NEXT Rainbow!!   作:A×K(アツシくん)

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かのん「最近私たちの出番…多くない?」

可可「作者サーンの熱が凄いのです~」
すみれ「いっその事、新作出せばいいのに」
???「そういうわけにはいかないだろ…順序ってもんがあるし…」

かのん「あっ、め────────」
千都砂「ストーーップ!かのんちゃん、ストップ!」

恋「…あのー……私は?」


第176話

かすみ「もー!どういうつもりですか、峻先輩~!

部の敵であるミア・テイラーをゲリラライブに出すって!」

しずく「かすみさん、峻先輩もきっと考えがあってした事だから…あまり責めないの」

 

「黙ってたことはすまなかった、とは言え部に聞き付けられても困るだけだから伏せておいたんだけどな」

歩夢「…じゃあ、今回の件は…」

 

「あぁ、ミアの悩みを聞いて…助け舟を出しただけだ…つっても、貸し1つ、だけどな」

かすみ「部に助け舟出してどーするんですかー!」

「はいはい、ハグハグ」

かすみ「………うぅ~!///」

 

「部に出した訳では無いよ、あくまでミア本人に出しただけだ」

しずく「…でも、それでミアさんの悩みが解消されたら…また部にとっていい曲が何個も出来てしまいますよ…?」

彼方「それはちょっと、困り物だよ~…」

 

「…んー…俺はそんな気がしなかったけど…」

せつ菜「どういうことですか?」

「多分そのうち分かるよ……何か小さな亀裂が…どんどん大きくなってることに…な」

 

────────────────────────

 

 

それは、突然の宣言だった。

 

ミア「ボク、部を抜けるから」

ランジュ「…分かるように説明してくれるかしら?」

 

ミア「言ったとおりの意味さ、部を抜ける」

ランジュ「認めないわ」

 

ミア「ボクのやりたいことが見つかった…それを止める権限がランジュにはあるの?」

ランジュ「…あの男に感化されたってこと?」

 

ミア「そうじゃない…けど、なにか新しい自分が見つかる気がした

今までと一緒さ、匂いがしたから…ボクはその道を進む…それだけ」

ミアの発言に…ランジュはピクっと眉を動かした…が、直ぐにため息を漏らした。

 

ランジュ「…そ、ならいいわ…ミアじゃなくても一流の曲は作れるし」

ミア「…随分すんなりなんだね、ちょっと意外かも」

 

ランジュ「いいえ、決めたわ……こうなったら徹底的に同好会に宣戦布告するわ……栞子達を呼んで、ランジュは話し合いをするわ」

そう言って、ランジュは作曲ルームを去った。

 

ミア「…さて、と…ボクも1からのスタートになっちゃった…か

…All right!ボクの見立てが間違ってるはずないさ!」

少し自信に満ちた表情で、ミアは同好会のメンバーがいる所に向かった。

 

 

────────────────────────

 

愛「同好会とトーナメント形式のライブバトルをする~っ!?」

果林「思い切ったことを言うのね…ランジュ…」

 

ランジュ「部の4人で、同好会に引導を渡すわ」

栞子「…4人…で?」

 

ランジュ「あぁ…ミア、部を辞めたわ」

愛「えぇっ!?」

果林「な、なんで急に…!」

 

ランジュ「同好会に感化されたようよ、全く…理解に到底苦しむわ」

栞子「……………」

 

ランジュ「あの子がどうこうしようが、もうランジュには関係ないわ」

果林「…………ぁ…………」

愛「………そ、それでっ…ライブバトル…勝ったらどうするの?」

 

ランジュ「決まってるわ、全員部に入れるわ…あの男以外、ね」

栞子「…到底承諾するとは考えにくいのですが…」

 

ランジュ「あら、どうかしらね?…まぁ、すぐにでも分かるから、無問題ラ」

 

 

 

────────────────────────

 

 

歩夢「ゲリラライブが終わってからというものの…」

せつ菜「…峻さんが…」

璃奈「廃人に…」

 

「……思い浮かばん…」

かすみ「燃え尽き症候群じゃないですかー!しっかりしてくださいよー!」

彼方「パソコンに突っ伏して…あしか打ってないよ〜〜…」

「…次の曲、これにしない?」

 

しずく「…絶対に嫌です」

エマ「わぁ、しずくちゃんが凄い目で見下してる…」

「何も思い浮かばない……助けて、ドラ○もん〜〜!」

彼方「あ、現実から逃げた…」

かすみ「…ダメだこりゃ…」

 

ミア「騒がしいね…Partyでもしてるのかい?」

かすみ「ミ、ミア・テイラー!?」

しずく「ミアさん、どうしてここに…?」

 

ミア「…僕がゲリラライブに出た経緯は…聞いた?」

かすみ「…き、聞きましたけど…それがどうしたんですか」

 

ミア「I'm sorry……ごめんなさい」

かすみ「な、なんですか、急に!」

 

ミア「…自分が、一流で…なんでも出来るって思ってた…

でも…そんなことは無かった…今回の件で初めて自分が無力だって気付いた…」

しずく「…ミアさん…」

 

ミア「勝手にテイラー一家の一員だって、自分に重荷を担がせて

目的を見失って…彷徨って…挙句の果てに八つ当たりまでして…

まだまだ、自分は足りない物だらけだった…そう今回のゲリラライブで気づけた…」

かすみ「…ミ、ミア…テイラー…?」

 

ミア「だけど、初めて自分で歌って…初めて、ここなら…この場所なら自分に足りない物が何か分かる気がした…!

