せつ菜「えー、球審の優木です
作者を退場処分とします」
「なんでや……」
分岐ルート 三船栞子 その1
栞子「………………………………」
黙々とキーを打ち込む栞子。
俺はその様子を隣で見ながら作業をしていた。
「……なぁ、栞子?」
栞子「どうしましたか、峻さん」
「……なんか、視線を感じるんだが……」
栞子「気のせいでしょう、手、止まってますよ」
「……あ、あぁ……」
いや、どう見たって毛先赤い人がこっち覗き見てるんだけど。
薫子「もーーっ!栞子~、冷たい~!」
栞子「……何しに来たんですか、姉さん」
薫子「教育実習中だったけど栞子達の姿見えたから遊びに来た!♪」
栞子「……見ての通り、職務中なのですが」
薫子「ちょっとぐらい良いじゃないの~、ね、生徒会長補佐くん♪」
「あれ、どうしてそれを……?」
薫子「栞子ってば、最近その話ば────────」
栞子「姉さんっ!///」
薫子「うひゃーっ、逃げろ~っ!!♪」
「……えっ」
そう言って俺の首根っこを捕まえてそのまま生徒会室を後にする薫子さん。
その様子を唸るように睨んでいた栞子だった。
……顔が赤いような気もしたが……。
────────────────────────
薫子「いやー、ごめんごめん♪」
「ほんとですよ……けほけほっ……」
薫子「これでも飲んで落ち着きたまえ、少年♪」
そう言って飲み物を薫子さん。
「…………あの、それでさっきの件って……」
薫子「あぁ……やっぱり気になるんだね?♪」
「そりゃ……もちろん」
薫子「結論から言おう……ありゃぁ、栞子の奴、好いてるね」
「……えっ?」
薫子「さっきも言ったけど……栞子の奴、よく話をするんだよ
生徒会の事……スクールアイドルの事」
「……へぇ」
薫子「そして何よりも……よく笑うようになったよ、ほんとに」
「…………………」
薫子「さっ、今度はこちらのターンだよ、聞かせてみ、馴れ初めをさ♪」
「馴れ初めって……そんな大したことは……」
俺は栞子とのいがみ合いや、ぶつかりあった事を全て話した。
途中笑っていた薫子さんも、最後の方は真面目に耳を傾けてくれた。
薫子「……なるほどねぇ、そりゃ好くわけだわ」
「……え?」
薫子「あの子は今までそうやって噛みつかれたり、真っ向から対立する人とか出会ってないからね……キミが初めてだったんじゃないかな?」
「……そんな、俺はただ……」
薫子「言い変えるなら!あの子の考え方をキミがそっくり変えたって言い方も出来るね~♪」
「……俺が?」
薫子「さ、大人のお姉さんからの小言はこれでおしまい!
……キミは、どうしたい?」
「……俺は……」
薫子「空き缶、代わりに捨てておいてあげようか?♪」
「……ありがとうございますっ!」
俺は空き缶を渡して生徒会室へ走り出した。
薫子「うんうん、青春かな青春かな♪」
────────────────────────
【生徒会室】
「ごめん!遅くなった!」
栞子「問題ありませんよ……それより、姉さんからなにか言われませんでしたか?」
「……ごめん、聞いた」
栞子「……えっ……///」
「その、聞いた上で俺の方からも……聞きたい
……栞子は……俺の事……好き、なのか?」
栞子「……///」
「好きなら……その……俺と──────」
栞子「……ごめん、なさい……///」
「…………えっ?」
栞子からの予想もしない言葉に俺は唖然としてしまった。
栞子「……気持ちは嬉しいのですが……その……///」
なにか言いたげだった栞子だったが……口をぎゅっと閉じ、何事も無かったかのように振舞った。
栞子「この話は……これでやめましょう
作業の続きをしましょう」
「………………あ、あぁ……」
正直、作業どころじゃないのは……言うまでもなかった。
次回:嘘
評価・感想・お気に入り登録・推薦・読了報告
よろしくお願いします!