今月末、スクスタフェスでせつ菜ちゃん来ます
「…………くそっ!」
乱雑にペットボトルをゴミ箱に投げ捨てた。
とても会場に戻る気は起きない。
「…………アイツ………………」
横暴にも程がある……とても許し難い問題になってきた。
「自分の力を誇示したいのか?……にしても…」
考えれば考えるほど分からなくなってきた。
……俺は一体……どうすれば…。
しずく「……ぁ……峻…先輩?」
話しかけるタイミングを見失ったのか、しずくが恐る恐る声をかけてきた。
「……あぁ、しずくか……どうした?」
しずく「……あ、いえ……その……準決勝の組み合わせが決まったので……知らせに」
「……そうか、聞かせてくれ」
もっとも、内容が入ってくるかは微妙だがな…。
しずく「……準決勝1回戦は────────」
────────────────────────
ランジュ「愛、調子良さそうね♪
準決勝のパフォーマンスも期待してるわ♪」
愛「……ねぇ、ほんとに良かったの?……急に組み合わせを変えるなんて…」
ランジュ「なによぉ、不満?」
愛「そうじゃないけどさ……ちょっとやりすぎなんじゃないかなって」
ランジュ「そんな事ないわ♪
だってファンの子達も楽しんでるじゃない♪」
愛「………………………………うん」
ランジュ「もちろん、勝てるわよね?……準決勝」
愛「断言は出来ないけど……最高の自分で、せっつーに勝ってみせるよ」
栞子「…………………………」
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【控え室】
愛「……せっつー、峻は?」
せつ菜「……先程から、姿は見えません」
愛「……そっか」
せつ菜「……あ、の────────」
愛「やっぱりさ」
せつ菜「……はい?」
愛「提案して……イベントを盛り上げようって思ってた……けど
こんなの……本当にいいのかなって、愛さん……思えてきちゃって」
せつ菜「……愛さん」
愛「……んーん!やっぱり真剣勝負しないとせっつーに失礼だよね!
……愛さん、負けないからね!」
せつ菜「……はいっ」
愛(……こんなの、楽しくないよ……ランジュ
愛さんは……やっぱり……)
────────────────────────
歩夢「色々ありましたが、準決勝のスタートです!」
エマ「準決勝第1ステージは優木せつ菜ちゃん対宮下愛ちゃんです!」
彼方「では、先攻は宮下愛ちゃんで〜〜す!♪」
かすみ「……あっ、しゅ、峻先輩……」
「…準決勝は?」
かすみ「これからですが……大丈夫ですか?」
「……俺にはこれを見届ける義務があるからな…それに、あんな泣きそうな顔されちゃ、部長の面目丸潰れだからな」
しずく「…………峻先輩…」
死力を尽くしたとも言える愛とせつ菜のライブバトルは……
僅かな差ではあったが……せつ菜の勝利となった
────────────────────────
「……愛」
愛「あっ、しゅんしゅん!あはは、愛さんも完敗だよ〜〜」
何も言わずに俺は愛を抱きしめた。
愛「……えっ、しゅん……しゅん?」
「よく頑張ったよ、愛」
愛「……やっぱり、峻には隠し事は出来ないね……」
せつ菜「愛さん…」
愛「もー、せっつーの壁高すぎ!もう反則レベルって……やつ、だ……よ……!」
せつ菜「愛さん……泣いてるんです、か……?」
愛「えっ?…………あ、あれ……ホントだ…なんで愛さん……泣いて……」
「……愛……」
愛「負けたのに泣くとか格好悪いよね……!
あーぁ、それほど悔しいってことなのかな……っ!」
「……愛、お前…」
愛「こんなに、心の底から勝ちたいと思う日が来るなんてな〜〜…
でも、勝ちたいとか負けたいって思うより……やっぱりこの楽しいライブが……同好会の楽しいさが愛さんは欲しかった……!」
「……戻ってこいよ、愛」
愛「……やっぱり、愛さん…同好会の事……最っ高に愛しちゃってる……!」
そう言うと愛の抱きしめる力はより一層強くなった。
愛「………ただいま、峻!」
「……あぁ、おかえり……愛」
しかし、この時……同好会に愛が戻ってきた……で話は終わらないことを
俺たちはまだ知らなかった……。
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