相変わらず曜ちゃん出ません(憤慨)
【お昼】
「んー、今日は購買で何買おうかな~…」
「あっ、峻くん!ちょっと待って!」
「…歩夢?どうしたの?」
「…はいっ、これ!♪」
渡されたのはお弁当箱。
これは…………歩夢の手作り弁当…?
「…は、早起きしちゃったから…峻くんの分も作ったの!♪」
「まじかっ!嬉しい~!」
「ふふっ、じゃあ、学食行こっか♪」
俺と歩夢は学食で昼ごはんを食べることにした。
その道中…。
「あっ、峻くんっ!そう言えば衣装はどんな感じ?」
「今日やっと煮詰まった感じ…さすがに9人分は他の人の手を借りないとキツかったわ…」
「…しずくちゃんと、だっけ?」
…ん、なんか暗い顔をしている…どうしたんだ?
「あぁ、演劇部で衣装作りをしてるって言ってたし」
「わ、私の衣装はどんな感じなのかなぁ~…」
「気になるなら、夜着に来るか?」
「えっ…いいの…っ?」
「似合いすぎて可愛すぎて襲っちゃうかも」
「も、もぅ!こんな所で恥ずかしいよ…っ!///」
(なにあれ…)
(夫婦じゃん…)
(リア充……)
そうこうしているうちに学食に着いた。
相変わらず連日満席に近いくらい埋まっていた。
「どこか空いてるかな?」
「あ、窓際に空き席発見!」
「あっ、峻くん待ってよ~!」
歩夢を手招きし、我先にお弁当を開ける。
「おぉー!すっごい美味そう…!」
「気合い入れたんだ…どう、かな…?」
「見た目からして美味そう…いただきまーす!」
まず先に玉子焼きに手を伸ばす。
玉子焼きって奥深いよなぁ…焼き方とか味付けとか。
あ、ちなみに俺は塩派。
「ん、美味い!」
「よ、良かった~…」
「絶対歩夢は良い奥さんになるね、うん間違いない」
「…なるなら…峻くんの奥さんがいいなぁ…///」
「ん、食べないのか?」
「た、食べるよ食べる!峻くんも沢山食べてね!///」
手をブンブン振って何かを否定する歩夢。
…変なやつだなぁ…。
──────────────────
【放課後】
俺は部室に行く前にとある場所に寄った。
「おっす、アレ出来てる?」
やってきたのは…メカニック部。
機械を作ったり分解したりする部活らしい。
(まさか、生徒会長補佐にこんな権限があるなんてな…)
自分の知らないところで意外と生徒会長補佐の名が知られていた。
…なぜかせつ菜が鼻を高くしてるのは不明だが。
「…おぉ、思ってたより…本格的なものだな…」
手にしたのは…電子的な仮面。
もちろん、使う人は…決まっている。
「お疲れ様、みんな」
「「お疲れ様でーす♪」」
「…あっ、璃奈ちゃん、ちょっといい?」
「峻さん…どうかしたの?」
「璃奈ちゃんボード…アップデートしてみない?」
「…璃奈ちゃんボード…''はてな?''」
「こっちに来てごらん?」
「……こ、これは………」
みんなの前に璃奈ちゃんを連れてくると驚きの声を上げた。
「り、りなりー!?…そのボードどうしたの??!」
「峻さんからの…プレゼント」
「峻先輩、これってどういうことですか~っ!」
「ん?…ああ、ちょっとツテがあったからな
練習もしにくそうだったし、ソロライブに向けて、ね」
「凄い…表情がちゃんとボードに伝わってる…」
「んー、詳しいことは俺も分からないけど
オートで…エモーションな…コンピュータ?を使ってるみたい」
「へぇ~…りなりー、一気にハイテクって感じだね~…」
「さっ、練習始めるよ!」
「「はーいっ」」
「あ、峻さん…っ」
「…ん、どうしたの璃奈ちゃん?」
「その…色々考えてくれて…あり、がとう…///」
その後の璃奈ちゃんの練習は見違えるほど、良くなっていた。
本人曰く…動きやすくなったとの事。
──────────────────
「よしっ、今日の練習もおしまい!