一流なんて言葉に縛られない、本当の自分が何か分かる気がした!」

歩夢「…ミアちゃん」

 

ミア「…だから…ボクを同好会に入れて欲しい!」

かすみ「……………………」

エマ「…………………」

せつ菜「…………どう、しますか?」

 

かすみ「どうって…」

しずく「それは………」

彼方「…えっと……………」

 

 

璃奈「──────入れてあげよ?」

かすみ「…りな子?」

しずく「璃奈さん…」

 

璃奈「私、ちょっと分かったかも

ミアさんが、色々な事を考えて…乗り越えて、それを自分の中で溜め込んでた

私も…前までそうだったから…分かる気がする

溜め込んでた気持ちを全部出すもの、ミアさんなんだと思う

ミアさんも、溜め込んでて何かを抜け出したいって頑張って

音楽一家だからとか、天才だからとか…そんなこと全部無しにして、楽しそうに歌ってた

 

だから…きっと、それがミアさんが溜めてた気持ちが現れたんだと思う

だって、私には…あの曲の中に…ミアさんの心の声が聞こえたから

見えないものだけど…たしかに詰め込まれていた

 

私も…こうやって顔を出してライブに立って…自分の心の声を出せた気がするから…何となく、分かる気がするんだ……だから…私からも…お願いします」

 

ミア「……キミの名前は?」

璃奈「天王寺 璃奈…璃奈でいいよ」

ミア「…璃奈…か…いい名前だね」

 

「……だってよ、しずく、かすみ…それにみんな?」

しずく「……私も賛成します」

かすみ「…しず子…」

 

しずく「ミアさんがここまで頼み込むんだもん、今更部に戻るとも思えないし……それに、あの真っ直ぐな目は…何かを決意した…そんな風に私には見えた」

エマ「…うん、そうだよね

スクールアイドルを楽しみたいって人に悪い人は居ないもんね!」

 

せつ菜「…私も、歓迎します、ミアさん!」

彼方「また騒がしくなるぜ~♪」

歩夢「け、けど…大丈夫かな?…部が黙ってないような気も…」

「それをどうにかするのは、俺の役目だろ?…みんなはスクールアイドルを楽しんでれば、それでいいんだ」

 

かすみ「……」

「最後は…かすみ、お前の意見だけだ」

 

かすみ「…………1つ」

ミア「…えっ?」

 

かすみ「1つだけ…条件」

ミア「…条件?」

 

かすみ「…そっちは3年生かもしれないけど…歳はかすみん達と一緒だから…タメ口でいいなら」

ミア「…それは…どうだろう?」

かすみ「むーーー!!かすみん達の方が、スクールアイドルとしては先輩なのに~!!」

 

ミア「…一応、学年は上だからね?」

かすみ「ぜーーーーーーったい、先輩なんて呼ばないもん!!

ミア子でいいよ、ミア子!」

ミア「…へぇ、悪くないかも♪」

 

「…って事で、決定だな」

彼方「いぇ~い♪」

せつ菜「これで、あだけの曲を歌わなくて済みます!」

「…それ、まだ気にしてたの?」

 

 

 

 

 

ミア「…ありがと、璃奈」

璃奈「ううん、仲間が増えて…私も嬉しい」

ミア「…そっか、仲間………か

…悪くない…………ううん、むしろ…良い気分だね」

 

 

────────────────────────

 

 

 

【愛の家】

 

美里「ねぇ、愛ちゃん?」

愛「うん?どうしたの?」

 

美里「最近、峻くんって来ないけど…もしかして、喧嘩でもした?」

愛「あー…いや、別になんもないんだけど…何かこう…誘いづらくなっちゃって…」

 

美里「…スクールアイドル部に行ったから?」

愛「…………………」

美里「ね、愛ちゃん…こんな聞くのは…野暮かもしれないけど…

それだけ同好会のみんなが好きなのに…どうして同好会を離れちゃったの?」

 

愛「…ごめん…でも…理由は、色々あるんだ

部の事をよく知らないで…飛び込んじゃったなって思うことはあるけど…

拒絶したくなかった…し、同好会のみんなにも…ランジュのことを知って欲しかったし…

でも…一番の理由は…挑戦したかったから」

 

美里「…挑戦?」

愛「……あーー…うん、なんか挑戦って言葉が合ってるのか難しいけど…

一緒に楽しむのも…もちろん楽しいよ

…けど、心のどこかで…みんなと本気で勝負し手見たいって気持ちもあった

勝負して…勝ちたいって

同好会の応援サイトにある人気投票とかもさ、かすかすやせっつーが強くて…負けてられないなーって

だからね、上を目指して…ぶつかって勝ちたいって!

…それで、新しい場所でパワーアップしたいって思ったんだけど…変、かな?」

 

美里「そういうことだったのね

昔から、愛ちゃんは周りが楽しければ良いって感じで、自分の事は二の次なところがあったから、そういう風に思えるようになったのは、凄くいいと思う

本当に素敵なお友達が出来たんだね」

 

愛「…でもね」

美里「…?」

 

愛「……ううん、なんでもない

今は最高に楽しいよっ♪」

美里「…愛ちゃん」

 

 

何かを隠してる…そう見抜いたが美里だったが

それ以上聞くことは…出来なかった。

 

 




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