と来たらあの子しかいねぇよなぁ!←
わくわくアニマルせつ菜ちゃん…どこ…どこ?
ソロライブ間近、俺は今日も練習メニューを作成したり
ライブに向けての確認作業に追われていた。
(…っ……危ない、あぶ…ない…寝るとこだった)
ここ最近、睡眠時間は結構削っている。
3時間寝れれば良い方だろうか。
「峻くん…?部室に行くよ?」
「(…とは言え、みんなが輝くためだ、俺ももうひと頑張りしないとな…っ)えっ…?…あっ…!いけねっ!練習の時間に遅れる!」
歩夢と急いで教室を出る。
いつの間にかボーーっとしていたようだ。
教室から出て数歩、歩いた時だった。
(……あ、れ……………?)
──────視界が揺らぐ。
まるで、自分が船に乗って波に揺られているようだった。
一気に脱力感に襲われ、その場で立ち尽くしてしまう。
力を入れようにも入らない……喋るのもしんどい。
「…?…峻く──────────」
歩夢の言葉が最後まで耳に入ることなく……俺は意識が遠のいた。
ドサッと言う音と共に、周りの人の悲鳴が廊下に響いた。
歩夢が直ぐに峻の元に駆け寄った。
「峻くんっ!!大丈夫っ!?…峻くん!!」
呼びかけても反応がない。
事態を聞きつけた先生が直ぐに峻を保健室へと運んだ。
──────────────────
「ん………んんっ………は…っ…!!!」
意識が吸い込まれるように戻ってくるのを感じた。
…俺は横になっていて、天井を向いていた。
(…ここ、は…………)
「峻くん…!!!」
すぐ横で座っていた歩夢が血相を変えて俺の名前を呼ぶ。
「…ぁ…歩夢…?」
「よかった…目を覚ましてくれた……」
心から安心したのか、歩夢が大きく胸を撫で下ろした。
「…ここ、は…」
「…保健室だよ。
峻くん、教室から出たら…突然倒れて…」
「……………」
その辺りの記憶はかなり曖昧だ。
…頭が痛むってことは倒れた際に…頭を打ったということだろう。
「…保健室の先生は、過労でしょうって…」
「……あはは…」
「あはは、じゃないよ!!!…本当に、心配したんだからね…」
泣かないように、泣かないように…と我慢していた歩夢だったが
じわじわと目頭に涙を浮かべていた。
「…ごめん、俺…張り切りすぎちゃった…」
「…ううん、私の方こそ…ごめんなさい
峻くんのSOSに…気が付かなくって…」
「…歩夢…」
「体、辛くない…?…何か出来ることあるなら…遠慮なく言ってね…?」
「…うん、ありがとう」
「…でも、もう無理はしちゃ…ダメだからね…私との約束…だよ?」
ぎゅっと手握り、真っ直ぐ見つめる歩夢。
「…ああ、約束するよ…」
そう言って歩夢の頭を撫でた。
「…峻くんの支えに…私はなりたいの…」
「…じゃあ、これからは…沢山頼っちゃうかもな」
「峻くんのためなら…なんだって!」
いつものようにニコッと笑う歩夢。
その姿が…すごく愛おしく思えた俺は歩夢を自分の方に引き寄せた。
「…ありがとう、な…歩夢」
「…ううん、小さい頃は…私が峻くんに助けて貰ってばかりだったから…今度は私が峻くんを助ける番だよ…♪」
「(…ごめんな、歩夢…その事を知らない…ままで……でも、こうしてあげるのが…今俺ができる精一杯の行動だから…許してくれ)…他のみんなは?」
「…まだ、峻くんが倒れたって知らないよ
きっと、伝えたら…部活どころじゃないし…峻くんも安静にしてる方が良いと思ったから」
「…そっか、何から何までありがとうな」
「…じゃあ、峻くんも目が覚めたし…他のみんなに伝えてくるね?」
抱きしめていた歩夢が離れようとするのが…俺にはすごく寂しく感じた。
「待って…!!」
つい、呼び止めてしまった…。
「…?…どうしたの?」
「…行かないで…」
「…えっ…?」
「…もう少し…このままが…いい…」
初めて聞くわがままだったのか歩夢も恥ずかしそうに頷いた。
「…峻くん…可愛い…♪」
そう言うと今度は歩夢が頭を撫でてきた。
「…ん、歩夢の撫で方…好きかも」
「これからは…もっともっと…してあげるからね♪」
「…うん…」
ふと、腕が胸に当ってしまった。
もちろん、わざとでは無いが…歩夢が少しビックリした声と甘い声が入り交じったような声を漏らした。
「んっ……しゅ、峻くん…っ…?///」
「ご、ごめん…っ…!」
「…いいよ、しょうがないなぁ…♪」
笑顔で許してくれた歩夢。
……この笑顔をずっと見ていたいと思った…俺だった。
──────────────────
歩夢が部室に向かい、30分が経過した。
時刻は17時過ぎ…そろそろ練習も終わりに差しかかる頃だろうか。
…その時…。
「しゅ、峻…っ!」
「果林ちゃん、保健室では静かに~…」
「あ、あぁ…ごめんなさい、彼方…」
「…2人とも…?」
「あぁ、良かった…歩夢から倒れたって聞いた時は本当に驚いたわ……これ、お茶よ?」
「あ、あぁ…ありがとう…果林さん」
「無茶は良くないよ~峻くん~?」
「…ごめんな、大丈夫だって自分では思ってたんだけど…」
「…ダメよ、そう思ってても頭と体は正直なのよ?
