せつ菜ちゃんですか、ええそうですか、分かりますよ
僕もせつ菜ちゃんを探して52万2千里歩き続けましたから(早口)
愛「……みんな…ただいま!」
璃奈「おかえりっ、愛さん!」
拍手で迎えられる中、璃奈と愛が抱きしめあった。
愛「はぁ〜〜……やっぱりこの雰囲気だよ、愛さんが求めてたのは!」
かすみ「まったく、勝負する前から分かってたくせにー!」
愛「あははっ、ごめんごめん、かすかす!」
かすみ「かーすみんですーーーー!!!」
愛「でも、愛さんの中でも……はっきりさせたかったから…
やっぱり、同好会が良い!……そう改めて気付けたから」
しずく「これで同好会も賑やかになりますねっ♪」
「……それで済めばいいんだが……な」
ミア「……そっか、ランジュが何を考えてるか……分からないから、か……」
────────────────────────
【スクールアイドル部 控え室】
ランジュ「ふぅん……愛も同好会に戻ったのね」
栞子「……驚かないんですか?」
ランジュ「興冷めしたわ、過去は振り返らない主義なの
部はランジュ1人残ってでも続けさせるわ」
栞子「……そう、ですか」
ランジュ「貴女はどうなのよ、栞子?」
栞子「……っ…………わ、私は…」
ランジュ「この際だからはっきり聞かせてちょうだい?
貴女は……どちらの味方なのかしら?」
栞子「……そ、それは……」
ランジュ「……まっ、どっちだっていいわ
勝つのはランジュ、1番はランジュ……それは譲らないし、変わらないわ」
栞子「……ランジュ」
ランジュ「そして私は…………アイツの鼻を折ってやるんだから」
栞子「………………」
ランジュ「準決勝、見てなさい……目に物見せてやるわ」
────────────────────────
彼方「いよいよライブバトルも大詰めを迎えたよ〜〜♪」
歩夢「準決勝第2ステージはスクールアイドル部よりショウ・ランジュちゃん!スクールアイドル同好会より中須かすみちゃんです!」
エマ「先攻は同好会のかすみちゃんからだよ~」
【舞台袖】
「いけるか、かすみ?」
かすみ「任してくださーいっ♪
タイタニックに乗ったつもりで居てくださいね♪」
しずく「……それじゃあ、沈んじゃうんだけど…」
かすみ「えっ?……そ、そんな事ないもん!
かすみん特製のタイタニックなら沈まないもん!」
ミア「……ホントかなぁ…」
かすみ「なにぉーっ!?」
ミア「あはは、かすみなら大丈夫そうだよ」
「だな、気負いするタイプでもないと思っていたが……安心したよ」
かすみ「見ててくださいね、峻先輩っ!♪」
腕に抱きついてウィンクするかすみ……だったが、直ぐに離れることになった。
歩夢「……あのー……かすみちゃん、出番だよ~……?」
かすみ「う''げっ……」
困ったような顔で目を細めながら歩夢が舞台袖に顔を出してきた。
かすみ「い、いいい、いってきまーす!」
「……だ、大丈夫か?」
しずく「…ま、まぁ、あれがかすみさんらしいですから……」
璃奈「同意……」
ミア「転ばなきゃいいけど……」
(信用ないなぁ〜〜……)
────────────────────────
結果、準決勝第2ステージはランジュの勝ちとなった。
かすみ「………………」
「……あー…惜しかったな、かすみ」
しずく「で、でも!同好会の中ではNO.2ですよ!素晴らしいですよ!」
愛「ランジュはちょーっと強すぎたからねぇ~」
かすみ「……や……い……」
「え?……やい?」
俺が耳を近づけると……。
かすみ「く''や''し''ぃ''〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
「うぉっ!?」
今にも噛みつきそうな顔で悔しさを滲ませるかすみ。
……てっきり悔しくて泣くのかと思ったけど…。
かすみ「せつ菜先輩っ!!!!」
