NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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せつ菜ちゃんのフェス限が来なくて切れるカナリアになりそう。



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(The X Files が流れる)


第161話

とぼとぼと、中庭の方に歩く同好会一同。

その道中会話は全くと言っていいほど無かった。

 

璃奈「大大大…反省会…」

せつ菜「観客のほとんど…部の方に見に行ってしまいましたね…

悔しいですが…部の人気は本物のようです…」

 

歩夢「…うん…で、でもっ

私たちと一緒に楽しんでくれる人達がいてくれて嬉しい

とっても力になるよね」

彼方「うんっ、みんな一緒に楽しめたもんね~」

 

エマ「そうだよ~っ、私たちのことを応援してくれる人にライブを届けられたんだよ~っ」

かすみ「だからこそっ、かすみんたちは…もっともっと!頑張らないとです!」

 

 

 

 

璃奈「…ところで…峻さんと…しずくちゃんは?」

歩夢「えぇっ?…さっきまで一緒に歩いていたのに…」

 

 

 

 

 

 

────────────────────────

 

 

【食堂外】

 

「…ほら、飲みなよ

…みんなのところ行かなくていいのか?」

しずく「…ありがとうございます…」

 

「…なんか訳ありって感じだな…よっと」

しずくの隣に腰かけ…缶の栓を開けた。

 

「……聞くよ、話」

しずく「…あの」

 

受け取った飲み物をぎゅっと握り…しずくが呟いた。

 

しずく「…私…スクールアイドル部に…行こうと思ってます」

「…そっか」

 

しずく「そっかって……せ、先輩は引き止めてくれないんですかっ!?」

演技でも何も無い…本当のしずくのまま怒ってきた。

しかし、俺にはこの発言の意図が目に見えてわかった。

 

「…しずく、お前がランジュなんかに誘われて行くようなやつだなんて思ってもない

そして、その発言をする意味や考えは充分分かっている

…かすみ、だろ?」

しずく「…………っ…!」

 

自虐そうに笑うしずく。

しずく「…あんな…真っ直ぐで…一生懸命な…かすみさんを見てたら…不甲斐ない…なって…」

「…………………………………」

 

しずく「何が違うのか…どうしたらいいのか…分からなくなって…」

「…部と同好会の違いを確かめに行くんだろ?自分の目で」

しずく「…えっ…」

 

図星を突かれたように、きょとんとした顔を浮かべるしずく。

「なんとなくわかるよ、言いたい事はね」

しずく「…失望…しましたか?」

「…お前の意見だし考えだ、俺は尊重する…だけどな」

 

いつも通り、笑ってしずくの方と向き合う。

本当は笑ってもいられない状況なのは重々わかっている。

 

「俺はしずくが同好会に戻ってくるって信じてるから!」

しずく「……っ………!」

 

「気の済むまで自分の目で確かめてこい!

こっちは俺の方で何とかしてくるからさ」

しずく「…先輩…卑怯ですよ…っ

嫌われるの…覚悟で…言ったのに…そんな…事言われた…っ…」

 

飲み物を落とし、抱き着くしずく。

胸の中ですすり泣く声がした。

 

「大丈夫、俺はしずくの味方だ

部にいる期間でも…何かあったら相談してこい」

しずく「……先…輩…っ……ぁ、あああああっ!!」

わんわん泣くしずくを俺はただただ抱きしめいた。

 

 

 

しずく「…先輩…」

「…ん?」

 

しずく「……キス……して、下さい…///」

「…あぁ」

 

静かに俺はしずくに口付けした。

しずく「…お別れのキス…です、かね…///」

「何、すぐにおかえりのキスが出来るさ」

しずく「…先輩…///」

2度3度キスをする俺としずくだった。

 

 

 

 

 

─────────────────────────

 

 

【屋上】

 

「…………と言うことだ、分かってくれみんな」

かすみ「…嘘です…っ!!!!

しず子が…そんな…っ!!!!」

 

せつ菜「しずくさんなりの考えなら尊重しますけど…」

璃奈「私も…寂しい…」

 

エマ「…峻くん……………」

「みんな、冷静になってくれ

このタイミングでの発言…確かにショックは受ける…けどな

果林や愛…栞子の時も言ったが…俺はあいつら4人が絶対に同好会に戻ってくるって信じてる

だから…今は事実だけを受け入れてくれ……頼む」

 

深々と頭を下げる…周りのメンバーは困った顔でお互いを見合っていた。

無理もない、部長失格のような発言をしている訳だからな。

 

歩夢「…分かった」

「「「…えっ…」」」

 

「…歩夢…」

歩夢「部に行ったしずくちゃん達のこと…そして同好会にいる私たちのこと…全部全部知っているのは…峻くんだもん

その峻くんが信じるなら…私も信じる!

だって、大切な仲間だもん!」

 

璃奈「…あっ…」

彼方「…うんっ、そうだよね

彼方ちゃんも信じるよ~♪」

 

せつ菜「しずくさんの事ですから、成長して戻ってきてくれますよね!」

エマ「やっぱりしずくちゃんも果林ちゃんも居なきゃ…やだよ、峻くん!」

「…ありがとう、みんな」

 

かすみ「…かすみん…は…っ!」

何か言いたげだったが…かすみはその場を後にした。

 

歩夢「…かすみちゃん…」

「…大丈夫だ、俺の方で話をつけてくる」

 

 

 

 

 

 

 

 

…大方、しずくの方も…

部に行ったあいつらに連絡を入れている事だろう。




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