ほぼ毎日聞いてる…。
「よしっ……みんな、休憩にしよ~」
手を叩き休憩を促すと、みんな力尽きたように床にへばりつく。
「は~…疲れた~…」
「でも、だんだん上達してるって分かるね…っ!」
「はいっ、皆さんのスクールアイドルへの愛が増しているのが目に見えてわかります!」
「そうね、これならソロライブも上手くいくと思うわ」
「''愛''さんの気''合''もめちゃくちゃ上がってるよ~!♪」
「璃奈ちゃんボード…''くすくす''」
「みなさ~ん、かすみんからの差し入れで~す♪」
休憩中に席を外していたかすみちゃんがパンをごっそり持ってきた。
「わ~、パンだ~♪」
「むむっ、美味しそうな匂いで彼方ちゃん、おめめしゃっきりんだよ~…っ♪」
「これ、かすみさんが作ったのですか?」
「かすみんは~、お料理も上手なスクールアイドルなのですよ~♪
さぁさぁ、皆さんどうぞどうぞ~♪」
「へぇ、なんか意外だな」
「むーーっ、峻先輩っ、意外ってなんですかー意外ってー!」
──────────────────
【かすみ 視点】
(ふっふっふ…かすみんの考案した他のメンバーを陥れる作戦その1…激辛パンを食べて口から火を吹いて貰いましょうかね……さてさて、誰が食べ……)
「ん……辛っ…!」
「しゅ、峻くん!大丈夫…っ!?」
(なっ…よ、よりによって…峻先輩が食べちゃった…!?
ど、どうしよう…っ!?…あああ、完全に怒って……)
「…かすみちゃん、結構ピリ辛なパンを作った…?」
「あ、あれ~ぇ…?…かすみん…ドジしちゃったかなぁ~…?
ごめんなさい~……てへへ…」
「ん…でも、これはこれで…美味しいよ、かすみちゃん」
「……へ?(お、美味しい訳ないですよ…っ!!デスソース入れたんですよ…っ!?)」
「ありがとうね、かすみちゃん」
「い、いえ~…♪(うぅ、峻先輩の顔が見れない……ごめんなさい、峻先輩…後でちゃんと謝ります…)」
その後は他のメンバーも普通にパンを食べてました。
…峻先輩も、特に怒ってる様子では無かったのですが…。
かすみんも心がこんなにも悲しくなってるのは…何故でしょうか…。
──────────────────
【練習終わり】
「あっ、かすみんは今日も居残り練習しますね~♪」
「じゃあ、私も!」
「あ、せつ菜…ここの振りなんだけど…」
「はいっ、ここはですね───────」
いつもの居残りメンバーの練習を見つつ…俺は先程の出来事を振り返る。
…あれは絶対かすみちゃんが仕掛けたトラップだ、と。
しずくから聞いたけど、かすみちゃんって結構いたずら好きらしい。
…多分、辛いってなってる顔を見たかったのだろう。
たまたま俺が取って食べたのが誤算だったみたいだけど。
(…これはおしおきが必要かな…?)
意地悪したくなる性格は恐らく悠の時から変わらないのだろう。
曜や梨子はSだ…とか言ってたけど俺はあんまり自覚はない。
「あ、かすみちゃん…ちょっといい?」
「はい?峻先輩…どうしたんですか?」
先程の出来事を忘れているのか、普通に接するかすみちゃん。
…感づかれないように…。
「衣装のサイズ…少し調整したいんだけど…いいかな?」
「ええっ…!?…かすみん…そんな太って…」
「ああ、違う違う…むしろ逆
かすみちゃんの体型良いから、衣装が少しブカブカなんだよ
せっかくなら可愛いかすみちゃんには可愛い衣装の方がいいだろ?」
「ま、まぁ~そりゃ~かすみんは可愛いですけどね~♪」
この子は可愛いという言葉にとことん弱い。
鼻歌交じりで顔を赤くするあたり分かりやすい。
「も、もうっ…峻先輩はそういうこと平気で言っちゃうんですから…!
