NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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更新…頑張ってる…偉い…偉い…(CHASE色の吐血をしながら)


第157話

(………………………………)

 

 

1人、中廊下で考え込む。

 

ランジュ(貴方…曲なんてプロに作ってもらった方が良いに決まってるじゃない)

(…違う、なんにも分かってない…)

 

千歌や穂乃果達が聞いたらどう思うだろうか。

…いや、答えなんか分かりきってる。

…アイツらにも話は伝えておこう。

 

「…くそっ」

隠せぬ苛立ちに拳を握る力も強くなる。

 

栞子「…あの」

「…栞子か、部室に戻ったんじゃなかったのか」

栞子「…すいません、どうしても…貴方の様子が気になってしまって…

隣………………いい、ですか…?」

「…あぁ」

 

栞子「…私…生徒会長失格ですよね…

ランジュの部の設立も…同好会の活動禁止も止められなくて…」

「…………………」

栞子「あの子の我が強いところ知っていて…こんな体たらく…

貴方に…峻さんにとても顔向けなんて…」

「謝るな、お前は悪くない」

栞子「ですがっ…!」

「それに、まだ俺は諦めてもないし納得もしてない、降参もしてない

…絶対に解決させる

だからお前はそんな泣きそうな顔すんなよ、俺とぶつかった時だって泣きそうな顔なんかしなかっただろ?」

 

栞子「…ごめんなさい…」

「それより、アイツは一体何者なんだ?…偵察みたいにするのは癪に障るが…」

栞子「…華やかな外見、有り余る才能に…裕福な家庭

まさに…非の打ちどころが…いえ、そう思ってるのは彼女だけかも知れません

まだ足りないものも…沢山あります…本人は自覚してませんが」

 

「…自己中心的で強引で人の神経を逆撫でするところ…とかか?」

栞子「…流石ですね…峻さんは

彼女とは大きく違います…やはり、貴方こそ…」

「よせよ、俺はそんな大したもんじゃない」

栞子「…ただ、あの子にも悪気が…………………いえ、なんでもありません」

(…恐らく、俺の事を案じて言うのを辞めたのだろう)

 

…しかし、こうも野放しには…してられないのが現状、だがな。

栞子「…正直、歩夢さんと峻さんが羨ましいです」

「…幼馴染として、か?」

栞子「…はい…こうも違うのか…と

私も…峻さんの幼馴染だったら…な…と」

「…栞子」

栞子「あ、い、いえっ!忘れてください!///」

 

「…なぁ、栞子」

栞子「…はい?」

「…お前は…正直なところ…部と同好会…どう思ってる」

栞子「…えっ?」

「…はは…正直さ…あんな啖呵切ったけど…愛や果林…栞子が同好会に居なくなって…勝ち目があるのかなって…心のどこかで思ってる…自分が居てさ…どうすればいいのか…なんてな」

栞子「…それは…」

 

「…はぁ…ダメだ…頭ん中こんがらがってきた」

実際、どうすればいいのかが分かってるわけでないし

打開策がある訳でもない…かと言ってこのまま指をくわえて相手の出方を待つのもしたくない。

…考えれば考えるほど…分からなくなってくる。

 

栞子「…っ…!

そんな事言わないでください!!

貴方なしでは成し得なかった事がいくつあると思ってるんですか!?」

突然の大声に周りにいた生徒たちもこちらを見てきた。

 

栞子「…ぁ…ご、ごめんなさいっ!

部に行ってしまった私なんかが言っても…説得力なんか…」

「……」

栞子「…覚えていますか?

…私が…同好会を廃部にしようとしたこと…あんなに大人気ない真似までして…」

「…………………」

栞子「…廃部にしようとしていた私が…今ではスクールアイドルです

その道に導いてくれたのは…貴方ですよ、峻さん」

「……………」

栞子「滑稽って笑ってくれてもいいです…けど

私は…貴方には感謝しても…しきれないんですよ

こんな頭でっかちで頑固な私を…変えてくれたんですから

少しは自信を持ってください」

 

「…栞子…」

栞子「それに、あなた言ってくれたじゃないですか

…絶対に迎えに行く…と…貴方が作った同好会が私は大好きなんです」

「…俺が…作った…同好会…」

栞子「多分…いえ、絶対に同好会のメンバーもそう思ってますよ

それは武器であり、同好会の良さです

その中心にいる貴方は…いつだって素敵なのですよ」

 

「…栞子」

菜々「あっ、ここにいたんですか!…っと、栞子さん?」

栞子「さぁ、行ってください」

「…あ、あぁ…」

 

促されるまま…俺は菜々と合流した。

 

栞子「…信じてます…峻さん」

その光景をずっと目で追ってる栞子だった。

 

 

────────────────────────

 

 

 

菜々「…そう、でしたか」

「らしくないよな…」

菜々「いえっ、誰しも気が落ち込んだり悩んだりする物です!

…ですが…相談、してくださいね…?」

そう言って手を取る菜々。

 

「…せつ…ん、菜々…」

菜々「はいっ!私の元気を分けてあげます!

…さてっ、皆さんが屋上で待ってますよ!」

「…話さなきゃ、いけないよなぁ…」

 

少し足取りが重いが…俺は屋上へと向かった。

 

 

────────────────────────

 

【屋上】

 

かすみ「むぅうぅうう~!!!

先輩のことや同好会のことをそんな風に言うなんて~!!」

「俺も俺なら相手も相手…ってところだな」

 

かすみ「先輩が居たから同好会が出来たのに!

先輩が居たからスクールアイドルフェスティバルが開催されたのに!!

なーんにも知らないなんて頭の中エレクトリカルパレードなんじゃないんですか~っ!?」

彼方「彼方ちゃんも同感だな~、エレクトリカルパレードは別として…」

エマ「峻くんが作ってくれた曲…どれも素敵で大好きなんだけど~…」

 

歩夢「…峻くんは、みんなにとって特別な…大好きな人なのに…

そんな風に言うなんて許せない…っ!」

「…あ、歩夢…」

しずく「そうですっ!先輩が部長だから今までで頑張れてこれたんです!」

菜々「はいっ!峻さんが居たから乗り越えられたこともたくさんあります!」

 

「…ありがとう、みんな」

かすみ「同好会のリーダーは何があっても峻先輩ですからっ!」

歩夢「大丈夫、私たちが着いているよ」

 

「……はぁ……ああああぁあああーっ!!!!!!

なんか吹っ切れた!!考えるのバカバカしい!」

エマ「わぁああっ!?」

「やっぱり部の思い通りになんかさせられねぇ!」

 

菜々「目に活力が戻りましたね!♪」

「…よし、じゃあ…反撃開始といこうか!」

そう言って俺は携帯を取り出すのであった。

 

 

 

────────────────────────

 

 

【部室】

 

 

ランジュ「どこへ行ってたのかしら?」

栞子「…いえ」

 

ランジュ「なんか入れ知恵してきた…そんな訳ないわよね?」

栞子「……………」

 

ランジュ「まあ、いいわ…何があってもランジュがナンバーワンであり…オンリーワンなんだから」

栞子「…そう、でしょうか?」

ランジュ「…栞子、どういうことかしら?」

栞子「…いえ、何も」

 

 

栞子(…ランジュ…貴方は何も分かってない

あの人の…あの人たちが紡ぐ音は…心が揺さぶられるくらい感動することを…

それはプロには出来ない…完璧なんかじゃなくていい

みんなで協力して…努力してきた形なんだということを…)




次回:つかの間の安住


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