【スクールアイドル同好会 部室】
彼方「じゃじゃ~んっ、次のライブ衣装が完成したぜ~い♪」
ふふんっと上機嫌で紙袋を掲げる彼方。
「今回は歩夢としずくと彼方とエマとランジュの5人…だっけ?」
彼方「そーだよ~、新曲早く歌いたいな~♪」
大事そうに紙袋を抱き締める彼方を見て、どんな衣装か少し考えていた。
…………が、本人にはお見通しだったのか…。
彼方「……………♪」
こちらを見つめながら、ニコッと笑ってきた。
「…?」
彼方「何でもないよ~♪」
「そうか…?ならいいけど。」
しずく(今回の衣装…かなり攻めた感じの衣装でしたが…峻さんが喜びそうって彼方さん言ってましたもんね…。)
エマ(これは一足先にお披露目会をするのかな~?)
ランジュ(唉呀、ランジュも参加したいわね!)
歩夢(ふ、2人きりにさせようよ…っ!)
かすみ「ふふんっ、彼方先輩の衣装はですね~───」
歩夢「かすみちゃん、ストップストップ~っ!」
かすみ「もがもが~っ!」
「…何をやってるんだ、あの2人は。」
彼方「何だろうね~♪」
………………………………………………
【その日の夜 近江家】
彼方「じゃじゃ~んっ、新衣装ど~お~?♪」
「ぶっっっっっっっっっ!!」
遥「わわっ!峻さん、大丈夫ですか…っ!?」
ウキウキな様子で衣装に身を包んだ彼方が部屋に入ってきた。
むせた俺を心配するように覗き込む彼方。
彼方「ありゃりゃ…峻くん、大丈夫?」
「…彼方…おまっ…。」
水着衣装に身を包み、それはさながら人魚のような美しさだった…が。
「…………………………。」
彼方「……?」
何故か、峻はサッと自分の手で彼方のおへそを隠した。
遥「…え、っと…峻さん?」
「…ごめん、ちょっと隠さずにいられなかった…。」
眼福…と言うか目に毒…と言うか…。
「…それに、この衣装で色んな人に見られると思うと…ちょっと…。」
彼方「も~、峻くんってばそんな事気にしてたの~?♪
可愛いな~、このこの~♪」
何故か嬉しそうに抱きつきながら顔をスリスリする彼方。
「ち、違う…っ!」
彼方「彼方ちゃんは幸せ者だな~♪」
「…ったく…。」
遥「…何だか、2人を見てると、どっちが年上か分からなくなる時ありますね…。」
「…遥ちゃん、どういうこと?」
遥「峻さんがお姉ちゃんのことを引っ張ってリードする時もあれば
お姉ちゃんが峻さんの事を弟として扱って……いえ、甘やかしている時があるので…何だか微笑ましい関係だな~って。」
(…扱ってるって言いかけたね、遥ちゃん。)
彼方「そうだよ~、峻くんはかっこいいし可愛いのです♪」
「…彼方も可愛いから。」
彼方「むふふ~…峻くん、嬉しい~♪」
「か、彼方…っ!」
遥「やれやれ…お姉ちゃんってば…。」
彼方母「お衣装が汚れちゃうから程々にしなさいよ~?」
彼方「は~いっ。」
「…ほっ。」
ようやく離れた彼方を見て、ホッと一息ついた時だった。
彼方「………彼方ちゃんにドキッとした?♪///」
「…っ!」
小さく耳に呟いてにこやかに笑う彼方。
(…敵わないなぁ。)
そう思った俺は、ただただ頷く事しか出来なかった。
…………………………………………………………
【就寝前】
彼方「…暖か~い♪」
「ほら、モゾモゾしないの。」
彼方「は~い♪」
もう恒例となったくっついて寝るいつもの光景。
しかし、今日は一味違ったようで…。
彼方「…彼方ちゃんは幸せ者だな~。」
「ん?」
彼方「こんなに大事に想ってくれる彼氏くんが居て
…ちょっぴり独占欲があるのも、実は嬉しかったり?♪」
「…いや、それは…っ。」
言いかけた直後、彼方の指が俺の唇を塞いだ。
彼方「分かってるよ、ちょっとからかいたくなっただけ~♪」
「…もう、彼方ってば…。」
彼方「…だから、これからも彼方ちゃんの事を大事にしてね?///」
「当たり前だろ?一生するに決まってるだろ?」
彼方「えへへ~…っ///」
遥「はいっ!!!!!言質!!!!!///
もうそれはプロポーズですからねっ!?!?!?///」
彼方「は、ははは、遥ちゃんっ!?///」
遥「最近見慣れてきたって思ってましたけど、冷静に考えたら甘々過ぎて見てる方も…こう…辛くなるんですよ!?//////
主に胸が!!キュンっと!!!//////」
まくし立てるようにガミガミと指摘を続ける遥。
彼方「こ、これじゃ遥ちゃんがお母さんみたいだぜ~…っ。」
「…羨ましいのかな?」
遥「そ、そんなのじゃありませんからーっ!!!!//////」
籠るように布団に包まる遥。
彼方「…私たちも、寝よっか?」
「…だな。」
彼方「起きたら峻くんが居る…そんな日々をこれからも積み重ねていきたいね♪」
「…そうだな。」
約束し合うように…手を握り合って眠りにつく2人だった。
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