…ま、まぁ…そこが先輩のいい所ですけど…///」
「じゃあ、ちょっと部室行こっか?」
「はいっ♪」
せつ菜と果林先輩に声をかけ、俺とかすみちゃんは部室に向かった。
──────────────────
部室に着いた俺は…かすみちゃんに気が付かれないように鍵を閉めた。
…さて、どう意地悪してやろうかな…?
「…それで…先輩?サイズの調整ってかすみんは何をすればいいんですか?」
「ん、俺がメジャーで測るから…じっとしててね?」
「はーいっ♪」
そう言うと真っ直ぐ立ち、手を横に置くかすみちゃん。
メジャーで上から順に計測していく…フリをして、ボディタッチを敢行。
「せ、先輩…っ…?///」
「ん…?…ごめん、触ってた?」
「あ、いえ…気にせず…どうぞ…っ///」
ふむ、ここまでやっても感づかないか。
……なら。
「んー、かすみちゃんってスリムで可愛いよね~」
「ひゃっ…!!///」
お腹の辺りをぷにぷに触ってみる。
「あ、ごめん…くすぐったかった?」
「あ、か、かすみん…あまりくすぐったくならない方…なんですけど…///
峻先輩…っ…手つきが…その…変です…よ…?///」
「そんなことないよ~」
思いっきり棒読みで喋る俺にさすがに違和感を覚えたかすみちゃん。
「…さ、さっきのこと…怒ってるんですか…っ?///」
「…そうだ、と言ったら?」
ぐいっと引っ張り強引に抱きつかせる。
…いや、傍から見たらコンプライアンス無視の事件ものだよ、これ。
かすみちゃんって知ってる人だから許されるけど知らない人ならただの痴漢よ、ほんと。
「ゆ、許してくださぁ~い……」
泣きそうな声で許しを乞うかすみちゃん。
「んー…辛かったのは事実だけど…かすみちゃんが可愛いから俺をその気にさせたんだよ?」
「え、えええ~…っ??!!」
あわあわと動揺する姿がなんとも可愛らしい。
…この辺でやめにしておこう。
そう思って離そうとすると……。
「…ほ、ほんとにかすみんの事可愛いって思うなら…とことん…やってください…よ…///」
「……っ…………」
突然しおらしい態度を取るかすみちゃんに思わず面を食らう。
…正直、めちゃくちゃ可愛かった。
「…かすみんの中で…1番は…峻先輩なんですよ…っ///」
「…本気?」
「…か、かすみんだって…覚悟くらいできてます…っ!///」
そう言うと、俺の顔を持ち…ゆっくりと自分の胸の辺りで包み込んだかすみちゃん。
「…聞こえ、ますか…かすみんの…ドキドキ…///」
「……かすみ…ちゃん…っ」
「先輩……っ…かすみって…呼んでください…よ…///
しず子のことばっかり…呼び捨てで…ずるいです…///」
「…分かった……かすみ…」
「…これからも、かすみんの事…可愛いって…言ってくれますか…?///」
「言うよ、かすみは可愛いからな」
「…えへへ……もっと…こうしてて…いいですか…?///」
「どちらかと言えば俺が抱きしめていたいんだけどな」
「むっ…峻先輩からのお願いなら無下には出来ませんね……どうぞ…///」
両手を広げ無抵抗になるかすみ。
その状態のまま…俺は抱きしめる。
抱きしめた時の手の位置が悪かったのか、かすみの腰の下辺りに俺の手がある。
「んっ…峻…先輩…っ…!///」
「……今のかすみ…めちゃくちゃ可愛い」
「ずる、い…そんな言葉…囁かないでくださ…ぁい…///」
我慢の限界が来ないように自分に何度も言い聞かせた。
正直、押し倒すのも時間の問題だと思っていた。
「…んっ…そろそろ戻らないと…2人とも心配、しますよ…?///」
「…あ、あぁ…」
「…また、したくなったら…いつでも…していいですよ///」
最後にそう呟いたかすみはいつもの小悪魔的な笑みに戻っていた。
…唯一変わったところといえば…俺に素直になったとこ、だろうか。
ん?R-17.9?…気のせいだよ(目を逸らしながら)
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