課題とイベント頑張って何とか当てる…ぞ…(血涙)
前半はせつ菜メイン!
後半は愛と璃奈メイン!
「すいません、手伝って貰って…」
「これくらい大丈夫だよ、なんせ会長さん公認の会長補佐だからね」
生徒会室に資料を運ぶだけの仕事。
それだけのために呼んだことをせつ菜ちゃん…いや、中川会長か。
申し訳なさそうな顔で謝る。
「それに中川会長が力仕事なんてすることないよ」
「そ、そう言ってもらうと…ありがたいです…///
…あ、あの…っ…2人、しか…居ないんですし…せつ菜…で、いいですよ…っ?」
「えっ…でも………」
「…2人きりの時は…そう、呼んで欲しいんです…///」
「…っ……」
「…ダメ……ですか?///」
「…せつ菜…ちゃん…」
「ちゃ、ちゃんもいりませんっ…!///」
「…せつ菜…」
「…はいっ……♪」
なんだかこそばゆい。
生徒会室に2人しかいないからだろうか俺もせつ菜も気まずくなって視線を外す。
「…あ、そうだ…頼まれてた…これ」
俺はカバンの中から漫画を数冊取り出した。
「ああああ~…!♪
これですっ、ありがとうございます…っ!」
「あはは、本当にアニメとか漫画大好きなんだね」
中川会長が優木せつ菜と知ってからよく漫画を買ってきて欲しいと頼まれる。
しかも、生徒会室にこっそり置いている…らしい。
「はいっ、それはもちろん!自分の名前にアニメのキャラクターの名前を入れるくらい大好きなんです!」
「…優木…せつ菜…なるほど、そういうことか」
「あぁ…見たい…っ……け、けど…スクールアイドル同好会の活動もある…うぅっ、見たい…っ」
「あはは、漫画は逃げやしないよ…それにしても…本当に生徒会室に隠してるとは…」
引き出しを開けると…そこには漫画が何冊もあった。
「…実は、両親がアニメや漫画を禁止してて…」
「は?!いつの時代だよ…」
「門限もありますし…何より、スクールアイドルの活動も…ダメと言われてて…」
「えっ…じゃあ、今スクールアイドル同好会に入ってることは…」
その投げかけにせつ菜はゆっくり頷いた。
「…いつか、わかって欲しいんですが…なかなか言えなくて…
それで、生徒会長という役職をしてて…スクールアイドル活動もしているんです
お休みの日も生徒会の活動といえば怪しまれませんから」
「…無理、してないか?」
「…正直なところを言うと…無理、してるのかも…しれません
…けど、私はスクールアイドルが大好きなんですっ
この大好きって気持ちを…もっともっと広めたいんです!」
…彼女の熱意は十分伝わった。
それに、俺としても…スクールアイドル 優木せつ菜を見れないのは嫌だ。
「…なら、とことんサポートさせてくれっ
せつ菜が大丈夫なら…説得も協力するよ」
「ほ、本当ですか…っ!?
…で、ですが…甘えてばかりでは…」
「甘えまくっていいんだよ、優木せつ菜が輝けるなら」
頭をくしゃくしゃと撫でてニッとはにかむ。
「…峻さんは…本当にずるいです…///」
「ん?ずるい?」
「な、なんでもありません!……あ、あの…でしたら…
1つだけ…お願いがあるのですが…」
「おうっ、言ってみ?」
「…あ、明日やる深夜アニメを録画してもらってもいいですか…!?」
「…えっ…あ、うん?」
せつ菜はどこまでいってもせつ菜のままのようだ。
──────────────────
せつ菜が着替えてる間に先に部室に顔を出した。
「そんじゃ、今日もやりますか!♪
りなりーを笑わせる会!」
「どんどん、ぱふぱふー」
「…あ、あはは……」
何やら愛さんと璃奈ちゃんと歩夢が何かやっている。
「お疲れ…なにしてんの?」
「おっ、しゅんしゅん~♪
いいところに来たね~♪今ね、りなりーを笑わせる会をしてるとこ!」
「…璃奈ちゃんを笑わせる?」
「ほら、璃奈ちゃん…ボードだと笑ってるけど、素顔は見えないよね?
だから、愛ちゃんが笑わしてみようって…」
「…ああ、なるほど」
「そんじゃ、愛さんのスペシャルダジャレセット行くよ~!♪」
「璃奈ちゃんボード…''キリリ''」
「このハイテクシューズ、履いてく?♪
サッカー見ちゃうよ、坂道で♪
参考書みたいし、さ、こーしよー♪」
「璃奈ちゃんボード…''くすくす''」
「くっ…璃奈ちゃんボードだと大絶賛なのにりなりーの顔は普通だ…!」
「…峻くん、笑いこらえすぎ」
「ぷっ……あ、あははっ……!!」
「愛ちゃん、峻くんはツボに入ったみたい…」
「あははっ♪しゅんしゅんはノリノリだからなぁ~♪
じゃあ次は歩夢!♪」
「わ、私は無理だよ~っ…」
「えぇ~…?
こういうのって案外やってみると出来るものなんだけどなぁ~…じゃあ、しゅんしゅん…やってみる?」
「え、俺?」
「ぶちょーの底力を見せてよ!♪」
「璃奈ちゃんボード…''ワクワク''」
しまった、何かハードルが上げられてるし…強制でやらされることになってるし…。
「お疲れ様です~……あれ?」
「ヒュイゴー…ヒュイゴー…
運動は~大事~、坂東は英二!
ななななな~ななな~7の次、8~。」
「…璃奈ちゃんボード…''ぽかん''」
「天王寺~大惨事~、今何時、4時~!
いきなり出てきてご~めん、誠にすいまメ~ン!」
「くっ……くくっ…あははははっ…!!
しゅんしゅん最高!!♪」
「はぁ…はぁ…やり切った…」
「峻くん…すっごく、おもし、ろいんだけど…せつ菜ちゃんが…後ろで固まって…ぷっ…あははっ…!!」
「えっ、せつ菜!?」
「あ、え、えっと…芸人を目指している…感じですか?」
「そうそう!♪愛さんとしゅんしゅんでコンビ組むことにした!♪
ソロライブでも漫才披露する~?♪」
「ちょ、愛さん!近い近い!」
肩に腕を回され、思い切りボディタッチが激しい中
愛さんの笑い声がずっと部室に響いていた。
(……あ、危なかった…璃奈ちゃんボード無しでも…笑う所だった…)
とりあえず果林は回収しました…水着…えちち…。
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