おごと…????(IKKO感)
分岐ルート エマ・ヴェルデ その1
ある日、俺はエマに相談したいことがあると言われて呼び出された。
神妙な面持ちのエマの前に、俺は座っている。
「…それで、相談したいことって────」
エマ「…まず、この話を他のメンバーには言わないで欲しいの」
「…うん?いいけど…」
こういう前置きをするってことは…ホントに大事な話なんだろうな。
エマ「…日本でスクールアイドルをして、結構な時間が過ぎたなって思ったの」
「まぁな、年月が過ぎるのは早いよな」
エマ「毎日がすごく楽しくて…ずっと続けばいいなって思ってた…けど…」
「…けど?」
エマ「…私、ね…''故郷に帰ろうと思ってるの''」
「……えっ…?」
エマ「日本でやりたい事をやり切って…高校卒業したら、母国に帰る…それが日本に来る条件だったの」
「…そう、だったのか…でも、それは…」
エマ「分かってるよ…この判断が…私にも、みんなにも苦しい事を…
でも、もう決めたの…弟たちに寂しい思いさせたくない、し…」
「…エマ」
エマ「峻くんには、その思いを聞いて欲しかったの」
「俺は…」
エマ「ありがとうね、峻くん
今までのスクールアイドルとしての毎日は…峻くんのお陰だよ
改めてお礼を言わせて」
「………………………」
エマが…国に帰る?
確かに…いつかはそうなるのは…薄々思ってはいた…が。
いざ目の前で言われると…何も言えなかった。
でも…エマの安心した顔を見たら…。
(何も言い返せるわけないよ…)
────────────────────────
【部室】
エマが母国に帰るまで…まだ時間はある…。
それまでに…何とかできないのか…考えるんだ…。
かすみ「…先輩~?…おーい…先輩~???」
「えっ!?!?」
かすみ「ひゃぁっ!!」
「…あ、あぁ、ごめん…なんだ?」
かすみ「…すごい汗ですよ…大丈夫ですか?」
「…えっ?」
しずく「心無しか、顔色も悪いですし…何かあったんですか?」
「…あ、あぁ…何でもないよ、ごめんごめん」
…いや、他のみんなには余計な心配かけたくない。
それはエマも望んでいることだろう…。
チラッとエマの様子を見ると…いつも通りの表情で
母国に帰ると言う事実を、まるで感じさせないようだった。
(俺がここで打ち明けたら…みんなは止める
エマにも家族がいるし…帰る故郷がある…それを止める権利は俺には…)
どうすればいいのか分からず…。
平然を装っていても…顔はどんどん曇っていってしまう。
果林(………………)
しかし、果林は腕を組んだまま…峻を睨むように見つめていた。
次回:やることはひとつ
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