とってもとっても嬉しいです(白目)
「よしっ、今日の部活もおしまい!みんなお疲れ様!」
「「お疲れ様でーす♪」」
時刻は6時、部長(と言っても俺だけど)の掛け声とともに本日も無事に練習が終わった。
俺の作詞作曲活動も順調に進んでいた。
「うぅ~…彼方ちゃん、もう疲れて動けな~い…」
「家までお腹すいてもたないよ~…」
「愛ちゃん、キャンディあるよ…食べる?」
「おぉー、歩夢ありがと~!♪」
「ねぇねぇ、峻?」
「ん、どうしたの…果林さん?」
「スカートが踊ってると…少し落ちてくるんだけど…何かアイデア…あるかしら?♪」
「いっ……!?」
す、スカート…って…!
じっと凝視すると果林さんが近寄ってきて……。
「…あらあら、何を想像してたのかしら?♪」
「な、なにも!!……あ、あぁ、そうだ!サスペンダーとかどうかなっ!
とりあえずスカートの腰周り直すまでそれで…!!」
「ふふっ、なるほどね♪サスペンダーかぁ…その発想はなかったわ♪
…あとー…居残り練習ってあり、かしら?」
「…ん、居残り練習…?
…あぁ、先生に申告して、書き物すれば…8時まで…」
「じゃあ、私も今日は残ろうかしら…
かすみちゃんもせつ菜も頑張ってるみたいだし♪」
「あの二人はここ最近ずっと残ってるからな…」
もちろん、俺も2人が練習終わるまで残ってる。
2人が夜遅くに帰るのも…危ないしな。
練習を見つつ、俺も作詞作曲活動を進めていた。
「かすみちゃんが残るのは~…分かる気がするわ
彼女の伸びしろはいっぱいあるもの…見てて分かるわ
でも…せつ菜が残るのはちょっと意外な気がするわ」
「そうかな?……俺は何となくせつ菜が残る理由は分かる気がするな」
「あら……そうなの?
峻に分かって私に分からないのは癪ね…聞いてみるわ」
──────────────────
「せつ菜、ちょっといいかしら?」
「ん…果林さん?どうされたんですか?」
「最近、よく居残り練習してるって峻が言ってたのだけど…ホント?」
「はいっ、イベントに向けて色々試したいことがあるので!
時間がいくらあっても足りないくらいですよ!
…まぁ、峻さんにはいつも付き合ってもらって少し申し訳ない気がしますが……」
「…それは、何故だか…聞いてもいいかしら?
私からしてみれば…パーフェクトに見えるのだけど…」
「あははっ、全然パーフェクトじゃないですよっ
まだまだ模索中ですし、それを峻さんに全部言ってあれこれ受け止めてもらってますし…」
「あ、あれだけのパフォーマンスが出来て…模索中なの…!?
自分が出来てるって自覚は……」
「もちろん、良くなってきてるなって思うところはありますよっ
…ただ、この振りで良いのか、ここはもっと上手く…新しい振りができるんじゃないかって試行錯誤の毎日ですよっ」
「…わ、私にはせつ菜らしいパフォーマンスができてると思ってたのだけど…実際、せつ菜自身は満足してなかったのね…」
「わぁ…♪果林さんにそんな風に言って貰えて凄く嬉しいです!
…まだ、理想論ですが…自分自身の着地点をつけると…私も見てる人も飽きてしまうんじゃないかって
だから、ギリギリまで伸ばせるところは伸ばしたいんですっ!
そうしたら、もっともっと新しい優木せつ菜になれるんじゃないかって」
「…さすが、って感じね…」
──────────────────
「ほら、かすみちゃん…お水」
「あっ、峻先輩ありがとうございます~♪」
せつ菜と果林さんが話してる間にかすみちゃんの練習に付き合っていた。
「あの二人はどうしたんでしょうかね?」
「あはは、切磋琢磨してるんだよ」
「むむっ、先輩…いつの間にか色々な人と仲良くなってますね~…?」
「ん、そうか…?」
「元はと言えば、スクールアイドル同好会で最初に出会ったのはかすみんなんですよ~!」
「あはは、分かってるよ
…まぁ、かすみちゃんが1人しか部員がいないのに頑張っていたから今の光景があるんだよな…ありがとうな」
「な、なななっ…!
…か、かすみんはスクールアイドルが大好きだから…ただ、それだけで…!///」
「そうそう、俺は何もしてないさ…かすみちゃんの情熱があったからこうなったんだよ」
「……峻先輩…が…居てくれたから…ですよ」
「ん?どうした?」
「な、なんでもありません!ストレッチ手伝ってください!」
そう言うと足を広げるかすみちゃん。
居残り練習の時からストレッチにはよく付き合わされてる。
「ほいほい…背中押すよ?」
「…んっ…くぅ…っ…///」
「…その声は…わざと?」
「ちっ…がい…ます…よ…ぉっ…///」
「…そ、そうか…」
「…あ、今かすみんの事…変な目で見てましたね?」
「…見てたって言ったら?」
「え、ええええっ!?///
…そ、それは…あの……困ります…///」
「…うん、なんか俺も…ごめん」
「まぁ、かすみんは可愛いから当然ですよねっ!♪」
「ん、確かに可愛いよな…かすみちゃんは」
「ふ、ふふーんっ!さぁ、練習練習!♪」
ご機嫌な様子でかすみちゃんが練習を再開した。
「…ふふっ、好かれてるわね、峻」
「お、話し終わった?」
「ええ、彼女の向上心には脱帽だわ…ただ、暴走癖があるから…居残り練習もし過ぎないようにしっかり見て……」
「果林さん、それは俺の仕事だよ
…それに、果林さんもたくさん練習したくてうずうずしてるんじゃない?」
「…峻にはなんでもお見通しなのかしら?♪
そうね…凄く練習したい気分よ。
…私も暴走し過ぎないように…しっかり見ててね、峻?」
「ああ、もちろんだ」
3人で居残り練習をする風景を見て…なんだかんだ言いながらお互いを刺激し合いながら…伸びていくんだなと思った。
…よし、とりあえず何かの記録になるし…ムービー撮っておくか!
携帯のカレンダーがふと目に入った。
──────────5月15日
あの日まで…あと1ヶ月を切った。
はー!当たんねー!
イベントランキングは順調なのになー!
はー!曜ちゃんはー!
(しばらくスクスタ本ストーリーより、キズナエピソード系を取り入れます)
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