「………っくしゅっ!!!!!」
1人モゾモゾと布団の中で息も絶え絶えな中眠りについていた。
というのも……数日前、虹ヶ咲学園内での合宿で皆と特訓に励んでいた。
最後はみんなでプールに入ったが…それが原因か定かではないが
俺は風邪を引いて見事に寝込んでいた。
風邪を引いてから3日間…俺は家で安静にしていた。
(…バカは何とやらと言うが…あはは、あー…しんどい…)
歩夢は心配してたが…移すと大変だから…と、携帯のメッセージのやり取りだけにしておいてある。
……の、だが。
(…何も来ない?…珍しいな)
やりとりをすると寂しさで会いたくなるから…か?
「…早く治して…学校に行かないとな!」
学園では…異変が起こっているのに…峻はまだ気がつかなかった。
──────────────────────
【更に2日後】
「んーー…!!全開…っ!」
大きく伸びをしながら俺は学園へと向かっていた。
病院行ってからの登校なので歩夢も隣にはいない。
「こりゃ重役出勤ってやつか?」
実際、着くのは昼休みの時間帯だし…重役出勤と言うよりも不良のしそうな行為である。
「とりあえず着いたら…部室、だな」
皆にお詫びしないと…あ、かすみは頬膨らましそうだから頭を撫でないとな。
かすみ「…あっ…!!!!」
「噂をすればかすみじゃん、何して────」
かすみ「せ、せ……先輩~っ!!!!!」
俺の姿を見たかすみは一目散に抱きついてきた。
周りの目も気にせずに…。
「…ず、随分盛大なお出迎えだな…」
かすみ「…先輩…先輩~…」
…と、思ったが…どうやら違うようだ。
【ねぇねぇ!スクールアイドルのライブやるんだって!】
【どこどこっ!?】
【講堂だって!】
「…ライブ?せつ菜達か?」
かすみ「…先輩」
さっきまでとはまるで真逆な真剣な声を出すかすみ。
「…な、なんだよ」
かすみ「…先輩は…峻先輩は、絶対にかすみん達の…味方、ですよね…?」
「………え?」
────────────────────────
【講堂】
???「この中に…ランジュのこと、嫌いな人いるかしら?」
「…ランジュ…?…一体誰だ?」
歩夢「あっ…しゅ、峻くん!」
「歩夢!…これは一体…」
???「…無問題ラ、1分後にはファンになってるわ」
果林「今日も派手にいくわよ!」
栞子「盛り上がる準備はよろしいですか?」
愛「愛さんの元気も~…充電!準備!じゅんちょーーーっ!♪」
「…愛、果林…それに…栞子……?」
明らかに様子がおかしい。
そもそも、センターのランジュとかいうやつしか歌ってない。
「…かすみ、歩夢」
かすみ「は、はいぃっ!」
歩夢「……うん」
「分かるように…説明してくれ」
かすみ「…あ、あの人は…っ…峻先輩が…」
声が震えてるかすみを制して…歩夢が続きを喋った。
歩夢「峻くんが風邪でお休みしてた初日に…あの子が急に転校してきたの
…そして…スクールアイドル部を作ったの」
「……………………………」
歩夢「峻くんがお休みだったこの数日間で…大変なことが起こっちゃったの…」
「どうして、言ってくれなかった
……いや、答えなくて大丈夫だ、何となく気を使ってくれたのは分かった」
歩夢「…ごめんね、私も連絡したかったんだけど…」
歩夢の言葉を聞き終わると同時に…俺はステージに向かって歩いていた。
かすみ「せ、先輩っ!?」
歩夢「かすみちゃん、多分もう遅いと思う…」
────────────────────────
「随分、好き放題やってくれたみたいだな」
ランジュ「?…貴方、勝手にステージに上がらないでもらえるかしら?」
愛「しゅ、峻!」
果林「も、もう体調は大丈夫なのかしら…?」
ランジュ「峻…?…あぁ、貴方が同好会の部長…へぇ…普通ね」
「悪いがこいつらは連れて帰らせてもらうぞ」
ランジュ「何を言ってるのかしら?3人はもう部の一員よ?」
「知るか。
行くぞ愛、果林」
申し訳なさそうな顔をしてランジュの前を横切る愛と果林。
「お前もだぞ、栞子」
栞子「………………………………」
「栞子!!」
栞子「ぁ、は、はいっ!!」
一瞬体をビクッと跳ねさせた栞子が急いで後を追ってきた。
ランジュ(ふぅん…あの栞子が男の言うことを聞いて行くなんて…普通って括りの中じゃ上位ってことかしらね)
突然の出来事に講堂内がザワついた。
ランジュ「無問題ラ!ライブにハプニングは付き物よ
でも大丈夫…ランジュに全てを委ねなさい?」
こうして、ライブは再開された。
???「…へぇ、ステージに上がって宣戦布告…やるじゃん
…That's Right…やっぱり…」
ステージのすぐ近くでは携帯片手に風船ガムを膨らます子が嘲笑っていた。
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