歩夢「…」
さっきから歩夢がそわそわしている。
その理由は…。
曜「あはは、時差が8時間あるからねぇ」
そう、今は夜の19時…イタリアはお昼の11時なのだ。
連絡を入れたが、峻は今授業中だったので昼休みにテレビ電話すると返事が来た。
その昼休み待ちという所だ。
歩夢「…って…なんでみんなもいるのーーーっ!」
そう、何だかんだでみんなAqoursの泊まるホテルに来ていた。
果林「あらぁ、私たちも峻の顔見たいわよ?」
かすみ「抜け駆けなんて許しませんよ~!」
歩夢「…むぅ…///」
これ見よがしにパーカー(畳んであるやつ)を抱きしめる歩夢。
それを見て、ぐぬぬ…と悔しがるかすみ。
希「…そう言えば、峻くん争奪戦はどうなったん?」
曜「…あ、その話題は…」
かすみ「ぜーーーーったい、かすみんが勝ち取ります~!!」
しずく「あっ、かすみさんずるい!私だって負けませんよ!」
果林「ふふっ、2人とも…大人の魅力に勝てるのかしら~?♪」
歩夢「わ、私だって峻くんのこと一番知ってるもん!///」
愛「愛さんだって、負けてないと思うけどな~?」
璃奈「ニーソックス好きは網羅済み…''ぶい''」
エマ「ふふっ、峻くんは私の胸枕好きだから大丈夫だよ~♪」
栞子「わ、私もお慕えしております…っ!!///」
彼方「…おや、せつ菜ちゃんはこの論争に参加しないのかい?
よもやよもや…余裕の表れかなぁ~?」
せつ菜「それもありますが…」
((((…あ、あるのね…))))
せつ菜「…その、以前…同好会の活動を見回ってたんです
峻さんと私で」
栞子「…私が生徒会長になる前、という事ですね?」
せつ菜「はいっ、その時にですね…手相同好会を視察しに行ったんです」
穂乃果「本当に色々な同好会があるんだね~」
千歌「あっ、千歌分かったかも!
峻くんにモテ線があったとか?」
せつ菜「は、はい…そうなんですが…」
そう言うとせつ菜は自分の手を見せてきた。
せつ菜「真っ直ぐな線の横に…右斜めに下がる線がモテ線と言うそうです
長かったり、線が多ければモテると言われています」
そう言うと各々自分の手を確認し始めた。
梨子「…2本…かな?」
にこ「…い、1本…ということは…」
真姫「な、なんで私を見るよのっ!///」
果南「…な、無い…」
せつ菜「あ、あくまでも手相上は、ですから!」
善子「それで、峻にはどのくらいあったのよ?」
せつ菜「7本」
善子「………え?」
せつ菜「7本だそうです
手相同好会の皆さんも物凄く驚いていました
そこからはもう、手の写真撮り大会が始まって…」
曜「…あー、ここにいる虹ヶ咲学園のメンバーたちなら…言われて納得感、あるんじゃない?」
「「「「……………………」」」」
皆、ただただ頷くだけだった。
鞠莉「そう思うと、たらしよね~?」
海未「えぇ、それにあの人の性格だったら誰かを選ぶなんて…と言いそうですね」
ことり「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!…って?」
愛「うわぁ~…しゅんしゅん、言いそう…」
かすみ「実際、無自覚の塊みたいな所ありますからね…」
歩夢「とりあえず…学園内で抱きつくのは…ちょっとなぁ…///」
曜(…あ、そっちの方でもやってるんだ)
花丸(相変わらず過ぎるずら…)
prrrrrrrrrrr…。
噂をすれば…何とやら…曜の携帯には 月ちゃん の文字が。
曜「おっ、きたきた!…おーいっ、もしもし~!」
月「ほら、繋がったよ?」
「…い、いや…この格好のこと…すっかり忘れてた…」
歩夢「…曜ちゃん、この人は?」
曜「渡辺月ちゃん!曜の従姉妹だよ~♪」
梨子「えっ!?曜ちゃん従姉妹居たの!?」
曜「はれ、言ってなかったっけ?」
歩夢「峻くん~っ!」
歩夢が呼びかけるが…何故かピースサインだけを画面に写す峻。
歩夢「…?」
月「ほーらっ!」
「うわぁっ!!?!?!?」
画面に移った峻…その姿は…。
