NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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…せつ菜ちゃん…(トゥンク)


第140話

しずく「こう言ってはなんですが…他殺か自殺か分からない状態で…

他殺と決めつけていました…ただでさえバレバレなのに…」

 

果林「…確かに、バレバレ…よね」

彼方「な~んだ、びっくりした~…

彼方ちゃん、もうお部屋に戻って寝てもいいかな~…?」

 

にこ『…な、何言ってるのよ…!

これは非常事態、よ…っ!?

間違いなく……これは…絶対に…事件よっ!!!』

エマ「ええっ、事件っ!?」

 

にこ『間違いないわ…事件である以上…犯人がいるわ!!』

その言葉に…周囲はざわついた。

…信じてる人だけ、は…だが…。

 

歩夢「犯人っ…!?…ま、まさかっ…!」

その言葉を聞いた歩夢は…海未の方を見た。

 

海未「…歩夢っ…!?」

ことり「あ、う、ええぇっ…????」

台本に無い展開にことりも狼狽えていた。

 

歩夢「…だ、だって…穂乃果ちゃん…さっき言ってたもん!

海未ちゃんが楽しみにしてた…和菓子の詰め合わせ…全部食べちゃったって!…それが引き金に…っ!」

その言葉に歩夢から見えない角度でピクっと反応する穂乃果。

 

海未「………………………へぇ、それはそれは…

ことり、火葬しますか?」

ことり「ま、待って待って~!!」

 

せつ菜「で、ですが…海未さんと私たちは一緒にいました!

アリバイは完全にありますし…ここは密室…しかも無人島ですよ!?」

 

 

真姫「…凄いわね、気がつかないどころか…話がどんどん進んでくわ」

果林「…きっと、純粋なのよ…歩夢のアレは…穂乃果ちゃんにとっては思わぬ誤算…でしょうけど…」

真姫「…心配になる純粋さね…」

 

にこ『と、とにかくーっ!…第二、第三の被害者を出さないように…

みんなで考えましょ!?』

せつ菜「まずは…警察!あとは救急車!

…それと、穂乃果さんの親御さんと音ノ木坂…あと、和菓子屋さんにも!」

 

にこ『そ、そうね…?…でも、ここは圏外よ!』

歩夢「…あっ!リビングに電話、あったよね!?」

にこ『…あ………あーーーーー…

あれは…』

璃奈『掛けてきたけど…ノイズ音がするだけだった…』

 

真姫「…やるなら打ち合わせもっとして…説得力持たせなさいよ…」

希「まぁまぁ、穂乃果ちゃん達も頑張ってるんやし…

ちょっとくらい、手伝ってもええんやない?♪」

 

愛「そーそー♪

穂乃果が死体役やりたいって張り切ってたし~♪」

希「いつから計画してたん?」

愛「合同合宿の事を決めた時…くらいからかな?」

 

海未「…なるほど、だから私や他の方を除いた数名で打ち合わせをしたんですね…」

愛「…あ、あはは…」

 

にこ『ここは……私、名探偵にこが…必ず謎を解いてみせるわ…!』

絵里「……は、話は聞かせてもらったわ…」

「「「絵里(さん)!」」」

 

ふらふらと立ち上がる絵里…血(トマトソース)の方は見ないようにしてるが…。

絵里「…それで、これからどうしようっていうの?」

果林「…絵里ちゃん…顔色、まだ悪いわよ…?

もう、にこちゃん達に…やめるように言った方が…」

絵里「言っても聞かないわよ…やるだけやらして…後で言うわ…

じっくりとね……」

果林「なら、私も付き合うわ…みんなその気のようだし

…3人を…除いて、ね…?」

 

果林がせつ菜の方を見たが…せつ菜は顎に手を当てて推理を始めていた。

せつ菜「…一体、何が目的で犯人は穂乃果さんを殺害したのでしょう…」

にこ『…きっと恨み…怨恨の線ね!』

歩夢「そんなっ!歩夢ちゃんが恨みを買うようなことするはず…!」

にこ『…さっき、和菓子の件の事…まぁ、それはそれとして…きっと殺人までするな相手だし…普通じゃないのかもね!』

 

エマ「…ここ、私たち以外には誰もいないんでしょ?

犯人はどこから来たんだろう…」

にこ『…捕まえてみないと…分からないわね…』

 

せつ菜「つ、捕まえる気なんですか!?…私達だけで!?」

にこ『じゃないと…安心して過ごせないでしょ

迎えの船が来るのは…明後日…それまではこの島から出られないのよ…!』

 

歩夢「…峻くんみたいな男の子がいない…ただの高校生ができることなんてないよ!

