しずく「えっ……前回使った曲…使わないんですか!?」
ミア「ん、だから忘れて」
しずく「…ど、どうして…っ!?」
ミア「もっといい曲を作るから、アレはいらない」
しずく「…そん、な…」
ランジュ「何かしら、事切れるような声を出して…」
しずく「…あ、いえ…まさかソロ曲を1回しか歌わないんだって…」
ランジュ「あぁ…その事?無問題ラ、ミアがとびきりの新曲を作ってくれるわ」
ランジュ「後で聴かせるけど、いい感じの曲が上がったのよ
あのクオリティならパフォーマーの血が騒ぐと思うわ」
ミア「…あ、それ?…デリートしたけど」
ランジュ「…は?」
ミア「一晩いじってみたけど、納得いかない…だからデリートした」
しずく「…あ、あのっ…それでも聞いてみたかったのですが…」
ミア「…完璧なもの以外、存在意義のないメッキの物」
ランジュ「…ま、ミアの好き勝手にしなさい」
ミア「じゃ、そう言う事だから」
そのまま、作業スペースに籠ってしまったミア。
そして、ため息交じりで練習に戻ったランジュ。
しずくは一人…取り残されてしまった。
しずく「…なんだか…色んなことのスケールが違う…
やっぱり、この環境で活動することは…特別だよ、うん…きっとそう…」
しずく(…でも…)
少し震える手で、しずくはメッセージを送った。
────────────────────────
せつ菜「さてっ、ゲリラライブに向けての作戦会議ですよ!」
かすみ「…あれ、峻先輩は?」
歩夢「何か携帯を見ながら怖い顔して席を外したけど…」
エマ「…すぐに帰ってくると思うけど…」
彼方(…ちらっと見えたけど…メッセージの相手は…しずくちゃんだったような気が…)
璃奈「…彼方さん、どうしたの?」
彼方「ううん、なんでもないよ~♪」
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【カフェ】
しずく「…あっ」
先に到着して座っていたしずくはこちらを見ると姿勢よく立ち上がった。
「あぁ、いい…そのままで」
しずく「…はい」
弱々しく座り直すしずく。
俺も対面で座り…飲み物を注文した。
「…しずくが呼び出すなんて、久しいな」
しずく「…すいません…突然…」
話の途中で運ばれてきた飲み物を俺はかき混ぜながら話を続けた。
「…苦しい…って?」
しずく「…っ…」
しずくから来たメッセージの内容はこうだった。
【スクールアイドルをするのが…苦しい…】と。
「…その顔、なんかあったんだな?」
しずく「…はい」
「…聞かせてくれる?」
しずく「…分かりました」
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かすみ「監視委員に負けない秘策を講じます!」
璃奈「既に偽の情報を流し済だよ」
彼方「情報って…見たけど…沼津でゲリラライブをやるって…監視委員の人たちも嘘ってバレんじゃないかな~…?」
璃奈「でも、本当にやったら…?」
彼方「…なるほど、ライブ前日の朝とかに押し入ってくるかも…」
璃奈「色々情報を錯綜させてるとこだよ♪」
歩夢「もっと見に来てくれたファンのみんなのために真ん中でステージするってどうかなっ?」
かすみ「あ、面白そうですー!♪」
エマ「賛成賛成!皆で輪になって歌いたい~!♪」
せつ菜「エマさんにピッタリのアイデアですね!」
彼方「じゃあ、彼方ちゃんは真ん中で寝ちゃおうかな~?」
歩夢「みんなに見守られながら?」
彼方「お姫様みたいでいいかも~♪」
せつ菜「なら、私は来てくれた人達のハートを熱く────」
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「…そうか、そんなことが…」
しずく「…すいません、部の事なのに…先輩に話を聞いてもらうなんて…」
「…なぁ、しずく?」
しずく「…あっ、は、はいっ…?」
「1度さ、ゲリラライブを見に来てくれない?」
しずく「ゲリラライブ?…同好会の…ですか?」
「あぁ、しずくが求めてる答えがそこにあると思っている」
小指を差し出し…俺はしずくと指切りげんまんをした。
「…来る来ないは…もちろん、しずくの判断だ
…だけど、俺は来てくれるって信じてるからな」
そう言って俺は1000円札をテーブルに置き、立ち上がった。
「…話してくれてありがとうな、しずく」
しずく「…先輩…」
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「おまたせ、みんな…話し合いは進んだ?」
せつ菜「あっ、お待ちしていましたよ!」
かすみ「先輩先輩っ!シャゼリアキッスをもじって~…
ニジガサキゼットって戦隊モノはどうでしょう!?♪」
「うん、却下だね」
かすみ「えぇ~っ!?」
彼方「じゃあ~…彼方ちゃんステージですやぴするから…膝枕して~…♪」
「…寝込み襲うぞ」
彼方「きゃ~っ♪///」
歩夢「峻くん…」
璃奈「峻さん…」
「う、嘘だからな!?」
エマ「じゃあ、皆で手を繋いで歌おうよ!♪」
「お、それはいいね」
次のゲリラライブの提案をしつつ…
俺はしずくが見に来てくれるのを心待ちにするのであった。
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