せつ菜ちゃんのお山をCHASEしたい
「…さて、と…」
Aqoursのみんなは先に帰った。
…まぁ、今は夕方だし…沼津だからね…。
バスとかの心配もあったけど…聞いてみたら。
千歌【美渡姉が車で迎えに来てくれるって!】
って言ってたから大丈夫だろう。
…μ'sはμ'sで。
穂乃果【今後の予定はまた今度話そうね!】
と言って颯爽と帰っていった。
…まぁ、でも…顔は充実に満ちた顔をしてたし…。
「…大成功ってところだな」
愛「違うよ~、しゅんしゅん!…大、大大成功だよ!」
「あはは、なんかの合成みたいだね」
せつ菜「2倍!2倍ですよーっ!!!」
栞子「それもこれもボランティアの皆様の献身的なお手伝いのおかげですよ」
「なーに言ってるんだ、栞子が裏で指示出したり見て回ってくれてたからだろ?」
果林「そうそう、本番前のミーティングの時だって…」
栞子【ここに集まってる誰もが…スクールアイドルを愛している人たちです!…私も、例外ではありません…いいえ、スクールアイドルが…大好きです!
だから、皆さんで夢を叶えましょう!】
「…しかもその後に衣装を着てるなんてな?」
栞子「…う、うぅ…///」
かすみ「しお子もスクールアイドルへの熱いものを持ってるんじゃ~ん♪」
栞子「や、やめてくださいって…あれは、自分でも熱がこもり過ぎたと…///」
しずく「いいえ、熱くなるのは恥ずかしがることじゃありませんよ!」
エマ「そうだよ、栞子ちゃんっ
すっごく胸に響いたよ♪」
栞子「…わ、私の方こそ…迎え入れてくれて…ありがとうございます…っ」
歩夢「うんっ♪
改めてよろしくね、栞子ちゃん!」
彼方「10人でやるライブ…楽しかったな~♪」
璃奈「峻さん、号泣してた」
「や、やめろ…お、俺だってなぁ…泣く時くらい…」
せつ菜「ふふっ、またライブしましょうね!♪」
栞子「…ですが…峻さんはしばらくの間…」
「…え?」
しばらくの間?…俺補習でも受けるのか?
「…な、なんの事?」
栞子「ご、ご存知ないのですか!?…''短期留学''の事…」
「………………………へ?」
歩夢「峻くん…それが魅力的だって…今の学科をえらんだような…?」
(…しまった…俺は峻じゃないからボロが出ちゃう…!)
栞子「えぇっと…峻さん…何を…?」
「…いぎだくない~っ!!!」
果林「しゅ、峻…っ!!///」
俺は駄々をこねる子供のように果林の足にしがみついた。
というか短期留学なんかしたらホームシックが発動するに決まってる。
歩夢「わ、私たちだって…頑張るからっ…ぐすっ…!」
「…歩夢~…今更行きたくないよ~…つ!!」
栞子(い、今更…)…ですが、学科の決まりですし…2ヶ月間は短期留学を…」
「栞子の権限で!」
栞子「職権乱用はあまり…」
「じ、持病の癪が…!!」
しずく「…元気そうですが…」
果林「…出発まで…後どのくらいなの?」
栞子「5日後です」
「よし、5日後に風邪を引けばいいんだな…」
璃奈「もはや…意地…」
彼方「彼方ちゃん、音楽科に短期留学があるなんて知らなかったよ~…」
しずく「…2ヶ月間…短いようで…長いですね…」
かすみ「次のステージのこと…相談したかったのに~…」
エマ「…私も、相談したいこと…沢山あったんだけどな~…」
「大事な時に…同好会に居られないなんて…ごめんよ、みんな…」
愛「謝んないのっ!音楽科の年間行事なんだし♪」
璃奈「うん、それに…辛くても寂しくても…心は一緒だよ?」
「……あぁ、そうだな」
果林「歩夢、私達も笑顔で見送らなきゃ…よ?」
歩夢「…う、うん…私達…待ってるからね!気をつけて…行ってきてね!」
「ありがとうな、歩夢」
そう言って俺は歩夢を優しく抱擁した。
「…みんなの為にも…いっぱい学んできて…これからの同好会に活かしていくよ」
せつ菜「パワーアップした峻さんに期待してます!」
かすみ「かすみん達もパワーアップしますよ~っ!♪」
しずく「先輩が帰ってきたらびっくりするくらい成長してみせますね!♪」
愛「おっ、みんな良いこと言うね~♪」
果林「そうね、お互いに成長した姿を見せ合いたいわね」
彼方「彼方ちゃんも、お昼寝我慢して勉強と練習…頑張るよ~…っ!♪」
エマ「ふふっ、彼方ちゃんが寝そうになったら起こしてあげるね♪」
彼方「お手柔らかに~♪」
「…やっぱりみんながいると心強いね…俺も留学中は勉強に専念しよう!」
璃奈「うん、それがいいと思う♪」
栞子「私も、スクールアイドルとして…しっかり、研鑽を積みますね」
「ああ、期待してるよ…栞子」
歩夢「………」
歩夢の顔は…先程から晴れないままだった。
────────────────
【自宅 ベランダ】
「あれ、先客が居た」
歩夢「…あっ、峻くん」
「どうしたんだ、浮かない顔して」
歩夢「…ごめんなさい!」
「……謝るようなこと…歩夢したっけ?」
歩夢「短期留学は…音楽科の人はみんな行かなきゃいけないのは…分かってる…
峻くんも、同好会で過ごす日々が楽しくて…忘れちゃってたんだよね…」
(……違うん、だけどな…)
歩夢「頭では分かってるんだけど…峻くんと2ヶ月も会えないって思うと…心の整理がつかなくて…」
「俺もだよ…下手したら初日からホームシックになるかもな」
歩夢「…ねぇ、峻くん…これだけは…言わせて?」
「…改まって…どうした?」
歩夢「…2ヶ月間…頑張ってきてね?♪
貴方らしくいれば…きっと、どんなことがあっても大丈夫だから
そして…その間…私も頑張るっ
帰ってきたら、峻くんがびっくりするくらい…成長してみせるから!」
「……あはは、元気付けるつもりが…逆に元気もらっちゃったな」
そう言って俺は部屋へ戻った。
歩夢はぽかんとしたまま俺が部屋に戻るのを見続けていた。
「…ほら、これ」
手渡したのは…いつも使っている白のパーカー
歩夢「…えっ?…これ…」
「ちょっとカッコつけかもしれないけどさ…2ヶ月間…俺だと思って…持っててよ?…もちろん、着てもいいし…さ?」
歩夢「…峻くん…///」
手渡したパーカーを歩夢は大事そうに受け取った。
歩夢「…うん、峻くんの匂いがする…///」
「それは良かった…のか?」
歩夢「…うん、だって……すごく安心する…///」
「…じゃあ…もっと安心する方法教えようか?」
歩夢「…えっ?」
「…その…一緒に寝てくれよ…なんか今日は…人肌恋しいから、さ…」
歩夢「…ぁ………うんっ!///」
お互い寂しい気持ちはある。
けど、その寂しい気持ちは…半分こ。
離れてたって心は繋がっているから。
その想いが…一緒に寝た歩夢の握った掌から伝わった。
いよいよ峻くんが海外に…!!!
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