アイスを垂らして舐め回しました(あかん)
【学食】
そこに招かれざる客…いや、普段来ないであろう生徒がやって来た。
ランジュ「へぇ、ニシガクの学食ってコンパクトなのね」
女子生徒A【見て、ランジュさんだ…】
女子生徒B【珍しい~…】
ランジュ「ニーハオ、それは何かしら?」
迷うこと無く…ランジュは俺らの席に来た。
ランジュ「…これ、日替わりランチってやつかしら?」
話しかけてきたが…俺は無視を貫いた。
ランジュ「貧相ねぇ…2、3品くらい足りないんじゃないかしら?
って、そんなことはどうでもいいわ…うちの部に入ったしずく…最近すごく伸びてるのよ?まぁ、ランジュの親友だから当然だけど♪」
「………………………………………」
ランジュ「愛も果林も栞子も…みんな凄い成長スピードよ
最新の設備と最新のメニュー…なにより、このランジュがいるんだもの」
「…………………………」
ランジュ「…話、聞いてるのかしら?」
「…………………………………」
ランジュ「…っ!!!!!」
癪に障ったのか…ランジュは置いてあったグラスをこちらに放った。
歩夢「峻くん!!!」
エマ「……やりすぎ、じゃないかな…」
「…エマ!歩夢!」
俺の声に肩を上げて驚く2人。
「…大丈夫だ、構わねぇよ」
ぽたぽたと雫が滴り落ち…ワイシャツの肩の部分が濡れていた。
かすみ「先輩を怒らせたら怖いですからね…知りませんよ…」
彼方「しゅ、峻くんっ…タオルタオル…!」
ランジュ「…ふんっ」
愛「おっ、なんかお話中?…って、峻!?」
果林「ちょっと…ランジュ、これは一体…!?」
止める果林を他所に…そのままランジュは食堂を後にした。
「…まっ、水も滴るいい男ってやつだろ?」
かすみ「確かに先輩はいい男ですけど…風邪引かれたら困りますから~!」
愛「…大丈夫?峻…」
「あはは、喧嘩売ったら売り返されたわ」
果林「まったく…そういう所は峻らしくないんだから…」
菜々「色んな意味で…パワフルな方でしたね…」
エマ「峻くん…着替える?」
歩夢「私、食器片付けてくるね!」
果林と愛を見ないようにか…エマと歩夢はその場を後にした。
愛&果林「……ん、んん…………」
────────────────────────
愛「…ちょっと、アレはないって…」
ランジュ「ランジュをコケにするからよ、当然の報いよ」
果林「…よく峻も怒らなかったわね…」
愛「…………………」
ランジュ(しずくも栞子も…愛も果林も…口を開いたら、峻…峻って…気に食わないわね…)
────────────────────────
【スクールアイドル部 練習場】
しずく「…ランジュさん達、遅いですね」
栞子「えぇ、どこで道草を食べてるだけだと思いますが…
それより、しずくさん…何か不自由してる事、ありませんか?」
しずく「不自由だなんて!ここは何でも揃ってますし────」
栞子「そうではなく…同好会の事についてです」
しずく「……………………………」
栞子「いつも聞こえる…あの人の声が聞こえない…そんな風に思ってませんか?」
しずく「…お見通しなんですね……はい、少し…思っています」
栞子「2人きりの時くらい…胸の内に秘めた思いくらい、聞きますよ?」
しずく「ありがとう…栞子さん
…栞子さんは…寂しくないの?」
栞子「…寂しくない…と、言ったら嘘になってしまいますね」
しずく「………………」
栞子「あの方の存在は…太陽のような物…でしたから」
しずく「…栞子さん…」
愛「あーっ、何か内緒話~?」
栞子「…ふふっ、内緒話なんかじゃありませんよ
何か不自由してないか、聞いてるだけですよ♪」
果林「ここにそんな物あるわけないわよね?」
しずく「えっ?……あ、は、はいっ…そう、ですね…」
ランジュ「当たり前でしょ、ランジュが揃えたのよ?
ここ以上に優れた環境があると思う?」
しずく「そ、そうですよね!」
ランジュ「それに、完璧なパフォーマーがいるし、最高じゃない!」
しずく(…峻さんの歌声…聞きたいな…)
ランジュ「…さて、栞子?ライブの許可証書きに行くんでしょ?」
栞子「それを待ってたんですよ…全く、道草ばっかり食べるんですから…」
そう言って2人は練習場を後にした。
しずく「…ライブ…」
果林「しずくちゃんの言いたいことは分かるわ」
愛「…んー…ランジュにも言ってるんだけど…ねぇ…」
果林「ランジュの1番は…同好会の皆が部に来るのが1番…らしいわ」
しずく「…そう、ですか…」
────────────────────────
【放課後】
彼方「ほえ~…スクールアイドル部のライブ…入れないくらい人気なんだね~…」
せつ菜「えぇ…それに、今後ライブの回数も増やす…との事です」
歩夢「何だか…本当に、すごいね…」
「敵も本腰入れてきたってことだろ」
かすみ「悔しくないんですか…」
「かすみ」
かすみ「…ぁ…っ…は、はいっ…」
「…俺が悔しくないとでも?」
かすみ「…ごめんなさい」
「…はぁ、いやごめん…そんな風に言うつもりは無かったんだ
それに…俺は負けたとか負けるとかこれっぽっちも思ってないさ
必ず勝てるし…同好会が1番だ」
せつ菜「ですが…今のままでは同好会の存在自体が忘れ去られる可能性も…」
歩夢「私たちにできること…ゲリラライブの回数を増やす…?」
彼方「あとは…部の方が何で人気なのか…詳しく考えてみる必要もあるよね~…
彼方ちゃん達になくて…向こうにあるもの…峻くん、なんだろ…?」
「設備とか…プロのサポート…だろうな
んだけど、それがあれば完璧だし絶対ではないと思うけどね」
せつ菜「ですが、舞台装置や演出は流石の一言でしたね…」
「あんなん、邪道さ…スクールアイドルらしさもない」
歩夢「パフォーマンスのレベルの高さも…」
「そうか?俺は見てて飽きるけどな」
エマ「あ、あはは…峻くん…全否定だね…」
「自信の表れ…って言ったところか?」
彼方「事実…彼方ちゃんは今の同好会と峻くんが好きだしね~…♪」
歩夢「うん!峻くんが居てこそのスクールアイドル同好会であり私たちだもん!」
璃奈(今頃…部がライブ中なのは…ううん、言わない方がいいかも…)
かすみ「って!しれーっと腕に抱きついてないで、離れてくださいよ~!」
エマ「まあまあ…」
エマによるハグ攻撃を受けつつ、かすみはじたばたと暴れた。
かすみ「もが、もがが~!!!」
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【講堂】
※しずく視点
ランジュ「今日のライブはこれでおしまい!
でも、無問題ラ!直ぐに次のライブをやるわよ!♪
いい子で待ってなさいっ」
しずく(…先輩…見に来てくれて…無い、よね…)
…ねぇ、先輩……先輩から見て…私は…成長してますか?
…私のライブは…もっと…もっと…。
しずく(私の声は…ちゃんと…届いてるのかな…
…はぁ…なんでこんなこと考えてるんだろ…部に移ったのに…こんなこと…ばかり…)
違う…私は…成長してる…。
私の進んでる道は…間違って………ない…。
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