せつ菜「……よしっ」
靴紐を結び直して気合を入れるせつ菜。
「……まだ同好会の方が劣勢なのは変わらないが……せつ菜らしく、やってくれ…な?」
せつ菜「はいっ、もちろんです!」
…果林はもう少し1人にさせてと言ってたから部屋を後にしたけど…
あの顔つきなら大丈夫だろう。
コンコンっ。
栞子「失礼します」
かすみ「あーっ!しお子!」
しずく「本番前ですが……どうしたんでしょうか?」
栞子「すいません、こんな時に……ですが」
せつ菜の前に対峙する栞子。
栞子「改めて……よろしくお願い申し上げようかと」
せつ菜「栞子さん…」
栞子「生徒会選挙の時は……正直、酷いことをしてしまったと…今でも後悔しています…ですが、今日の対決は正真正銘、本気の戦いをしたいのです」
せつ菜「もちろんです!生徒会選挙の事はもう水に流しましょう!
…それに、あの出来事があったから、私が強くなれたのも事実、ですからっ」
そう言って俺の方をチラッと見るせつ菜。
確かに、あそこで折れかかった心を再び強く前に歩き出せたのはせつ菜の強い想いがあった証だ。
栞子「……せつ菜さんなら、そう言ってくれると思ってました
お互いに、全力を尽くしましょう」
会釈をすると…栞子は控え室を後にした。
栞子「……私の動向も…この勝負の後に決まりそうです」
そう俺に向かって小さく呟いて……。
────────────────────────
歩夢「1回戦、第4ステージはスクールアイドル部
三船栞子ちゃん対スクールアイドル同好会優木せつ菜ちゃんによる
対決です!」
彼方「可憐な栞子ちゃんのライブが勝つのか
熱いせつ菜ちゃんのライブが勝つのか、注目だぜ〜〜っ♪」
エマ「では、先攻のスクールアイドル部、三船栞子ちゃん、どうぞ!♪」
──────────────────────────
【ライブ終了後】
彼方「集計結果……せつ菜ちゃんの勝利〜〜!♪」
歩夢「どちらも素晴らしいライブでしたっ!」
栞子「……やはり、せつ菜さんの壁は高く……険しいですね
…ですが、いつか必ず……!」
せつ菜「栞子さん…いいライブでした!♪」
握手を求めると栞子も笑いをこぼし…握手に応じた。
栞子「かすみさんや果林さんがせつ菜さんを目標にする理由が分かった気がします……私も、もっと精進します」
せつ菜「はいっ!一緒に高みを目指していましょう!」
彼方「これにて1回戦は終了だぜ〜〜♪」
ランジュ「────────待った!」
舞台袖から出てきたのは……ランジュだった。
「……っ」
ミア「Babyちゃん、Stayっ(……ランジュ、いったい何を…?)」
ランジュ「これで勝ち上がった4人が決まったわね」
歩夢「えっ?……あっ、う、うん…」
エマ「愛ちゃん……ランジュ…ちゃん……かすみちゃんに…せつ菜ちゃん」
彼方「それがどうかしたの〜……?」
ランジュ「そのままライブバトルをしても……興冷めするだけよ!」
突然の発表にザワつく観客。
ランジュ「部対部……同好会対同好会をしてもしょうがないでしょ?」
彼方「そ、それは〜〜……」
ランジュ「そうね…………愛対せつ菜…ランジュ対かすみ、なんてどうかしら?」
観客にそう煽ると…何人……また何人と困惑しながらも手を叩いた。
ランジュ「決まりね、そうでもなきゃイベントが盛り上がらないわ♪」
栞子(……ランジュ…)
ミア「…Babyちゃん、どこに?」
「聞くな」
ミア「ひっ………………ご、ごめん…」
やるせない気持ちを抱えたまま…これは会場を後にした。
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