NEXT Rainbow!!   作:A×K

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CHASE!のサビは
【走り出した思いは強くするよ】

に対して
MELODYだと
【走り抜けた思いが心染めて真っ赤っか】

走り出して走り抜けるせつ菜を想像してちょっとふふっとなった今日この頃。


第17話

「しゅんしゅん!デートしよ~♪」

 

「藪から棒に何を………で、デート!?」

昼休み、愛さんからの突然のお誘いに飲んでたお茶を吹き出しそうになる。

 

 

「峻くん…愛ちゃんとデート行くような仲…なの?」

「ち、違う違う!愛さんがそう言ってるだけで…!」

 

「歩夢~、もしかしてヤキモチ~?

それにしゅんしゅんもタメなんだからさんなんか付けなくったっていいんだよ~♪」

 

「べ、別にヤキモチなんか…っ…もにょもにょ…///」

「…えっと、愛…歩夢が困ってるから」

「あははっ!歩夢も一緒にデートしよっか!♪」

 

「…いいの?」

「大勢の方が楽しいっしょ?♪」

 

 

確かに、今日は部活動がお休みだし…。

せつ菜は生徒会の仕事があるし、果林さんはモデルの仕事があるし…しずくは演劇部の方に出るし…。

 

「じゃあ、3人で行こっか!…それで、場所は?」

「原宿!」

「これまた若者の町を…」

「ひ、人多そう…大丈夫かな…?」

 

心配してる歩夢に向かって何やら耳打ちをする愛。

 

(そこはほらっ、しゅんしゅんの手でも握っちゃいなよっ♪)

(あ、愛ちゃんっ…!私はそんな…///)

(あれっ、愛さんの勘違い?…''てっきり''しゅんしゅんの事

好きだと愛さんのレーダーが''はっきり''告げてたんだけど…)

 

(そ、そそそっ、そんなこと…!///)

 

 

「…あの、2人とも…俺が置いてけぼりなんだけど…」

「しゅんしゅん~、置いてけぼりでしょんぼりしちゃった~?」

 

「…あ、あはは…///」

苦笑いをうかべる歩夢の顔はどこか恥ずかしそうだった。

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

【放課後】

 

「2人とも~、ついてきてる~?♪」

「はぁ…はぁ…分かっていたけど…こんなに人が多いとは…」

「うぅ…人混みで酔っちゃいそう…」

 

「…大丈夫か、歩夢…?

…ほら、はぐれないように…」

「あっ…///」

 

ぎゅっと手を握ると歩夢は嬉しそうにありがとうといった。

その様子を見て愛がニヤニヤする。

 

「お熱いですな~♪」

「茶化すなよ……それで、どこに行くの?」

「着いてからのお楽しみ~♪」

 

「…なんか、嫌な予感しかしないんだけど」

「あ、あはは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んー…しゅんしゅん、どっちがいい?」

「…な、なんでよりによって…」

 

 

連れてこられた先は…女性のマネキンに付けられた…赤や黒やピンクの…。

 

「…し、下着屋さん…?」

「…峻くんっ、あんまり見ちゃダメっ///」

歩夢が慌てて目を隠す。

…うん、見るなって言うのが無理なんだと思うよ、歩夢…。

それに、周りからなんかすごい視線感じるし。

 

…まぁ、女の子2人連れて下着屋に来たらそうなるよな…。

「しゅんしゅん~黒とピンクならどっちがいい~?」

「…えっと、愛のイメージなら…黒、かな…」

 

目を隠されながら俺は答える。

…正直、どんな柄なのかとか全然わからないけど…。

 

「んー、そかそか…あっ、歩夢はこれ似合うんじゃないっ?♪」

「こ、これは…さすがに恥ずかしいよ…っ!///」

 

「いーじゃん、いーじゃん♪」

そう言うと歩夢の手が離れた。

目にしたのは…明らかに攻め攻めな下着だった。

…これを歩夢が付ける…。

 

 

「…ごくり」

「しゅ、峻くんっ!今変な想像したでしょ…っ!///」

「あ、ごめん、つい…」

「あははっ!じゃあこれに決定~♪」

 

そう言うと愛はレジに向かってしまった。

「……ほんとに似合うと思うの?」

「…えっと、歩夢スタイルいいし…似合うと思うよ」

「……そ、そっか…///」

 

取り残された2人は同じタイミングで気まずそうに頬を搔く。

 

 

 

 

 

 

【その後】

 

「んー、クレープ美味し~♪」

「…The・女子高生って感じだな…」

「うん、でも…こうやって遊べたのも久々だったから楽しかったな♪」

 

クレープを頬張りながら俺たちはゲームセンターに来た。

「あっ、愛さんプリクラ撮りた~い!♪」

「あはは…はしゃいでるし」

「ふふっ、でも愛ちゃんが良い人って…峻くんも分かってきたんじゃない?」

 

「……だな」

クレープを完食し、プリクラコーナーに向かった。

 

 

 

 

「…とは言え、撮るの初めてだからなぁ…」

…あ、峻として初めてって事、だけどね。

聖良とは撮ったりしたけど…。

 

「愛さんに任せてよ~♪」

慣れた手つきで操作をする愛。

 

「色んなポーズ指定とかあるんだね…っ」

「んー、3人バージョン…あっ、あった!♪」

 

画面には俺達が映し出された。

…何故か俺がど真ん中だけど。

 

「最初は真ん中の人に抱きついてだって~♪えーいっ♪」

「あ、愛っ…!?」

 

恥ずかしがることなく、愛が抱きついてくる。

「いーじゃん、減るものじゃないんだし♪」

「そ、そうだけど…っ!」

 

大きい2つの感触が体の右半分を刺激する。

「あっ、愛ちゃんずるい…っ…私だって…!」

後を追うように歩夢も抱きついてきた。

…歩夢も結構大きかった…。

 

 

 

 

 

「ふ、2人とも…落ち着いて~!!」

プリクラマシーンの中で1人、男の声だけが響いていた…。




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