…それに、もっと私たちに頼りなさい?
部長は貴方じゃなきゃ、私たちもついて行かないわよ?」
「…肝に銘じておきます」
「おやおや~…?
果林ちゃん、さっきまで慌てふためいていたのにな~…?
峻に無理をさせていたのは私の居残りに付き合ってもらったからかしら…!?…って~」
「こ、こらっ…彼方…!」
「あはは…そんなことないよ、果林さん
…まぁ、みんなが初めて行うライブイベントだからね…俺もつい…絶対成功させるんだってシャカリキになっていたよ」
「…もう…ちゃんと私達にできることがあるなら言いなさい?
…あなたは1人じゃないのよ?」
「…うん、ありがとうね」
「とにかく~…無事そうでよかったよかった~…
彼方ちゃんにとって…君は弟みたいなものなんだからね~…♪」
バサーっと横になる彼方さん。
…あの、場所的には彼方さんの頭の部分が俺の下腹部に…。
「こ、こら彼方!…もう、私たちは戻るわ?
…今日はしっかり休んで、明日から元気な姿を見せてちょうだい?」
「ああ、約束するよ」
そう言って果林さんと彼方さんは保健室を後にする。
「彼方…貴方少し節操というものを…」
「えへへ~…峻くんは彼方ちゃん専用の枕ですから~…♪
…でも…峻くんも彼方ちゃんが寝そべった時にドキドキしてたみたいだし~♪」
「…どういうこと?」
「さぁ~ね~?♪」
「おかしな子…」
寝そべる位置も全て彼方の計算のうち……かどうかは不明である。
──────────────────
【あ、歩夢さんから聞きました!!…大丈夫なんですか?】
【帰りは普通に歩けたし大丈夫だよ…まぁ、若いからって無理はいけないって思い知らされたよ…菜々】
家に帰ったあと、メッセージを入れていた菜々(せつ菜)に電話をしていた。
【…会長補佐は、貴方しかいないんですよ…っ
…とは言え、もし何かあるようなら…遠慮なく言ってくださいね?
最近、お仕事を手伝って貰ってばかりですし…】
【ああ…その件なら大丈夫だよ…報酬は菜々の寝顔ってことで】
【…えっ…?……あっ!】
なんの事かすぐに分かった菜々は、''あああぁ~…''と恥ずかしそうな声を出した。
それは2日ほど前のこと。
菜々の資料まとめの手伝いをお昼休みにしていた時。
一通り終わったのを確認して菜々に渡そうとして…視線を向けると。
菜々が机に突っ伏して寝ていた、ということがあった。
その時の寝顔が可愛くって写真撮ったのは内緒だけど。
【お、お恥ずかしいところを…】
【俺の心配も嬉しいけど、菜々もしっかり休みなよ?
…たまには休日にリフレッシュしないと】
【…な、なら…ライブイベントが終わったら……私と…一緒に出かけてくれませんか!?】
【…俺でいいのか?…他に愛とか歩夢とかいるんじゃ…】
【こ、これは会長命令です!…それに、報酬が寝顔というもの私は腑に落ちません!決定事項です!異論は認めません!!】
【ぷっ…あははっ!それもアニメのセリフ?】
【は、はいっ!……って!誤魔化さないでください~!】
こうして、俺と菜々(せつ菜)の出かける約束が出来た。
ニジガク可愛い!!(挨拶)
ニジガクメンバーの寝そべりとか出ないのかな?
…せつ菜としずくはゲットしておきたいなぁ…(既にA・ZU・NA推し)
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…なんかYouTubeっぽくなった(笑)
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