穂乃果ちゃんを安全なところに移して私達も隠れようよ!」

にこ『甘いわね…攻撃は最大の防御…

構えとは防御の型…私たちにあるのは、制圧前進のみよ!!!」

 

真姫「…趣旨がズレてない?」

希「なんや、演技上手くなってるやん!

このままいけば…騙しきれるんやない?」

絵里「…はぁ、そんなわけないでしょう?

いくらあの3人だって気づくわよ」

 

彼方「…どうだろうねぇ~…

歩夢ちゃんやエマちゃんは純粋だし~…

せつ菜ちゃんは…ちょっと妄想癖が強めだから…どう、かな?」

海未「…後でエマと歩夢とせつ菜…この3人にはしっかり注意しましょう

あの演技で騙されるようなら…将来が心配です…」

彼方「…仰る通りです~…」

 

せつ菜「…分かりました!」

何かを決意し…立ち上がるせつ菜。

 

せつ菜「…危険かも、しれませんが…

穂乃果さんをあのような目に遭わせた犯人を許す訳にはいきません

捕まえて…罪を償わせなくては!」

にこ『せつ菜!…その意気よ!

まず、何組かに分かれて建物の中を見回りましょう

一瞬たりとも気を抜くんじゃないわよ!』

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

せつ菜「…くまなく探したのですが…犯人を見つけることは出来ませんでした」

にこ『…一体、どこに隠れてるのかしら…』

 

海未「よくもまぁ…あんな嘘を…歩夢達が可哀想です…」

絵里「見回るって言うから…何か仕掛けがあると思ってたけど…何も無かったわね…」

果林「でも、ドラマで言ったら…次の展開になる頃じゃない?」

希「ふふっ、だとしたら楽しみやね♪」

 

にこ「みんな、少し疲れたでしょ?…少し休憩しましょ?

こういう時は…気持ちを落ち着かせないとね…ことり、ココアでも入れてくる?」

ことり「うん、今入れてくるね」

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

ことり「はい、ココアだよ♪」

凛「ありがとうにゃ~」

 

にこ「…ちょっ、凛…花陽…っ!役割があるでしょっ!」

凛「あ、そうだったにゃ…『…こんなの、飲めないよ!』

花陽『そ、そうだよ…っ…毒が入ってるかも…っ!?』

 

ことり『えぇっ!?…ことりの事…疑ってるの…!?』

愛『…だ、だってだって…ことりが第一発見者だし…同室だし…』

かすみ『一番怪しいじゃないですか~っ!』

璃奈『私、死にたくない~っ!』

 

栞子「…あ、あのっ…皆さん…っ?」

かすみ「ほらほら、しお子も…死にたくないーっ!」

栞子「…し、死にゃたくにゃいーっ!!

…うぅ、噛んでしまいました…///」

かすみ「OKOK、どんまい!」

 

凛『ことりちゃん…今ならまだ遅くないにゃ…!

しっかり罪を償って欲しいにゃ!』

花陽『きっと、穂乃果ちゃんもそれを望んでいるよ…』

 

希「…おー…そ、そう来たかぁ…」

彼方「みんな、棒読みだね」

 

ことり『そんな…私が穂乃果ちゃんを殺すなんて…絶対にないよ!

…みんな…ひどい、よぉ………ぴえん……』

しずく「…果たして、そうでしょうか?…ことりさん

この世に…絶対は存在しませんよ…

例えば…スパ〇ボの命中率92%…とか…」

 

希「…いや、しずくちゃん…別格やん…」

しずく「…こういう事はありませんか、海未さん!」

海未「えっ、私!?…まぁ、ことりは穂乃果に甘いですからね…」

 

しずく「…そうです!

どんなに小さな雪の結晶も、降り積もれば全てを覆い尽くします!

殺意とは…そのように生まれて…っ!」

真姫「…女優の卵の底力…凄いわね…」

 

しずく「さぁ、どうです…ことりさん!?」

ことり「しずくちゃんも…私の事…疑ってるの…っ?」

俯くことり…何だか、様子がおかしくなってきた。

 

しずく「勘違いしないでください…ことりさんだけを疑ってる訳ではありません…なぜなら、ここにいる全員…容疑者なのですから!」

 

海未「…震えるほどの演技力なのに…周りとの温度差で…プラスマイナスゼロですね…」

希「にこっち達が…もう少し頑張ってくれればね…」

果林「…まぁ…最初の頃よりは…マシになった方じゃない…?」

彼方「彼方ちゃん…もぅ…寝そぅ…」

 

しずく「…全員が疑わしい中…誰も信じる訳には…いきません

…皆さんには、アリバイを証明してもらいます!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり「……………………………くすっ……」

不敵な笑みを浮かべる…ことりだった。




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