるよ…スクールアイドルフェスティバルのことも…峻くんの事も!

峻くんの頑張りを…皆に伝えたい!♪」

栞子「貴方ならきっとうまく伝えることが出来ますよ

…では、カメラを回します…いいですか?」

 

歩夢「うんっ!♪」

 

 

カメラが向けられる直前…歩夢は深呼吸し…一言…呟いた。

歩夢「…峻くん…」

 

 

栞子からOKサインが出た。

歩夢「皆さん、こんにちは

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の上原歩夢です

…今日は…私の気持ちを伝えたくて生配信を開催しました」

 

栞子「……」

歩夢「私、ずっと…やりたい事とか夢とか持ってませんでした

それでも、毎日…友達と遊んだり、お菓子を作ったり…編み物したり…普通に楽しかったです。

そんな自分に…不満があった訳ではありません」

 

栞子(上原さん…)

歩夢「けど、スクールアイドルを始めて…一緒に活動する仲間が出来て…毎日が本当に楽しくて充実した特別な日々になりました

もちろん、それまでの高校生活もそれなりに満足でしたが…スクールアイドルと出会って…胸を張って、充実してると言えます!」

 

歩夢「私をスクールアイドルに誘ってくれたのは…大好きな幼馴染みのほんの些細な一言でした」

 

歩夢「誰よりもスクールアイドルのことを大事に思ってて…スクールアイドルが大好きで…

いつも私たちの事を応援してくれる私の、大切な大切な幼馴染です」

 

歩夢「…今思うと…誘われた時は…軽い気持ちで…今いる同好会のメンバーの熱意に比べたら…無かったと思います」

 

歩夢「でも…大好きなあの子が…嬉しそうにアドバイスをしてくれたり…笑ったりしてくれる姿が…私は大好きで…私は、またその笑顔が見たいなって…頑張って…」

 

歩夢「気がついたら…練習が…楽しくって…仕方なくなってしまいました

その成果を…ライブで見せて楽しいって言ってもらえて…本当に幸せでした」

栞子(…やはり、峻さんのこと…心から信頼してるのですね)

 

歩夢「…でも…私は…そんな大好きなあの子と…喧嘩をしてしまいました

…本当に…些細な事で…私も…あの子も…感情的になって…

心にもない事を言ってしまったり…スクールアイドルなんか好きじゃない…やりたくてやってる訳じゃないって…」

 

歩夢「…でも…やっぱりあの子の事を嫌いになったり…スクールアイドルの事を辞めたりなんか…私は出来なかった

そう考える度に…心が寂しくなって…苦しくなって…」

 

歩夢「私は…スクールアイドルが大好きなんです!

そして…あの子と見た…大きな夢を…叶えたい!

スクールアイドルフェスティバルを絶対に…開催したい!」

 

歩夢「スクールアイドル同好会のみんなも…あの子も…みんな頑張って、開催に向けて…頑張ってます!

来てくれた人に喜んでもらえるように…みんなでアイディアを出し合って…」

 

歩夢「中でも…あの子は…スクールアイドルではないですが…いつでも真面目で…ずっと…寝る間も惜しんでスクールアイドルと向き合って…」

 

歩夢「スクールアイドルフェスティバルは…参加してくれたみんなを笑顔にしてくれる場所なんです!

…私は、みんなと一緒にスクールアイドルフェスティバルに出たいです!

ニジガクの皆や、Aqoursの皆…μ'sの皆や…Saint Snowの2人とも…

そして、世界中のスクールアイドルが大好きなみんなと!」

 

栞子(…同好会のみんな…か…)

歩夢「スクールアイドルフェスティバルは…私の夢です!

だから…一緒に叶えてくれませんか…っ?

みんなの夢、私にも一緒に叶えさせてください!…お願いします!」

 

 

歩夢「…私の想いを…精一杯伝えたいと思います!

…自分で…今の気持ちを歌詞に込めました…聞いてください──」

 

 

 

────────────────────────

 

【歩夢が生配信を初めてしばらくした時】

 

 

「…なんか、騒がしいな?」

彼方「みんな…どこかに向かっている?」

果林「…ねぇ、そこの貴方…どこにいくのかしら?」

 

【えっ!?スクールアイドル同好会の皆なら知っているかと思ったけど…】

「…俺らに関係があることなのか?」

 

【同好会の歩夢ちゃんが講堂で生配信やってるんだって!】

そういうと女生徒はそのまま講堂に向かっていった。

 

「…歩夢が、生配信?」

エマ「…ねぇ、峻くん」

愛「行ってみようよ、部長♪」

璃奈「私も……その方がいい気がする…」

 

「…みんな、講堂に行こう!」

生徒会室に行く足を…講堂に切り替えたのだ。

 

 

 

 

 

 

【講堂】

 

 

「歩夢…!」

講堂のステージには歩夢が立っていた。

…栞子がカメラを回していた。

 

「…栞子…」

栞子「…………………」

 

俺らの存在に気がついたのか会釈をする栞子。

…事情は…この後、聞こう…。

 

歩夢「聞いてください───── Say Good-Bye 涙」

「…………えっ」

 

初めて聞く曲の名前…。

一体…いつ、どこで…っ。

 

 

────────────────────────

 

 

 

歩夢「…とってもワクワクする…一生の思い出になる…トキメキいっぱいのイベント…みんなで楽しみましょう…!」

「…歩夢!」

 

俺は生配信ということを忘れて歩夢の元に駆け寄った。

「…歩夢…お前…っ」

歩夢「…私も…ボランティア集めをしたかった…けど…私には…これくらいのやり方しか…出来なかったから」

「…バカ…やっぱりお前は最高だよ…」

歩夢「…あっ…///」

 

抱きしめると…歩夢は俺の腕の中に収まった。

歩夢「しゅ、峻くん…っ!

これ、生配信だからっ…!///」

「…あっ…!」

 

愛「へっへっへ~…イチャイチャしてる部長と歩夢のシーンが収められちゃったね~♪」

かすみ「かすみんだって、峻先輩とイチャイチャしたいですー!」

せつ菜「ま、待ってください!抜け駆けはズルいですよー!」

 

 

クスッと微笑んで撮影終了のボタンを押す栞子。

栞子(…どうやら…効果は覿面…と言ったところでしょうか…)

 

チラッと配信画面を見た栞子…。

閲覧者数は…1万人を越えていた。




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