歩夢「…ごめんね…」
「バカ、謝る必要なんかねーよ」
布団を掛ける際、歩夢がボソッと呟いた。
歩夢「…でも」
「気持ちは分かるけど、俺は辛そうな歩夢を見るのはもっと嫌だ」
歩夢「…峻くん…」
そう、今日は歩夢の誕生日。
2人で出かける約束をしていた…が…。
歩夢「…練習、頑張りすぎちゃったかなぁ…」
「…気付いてやれなくて、ごめんな」
頭を撫でると子猫のように歩夢が擦り付いてきた。
歩夢「…えへへ…///」
「…なんか飲み物とか…いるか?」
歩夢「…じゃあ…もう少し…このままで、いいかな…?///」
「…もちろんだ」
俺は歩夢のすぐ横に腰かけて何度も頭を撫でた。
歩夢「…私って…わがまま、かな…?」
「バーロー、女の子はこれくらいわがままなくらいが可愛いんだよ」
歩夢「…じゃあ…もうひとつ…わがまま…///」
「ん?」
歩夢「…風邪…治ったら…出かけてくれる?///」
「言われなくてもそうするつもりだったよ」
そう言って俺は歩夢にキスをした。
歩夢「う、移っちゃうよ…っ!?///」
「歩夢の風邪なら免疫あるから大丈夫~」
歩夢「ど、どういうことなのっ、もぉ~!///」
「……zzz」
歩夢「……ね、寝ちゃった……」
……もぉ、心配してるのに…。
歩夢「……でも、ありがとうね……峻くん…♪」
こうしてる間も……手を握ってくれてるの…私は知ってるよ♪
歩夢「……早く、治さなきゃ…っ!」
そしたら、峻くんと手を繋いで…。
歩夢「……寝てる、よね?///」
前髪を少しかき上げて……歩夢はキスをした。
歩夢「……なんか、熱…上がってきた、かも…///」
……これは、恥ずかしさで…顔が赤くなってるだけ…だよ、ね?///
「……ん、ん…っ…あ、ゆむぅ……zzz」
歩夢「もぉ…どんな夢見てるの…?///」
嬉しそうに寝る峻くんを見て自然と笑顔になる私だった。
────────────────────────
【数日後】
歩夢「ほらほら、峻くん!早く早く~っ♪」
「あ、歩夢~!待ってよ~!」
歩夢が風邪を引いた数日後…何事も無かったかのように歩夢はすっかり元通りになっていた。
……いや、むしろ…少し機嫌が良さそうだった。
そんな俺と歩夢は遊園地に来ていた。
歩夢「次は何に乗る?♪」
「え、っと~……どうしようか?」
キョロキョロしてアトラクションを見ている。
歩夢「……♪」
「あ、歩夢…っ!?」
嬉しそうに歩夢は腕に抱きついてきた。
歩夢「…あっ…♪」
その時、歩夢が何かを見て微笑んだ。
「……歩夢?」
歩夢「何だか…ああいう光景、良いね♪」
「…あぁ、確かにな」
2人の目の前に見えた光景は……子供の手を取って嬉しそうに笑う親子の姿。
歩夢「なんか、あのお父さん…峻くんに似てるね?♪」
「えぇっ、そうかぁ~?」
歩夢「うんっ!笑った顔なんかそっくりだよっ♪」
「笑った顔……むむむ…?」
自分の顔を手で探っていると歩夢が笑いだした。
歩夢「もーっ、変な峻くんっ♪」
「…むむぅ、自分の笑った顔は分からないからなぁ」
歩夢「とっても素敵だから大丈夫だよっ?♪」
「……」
歩夢「あ~っ、恥ずかしくなって目、逸らした~♪」
「う、うるさーい!……あ、歩夢は…何人くらい子供欲しいの?」
歩夢「えっ、えええぇっ!?!?!?///」
予想もしてない質問が来たのか歩夢は顔を赤くしながら目を大きく見開いた。
「…なんてな?」
歩夢「…ふ、ふた……り……///」
「……え?」
歩夢「男の子と…女の子がいたら…楽しいだろうなぁ……って…///」
「…ん、そ、そうか」
歩夢「だから……///」
ぎゅっと腕に抱きつく力を強める歩夢。
顔は赤く俯いたままだった。
歩夢「…これからも…デートの回数……増やして、いこうね…?///」
「……ん……ん、んんん???
…ごめん、どういうこと?」
歩夢「……だ、だから…家で2人きりで居る時の…そのっ、ムードも……良い、けど……///
デートからの流れでって……ムードも……って、な、何言わせるの~も~っ!//////」
「痛い痛いっ!」
ポカポカと力の籠ってない攻撃を受け止めながら
今日の夜は長い夜になるなと感じる峻だった。
おめでとう歩夢ちゃん!!!!!
ポムりゅぅぅぅぅぅぅううう!!!
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