「…あ、あはは…ども」
「「「「「「「「「………………………」」」」」」」」」
「「「「「「「「「…ええぇぇえぇええぇえぇえ~っ!!!!??」」」」」」」」」
日曜の夕方6時半からやるアニメのように家が揺れるんじゃないかと言うくらい一同驚きの声を上げた。
かすみ「だ、誰ですかっ!!??」
歩夢「…かっ、こいい…///」
しずく「尊いです……///」
せつ菜「一方通行ですよ!!!アクセラ〇ータです!!!」
愛「思い切ったイメチェンしたね~…?」
エマ「…あれ、果林ちゃん…目を背けて…どうしたの?」
果林「な、なんでもないわよ!///(一瞬でもドキッとした自分が…恥ずかしい…っ!///)」
彼方「…ヤンキーデビュー…?」
「違うよ!…えっと…染めてみた…似合うかな~…って」
璃奈「すごく似合ってる」
栞子「…あ、あの…自由な校風とはいえ…流石に、これは…」
かすみ「本音は?」
栞子「…かっこいいです///」
ワイワイと賑わうテレビ電話を見ていた曜と花丸が耳打ちしていた。
花丸「曜ちゃんを意識した髪型にでもしたずら?」
曜「んー、分からないけど…多分、悠くんの事だから無自覚なんだと思う」
花丸「は~…またモテ線が増えそうずら…」
曜「あははっ、体が変わっても災難続きだね~」
────────────────────────
「そっか、合同合宿は順調なんだね」
歩夢「峻くんも、短期留学順調そうだね」
「うん、みんなのために作詞も進めて…早く披露したいよ」
しずく「あと3日ですからね!♪」
「あはは、だね…なんか緊張してきちゃうよ」
エマ「お菓子とか用意して、部室で待ってるよ!♪」
せつ菜「それに、帰ってきたら────」
栞子「せつ菜さんっ、それはっ…!」
せつ菜「あっ、そうでした…!
とにかくっ、待ってますからね!」
月「あれっ、あの出来事言わなくていいの?」
「また余計な事を…」
かすみ「えっ、なんですかなんですかっ?♪
気になります~っ!」
「…は~…えっと、な…実は…」
────────────────────────
かすみ「えええぇ~っ!?コンサートデビューぅ!?」
「成り行きでな」
真姫「ちょっと、その人…物凄く有名な人よ?」
「みたいだね…後から知ったけど…」
歩夢「イタリアでも有名人になっちゃったね♪」
「それもこれも同好会に入ったからかも…な?」
穂乃果「じゃあじゃあ、将来は音楽家っ!?
今のうちにサイン貰っておこ~!♪」
海未「穂乃果っ!」
「あはは、まだそんな事考えてすらいないよ~…あっ、歩夢ちゃんとパーカー持っててくれたんだね?」
歩夢「もちろんだよっ…えへへ、峻くんの匂い…まだ残ってるよ///」
「おかしいなぁ、歩夢の匂い付けて返してもらおうとしたのに」
歩夢「も、もぉ~っ!//////」
かすみ「ぐぬぬ…っ!」
しずく「これが…幼なじみポジション…っ」
せつ菜「…何だか燃えてきました~!!!」
絵里「その心意気は明日の練習に活かして、ね?
明日からはビシバシ行くわよ?♪」
「あはは、絵里すまないが、みんなのこと、よろしく頼むな?」
すると、後ろからチャイムの音が鳴った。
「じゃあ、授業戻るね?」
愛「OK~!♪」
彼方「帰ってくるの待ってるよ~…♪」
「…歩夢!」
切る直前に歩夢の名前を呼ぶ。
歩夢「…峻くん?」
「…いい子で、待っててな?」
歩夢「…ぁ…うんっ!♪///」
こうして、テレビ電話は切れた。
月「見せつけてくれちゃって~♪」
「あ、あのなぁ…」
月「モテ男は辛いねぇ~」
「…う、うむ…」
反論ができない峻だった。
────────────────────────
【?????】
ヘッドホンを置いた少女は…一言呟いた。
???「can not understand…(理解できない)
シット!!!」
そう言って、膨らましたガムを破くのだった。
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