開始しました。
歩夢ちゃん推しの方々……息してますか?
グラグラ……。
「……ん、地震か…?」
ベットの上で壁にもたれかかって本を読んでいると……地面が揺れた感じがした。
「……結構大きいな……って、あわわ……!」
揺れは収まったものの……本棚にあった本が何冊か落ちた。
「……歩夢は大丈夫かな……えーっと、この本は…」
落ちた本を元の場所に戻そうと手に取ると……写真が落ちているのに気がついた。
「……写真?……09' 06 19……12年前か…」
写真には俺と歩夢の幼き姿が映っていた。
「……そうか、確かに歩夢の言う通り……身長も小さいし前髪で目は隠れてるし……いかにも守ってもらっていた感がするな……」
写真を戻そうとした時……裏に何か書いてあったことに気がついた。
「……?……これは……」
「────────────────っ……!」
歩夢「峻くんっ、地震大丈夫だった……!?」
ドアから顔を覗かせる歩夢。
俺は平然を装って写真と本を元に戻した。
「あぁ、本が何冊か落ちたけど……大丈夫だよ
心配してくれてありがとうね」
歩夢「ほっ…………良かった…」
「……なぁ、歩夢」
歩夢「……ん?どうしたの?」
「デートしようぜ」
歩夢「えっ、い、今からっ???」
「今から……じゃ、ダメか?」
歩夢「で、でもっ……洋服選びとか……っ!」
「何着たって歩夢は可愛いよ、ほら行こ!」
歩夢「えっ、ま、待ってよ~!」
こうして、状況の呑み込めない歩夢を連れて……俺はデートへと繰り出した。
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【お台場】
歩夢「……もぅ、デートするなら言ってくれれば用意してたのに…」
「ごめんな、でも、歩夢とデートしたくなってな」
歩夢「……峻くんだから……許す///」
「ん、ありがとうな」
そして、俺はふと……観覧車を見つめた。
「……歩夢、あれ乗ろうよ」
歩夢「えっ……観覧車?……いいけど、峻くん高いところダメなんじゃ……」
「歩夢と乗りたい」
歩夢「……わ、わかった……」
キョトンとする歩夢の手を引き……観覧車に乗る列へ並び……
2人分のチケットを買った。
────────────────────────
【観覧車内】
歩夢「わぁ~ぁ……♪」
窓に張り付き、外を眺める歩夢。
俺も歩夢と目を合わせず……外を眺めていた。
歩夢「やっぱり、高いところ大丈夫でも
乗ってみると、怖いね……」
「………………だな」
歩夢「……峻くん……?」
「……歩夢は、さ……」
歩夢「…………?」
「幼馴染は距離が近いから……恋愛対象にならないって……言ったよね」
歩夢「ならないって言うか……難しいのかなって……
も、もう、どうしたのそんな話急にして────」
「……俺は、そうは思わないよ」
歩夢「…………えっ?」
歩夢とは目を合わさずに……ただ、沈んでゆく陽を見て……俺は呟いた。
「………………俺は、歩夢と居たい……ダメか?」
歩夢「……それって……」
「…………………………歩夢と、ずっと居たい……って事」
歩夢「……峻……くん……」
「……………………答え、聞かせて欲しいんだけど……」
スカートの裾をぎゅっと掴みながら、俯く歩夢。
歩夢「……こち、ら……こそっ……よろしく……お願い、します……っ!///」
「……泣くなよ……」
歩夢「だって……だってぇ……っ!///」
「……こっち、来てくれる?」
歩夢「…………っ……峻くんっ!///」
ガバッと抱きついた歩夢……しかし。
スタッフ【あのー、到着なんですが……】
歩夢&峻「「……あっ…………」」
─────────────────────────
歩夢「……なんか、恥ずかしい思いしちゃった……///」
「周りが見えてなかったな……」
歩夢「……でも……幸せ///」
「……そっか、それなら……良かった」
歩夢「……ねぇ、私にした要因って……何かあったの?」
「……ん?内緒」
歩夢「えぇっ!教えてよ~!」
「昔の決め事だから、さ」
歩夢「……???」
「さ、帰ろ」
歩夢「も、もーっ!待ってよ~!!」
写真の裏には……
【あゆむちゃんをまもれるひとになる】
と書かれてあった。
(今だけでも……俺は、峻の意志を受け継ぐ
お前が守りたかった歩夢を……俺が絶対に守ってみせるよ)
次回:恋人?夫婦?
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