分岐ルート 天王寺璃奈 その1
【放課後】
(璃奈 視点)
ランジュ「ほらほらっ、このランジュに勝てるかしらっ!」
「負けるわけないだ……ろっ!」
ランジュさんと峻さんはテニスコートにいた。
その理由は遡ること少し前……。
ランジュ「あの日のリベンジよ、峻!」
「そのセリフ…もう12回目だし……というか今まで俺の勝ち越しなんだからもう諦めたら……?」
ランジュ「嫌よ!」
「……さいですか」
愛「ランジュー、しゅんしゅんー、ギャラリーもたくさん集まってるんだから対決しなよー♪」
「げっ、いつの間に……」
ミア「Galleryも物好きだよね……毎回毎回」
璃奈「………………」
愛「……?、りなりー……どうしたの?」
璃奈「……ううん、なんでも」
ミア「口ではそう言ってるけど……、いつものボードを下げてるよ?
素顔を出すのはまだ慣れないって言ってた気がするんだけど……」
璃奈「……ホント、だ……」
自分でも気付かない内に…璃奈ちゃんボードを下げて峻さんを見ていた。
愛「……りなりーって、しゅんしゅん見る時素顔の時が多いよね?」
璃奈「……そう……???」
愛「この前だって、わざわざ璃奈ちゃんボードを机に置いて目を見て話してたし…しゅんしゅん相手なら素顔でも慣れちゃった?」
璃奈「………………………………」
その答えは……分からない……。
ただ、峻さんの前だと……素顔でも安心出来るというか…自然と喋れるというか……。
ミア「……あぁ、なるほど…そういう事ね」
璃奈「……ミア、ちゃん……?」
ミア「何でもないよ、璃奈」
愛「……何か、ミアチ……嬉しそうだね?」
ミア「……ん、まぁ……嬉しいかな」
ランジュ「くぅーーーーーっ!!後ちょっとなのにーっ!!
もう1回よ、峻!」
「タ、タンマタンマ……1回休憩させて……」
璃奈「……っ……」
休憩を催促する峻の元に……タオルを持った璃奈が近づいた。
璃奈「峻さん、これ」
「あぁ、ありがとう璃奈……気が利くね」
璃奈「すごい汗だったから…」
「まぁね、ランジュのやつが────────」
────────────────────────
(峻 視点)
ミア「ねぇ、愛」
愛「ん、どしたのミアチ?」
ミア「今もさ、このボードを置いてBabyちゃんの元に向かったよね……璃奈」
愛「あぁー……そうだね」
ミア「僕が思うに……璃奈は峻の事が好きなんだと思う」
愛「……りなりーが?」
ミア「うん、多分……本人もその気持ちに気がついてないんだと思う」
愛「じゃあ……ミアチが嬉しそうな顔だったのは……」
ミア「うん、僕だったら…あの2人がそういう関係になるなら心から喜べるなって
その為なら、璃奈の応援もしたいし……サポートもしてあげたいって」
愛「……ミアチ、そこまで……」
ミア「それに、Babyちゃんも鈍感だから気がついてないかもね」
愛「……よーしっ!愛さんも一肌脱いじゃうよ!♪」
ミア「ちょっ、あんまり勘づかれないようにしてよ?」
「……アイツら何盛り上がってんだろ?」
璃奈「……分からない」
ランジュ「ちょっとー!早く再開しなさいよー!」
「……って、騒がれちゃってるから……ありがとうな、璃奈」
頭にポンっと手を置き目を見ると……璃奈が元の場所に戻ろうとしなかった。
「……璃奈?」
璃奈「……あっ……う、うん…///」
ワンテンポ遅れて顔を赤くした璃奈が戻った。
「……なんだったんだ?」
璃奈「…………///」
ミア「……大丈夫、璃奈?(これは重症だね……早く何とかしないと)」
璃奈「……変なの…///」
愛「変?峻が?」
璃奈「ううん……私の胸の奥が……熱くなるような……そんな感じ……///」
愛「りなりー…………」
その後、璃奈ちゃんボードを付けて俯いて峻の方を見なかった璃奈……。
璃奈ちゃんボードも恥ずかしそうな顔をした表情のままだった……。
次回:検証という名のデート
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