せつ菜「は、はいっ!?」
肩を掴まれ困惑するせつ菜。
かすみ「ぜっっっっっっっっったいに決勝であんなポンポコリンをけちょんけちょんにしてやって下さい!」
せつ菜「……あ、は、はいっ!」
しずく(ポンポコリン……)
璃奈(けちょんけちょん…)
ミア(言葉の選び方のクセが強い……)
「……あはは、良かったいつも通りのかすみだった」
かすみ「もー!呑気に笑ってますけど、大丈夫なんですかー!」
「大丈夫……じゃない?」
かすみ「疑問形ーっ!?!?!?」
歩夢「……あのー…声がすごい聞こえてきたんだけど…」
彼方「吠えてるね〜かすみちゃん」
しずく「3人とも!」
璃奈「お疲れ様っ」
エマ「決勝の前に少し休み時間があったから控え室に来ちゃった♪」
歩夢「あっ!……愛ちゃん!」
愛「3人とも、ちぃーっす!」
彼方「戻ってきたんだね~!おかえり~!♪」
愛「……ごめん、本当に!」
エマ「あ、謝らないで~!……それに、戻ってくるって信じてたから!」
「……だな、これで…後は…」
ガチャッ。
果林「……………………」
しずく「か、果林先輩っ!」
果林「……ごめんなさい、場違いだったわね……帰るわ」
エマ「待って!」
果林「……っ……エマ」
エマ「……言いたいことがあって来た……そう、だよね?」
果林「……エマには何でもお見通しね……」
果林「……愛…アナタも…」
愛「……うん、やっぱり自分の気持ちに嘘ついてた
正直になれたらさ…素直になれたら……すっごく楽になれた
失ってから……初めてこの同好会っていう大きな存在に気付くことって……あるんだな、って…」
果林「………………」
彼方「……果林……ちゃん?」
果林「……エマ……彼方……それに、みんな……ごめんなさい……私…」
言葉を言い始めようとした時だった……果林の視界が突然の覆われた。
エマ「…………」
果林「え、エマ……っ!これじゃ、何も見えな……」
エマ「……おかえりなさい、果林ちゃん」
果林「……っ……!」
ただ抱きしめて……エマは一言……そう呟いた。
エマ「ダメなのは……私の方だった……
果林ちゃんに冷たくして…もっと親身になってあげれば……果林ちゃんの悩んでる事とか……全部分かってあげれたのに……」
果林「……私の方こそ……感情的になって、せっかく歩み寄って来てくれたエマを追い返すような事しちゃって……!」
エマ「ううん、果林ちゃんが……きっと上手くいかなくて焦ってたのに……私も何も出来てあげれなくて……!」
果林「……エマ……」
エマ「……私、もっと果林ちゃんの為に何でもしてあげたい!
……だから、弱音も悩みも喧嘩しても……隠し事は無しにしよう!」
果林「……エマ……彼方……ごめんなさい……私…っ」
彼方「……果林ちゃん…」
「行ってあげなよ、彼方……3年生同士分かることもあるだろう?」
彼方「……うんっ!」
ミア「……一応、僕も3年生なんだけど……」
「お前はここでお留守番」
ミア「Shit!なんでだよー!」
彼方「これで……仲直り……だよ、ね……っ?
いつもの果林ちゃんで居てくれる……よね?」
果林「当たり前よっ……もう、寂しい思いは……したくない……っ」
彼方「……良かった……ぁ……ああぁっ……!」
エマ「ごめんね……本当に……っ」
果林「謝らないで……エマ……もう、私は大丈夫よ……っ」
歩夢「……っ……」
しずく「……歩夢さん、これを…」
歩夢「しずくちゃんも……泣いてるけどねっ……」
しずく「……です、ね……っ」
せつ菜「……絶対に勝たなければいけない理由ができましたね」
「……あぁ、これが俺たちの───────」
''スクールアイドル同好会だ''
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……あれ、目から汗が……。