明日からはライブに向けてみんなに作詞した用紙を渡すからね!」
「「お疲れ様でした~!♪」」
「わーいっ、かすみんのかすみんだけの曲が出来た~!♪」
「彼方ちゃんもワクワクしてるよ~…♪」
「9人分の作詞…大変じゃなかった、峻くん?」
「あはは、ありがとうエマさん…まぁ、大変だったけど良い経験だったよ
その曲でみんなが輝いてくれたら言うことなしさ」
「峻~、私今日も残りたいのだけど、いいかしら?」
「OK、じゃあ俺は部室にいるから居残り練習終わったら部室に顔出してな」
こうして、せつ菜とかすみちゃんと果林さんは居残り練習をする事となった。
「…あ、歩夢っ」
「ん…峻くん、どうしたの?」
「母さんには歩夢が泊まるって伝えてあるから…
俺が帰ったら部屋に来いよ、衣装の着心地とか聞きたいし」
「え、ええっ…!?///
…いい、の…?///」
「むしろお願いしたいくらいなんだけど…」
「わ、分かった!峻くん帰ってきたら直ぐに行くね!///」
「あっはは!歩夢~待ってよ~♪」
「峻さん、お疲れ様です」
恥ずかしそうに歩夢は帰った。
それを笑いながら追いかける愛さんと璃奈ちゃんだった。
──────────────────
居残り練習メンバーを待つ間、衣装の最終チェックをしていた。
「んー、実際着て貰ったほうが丈とかみやすいんだけど…」
着てもらうとしても明日だな。
とりあえず、衣装を部室の衣装ケースの中に………。
コンコンっ。
「ん、せつ菜か?かすみちゃんか?…それとも果林さん?」
「あ、峻さん、しずくですっ」
「ん…しずくちゃん?」
「すいません遅くに…」
「帰ったんじゃなかったの?」
「いえ、実は…峻さんに劇の練習相手を…と思いまして…」
「ああ、なるほどね
言ってくれれば時間作ったのに」
「すいません、あまりに忙しそうだと思ったので…今は…大丈夫ですか?」
「うん、ひと段落ついたし、居残り練習メンバー帰って来るまでまだ時間あるし…大丈夫だよ」
「良かった…♪
それで、劇の練習なんですが…」
ここで重大な事に気がつく。
…あれ、前回しずくちゃん…練習に恥ずかしいシーンがあるとか言ってたような…。
「えっと…しずくちゃん…?」
「…は、はい…多分、峻さん…いえ、先輩が思ってる事…合ってます///」
「…えっと、あくまで…練習、だから…な?
ホントに付ける気は…ない、よ…?」
「は、はいっ!///
もちろん、分かってますよ…っ♪
それで、今回の役なんですが…私がバスケ部の先輩に憧れる…マネージャー役で、先輩がそのバスケ部の役ですっ」
「これまた、恋愛漫画ならではのような展開…
…それに、本来の役の人って…男、だよね…大丈夫なの?」
「あ、いえ…今回は先輩役も…女の子です
……峻先輩じゃない人と…そんな事…出来ません…///」
「…えっと、しずく~…ちゃん?」
「は、はいっ!早速練習お願いします!!///」
「えっと………''どうしたの、話って?''」
「先輩…私、先輩にずっと言いたかった事があります…っ!」
…なんかこれ、俺自身に言われてるような気がする。
って、いかんいかん…練習に集中しないと…。
「言いたいこと?」
「…私…先輩のことが…ずっとずっと前から…好き、でした…っ///」
「…ありがとう、でも俺はバスケに集中した……」
「…だったら……気持ちだけでも…受け取って…ください…っ!///」
そう言うとしずくちゃんが一気に近づいてきた。
本当に鼻と鼻が触れるくらい…近くに。
口から漏れる吐息が自分も口元に当たるくらい。
…このまま、本当に触れるんじゃないかと錯覚してしまうくらいに。
「……しずく…」
「っ……こ、こんな時に…そんな呼び方…ずるいです…っ…///」
「ごめん、でも……」
「…そんな事されたら…本当に…我慢できなく…なりますっ…!///」
「──────────っ…!!!!」
そう言うと…しずくちゃんはそっと俺の唇を塞いだ。
目を瞑り、顔を真っ赤にして…縋るように服の襟元を掴み。
「…っ…し、ずく…っ…!」
「……先輩……ごめんなさい…っ…でも、隠しきれません…っ!
わたし、先輩のことが─────────」
「峻……さん……っ…?」
後ろで声がした。
振り返ると………そこには、せつ菜が居た。
「………ぁ…ご、ごめんなさい…っ!」
そう言うとせつ菜は走り去ってしまった。
「せ、せつ菜…っ!!!」
我に返り、急いでせつ菜のあとを追った。
(…私…先輩と…本当に、キス…しちゃった……///)
ただ1人、呆然と部室に残るしずくだった。
次回は峻とせつ菜が本音でぶつかり合います。
そろそろ好意を見せ始める段階です。
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